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2006年12月30日 (土)

2006年の終わりに

Web_seal832006年も無事に終わろうとしています。今年はホームページとこのブログを始めました。まだまだ弱小HPですが、それでも1日に100から200ヒットされるようになりました。うれしい限りです。
年が明けるとすぐにアザラシモード全開になると思います。日々カナダの流氷の様子や天気ばかりが気になりだします。エルニーニョが発生しているのが気にかかりますが、エルニーニョと流氷が密接な関係があると決まっているわけでもないので、来年の予想がどうこういうわけではありません。結局1、2月になって流氷の様子次第ということになるでしょう。
明日から帰省しますので三が日開けまで更新はできないと思います。本年のご購読ありがとうございました。
来年がみなさんにとって、いい年になりますように。

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2006年12月26日 (火)

八王子市あったかホール写真展

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2007年1月4日から31日の期間、東京都八王子市の「あったかホール ECO PLAZA」にてアザラシの赤ちゃんの写真展を開催します。会場への行き先です。
全倍サイズに伸ばした大きな写真パネルで見れますので、写真集やネットとでは印象が違うと思います。お近くの方はぜひお尋ね下さい。よろしくお願いします。


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2006年12月20日 (水)

うみへのながいたび(3)

 12月に入って連日続いていた小学校でのスライドショーがようやく一段落しました。あとは1月と2月を希望の学校が数校です。
 先日書いたクイズの答えを書きますね。答えは「穴をいくつも開けておき、どの穴から出てくるか判らないようにする」、ちょうどゲームセンターのもぐら叩きのようにすれば、シロクマに簡単には捕まりません。

 今年は一つ答えられなかった子どもからの質問がありました。
 「小原さんはなぜ北極で凍らないのですか?」
 うーん。なぜだろう。生きものは水分が多い体なのに凍らないですよね。死体は凍りますが、なぜ生きていると凍らないのだろう。いい答えが出せませんでした。
 どなたか判る人いませんか?


 

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2006年12月19日 (火)

カメラバッグ

 カメラマンになってすでに20年以上になる。いったい今までにいくつのカメラバッグを使ってきただろう。報道カメラマンになったばかりの頃、結構値段がしたTEMBAを購入し雑誌の仕事に使っていた。その後ドキュメント系の仕事が多くなるにつれ、少しでも軽量にしたくDONKEを使い始めた。まだ日本に輸入されていない頃で、私たち外国の新聞・雑誌の仕事をするカメラマンの評判が伝わって輸入が始まった。ちなみに「ドンケ」と発音するのは日本だけで、本来は「ドンキー」です。輸入元が「鈍器」に通じるのを嫌ってドンケにしたからです。
 動物カメラマンになって、ショルダーバッグより、背中に背負うリュク型のバッグを使うようになった。報道時代はすぐにレンズを取り出すためにショルダーバッグが必要だったが、動物カメラマンはそれ以上に重い望遠レンズや三脚をどう運ぶかが求められる。歩く距離も長くなるので必然的にリュック型になった。しばらくはLAWPROの様々なリュックを使用していた。

 しかし、これらのカメラバッグに大きな欠点があった。それは防水が完全でないことだ。
 流氷の上のアザラシ、ボートで探すマナティ、梅雨の時期のホタルを専門に撮影している私にとって、水からカメラを守ることは非常に大事なことだ。流氷が割れて落ちても中の機材が大丈夫なバッグが欲しい。急な大雨でもカメラを心配しないで歩けるバッグが欲しい。

 そして現在行き着いたのが完全防水のバッグだ。
 完全防水のカメラバッグというとペリカンケースというハードケースが有名だが、それも良く利用する。しかし、肩から下げたり背負ったりできないので、ボートや車での移動の時が中心になる。
 徒歩での移動撮影に用いているのが、都市部で自転車で書類を運ぶメッセンジャーが使うオルトリーブのメッセンジャーバッグだ。ほぼ完全防水の機能を持っていて、さすがに手で水中に押し込めば浸水するが、流氷から落ちたぐらいでは浸水しないですむ。雨なら大雨でも全然問題ない。ショルダー型もリュック型もあるが、リュック型は私はノースフェイスが一時期発売していた同様の製品を使っている。防水以外のポケットがあるので飲み水を運ぶのに便利だからだ。防水ケースに水を入れて、中で水漏れしたら意味がない。オルトリーブでも新製品のTRACKが似たような構造になっていますね。入り口は防水ジッバーより、クルクル巻く形が私の好みだ。防水ジッパーのものは出し入れが大変なのでどうしてもいらついてしまう。防水ジッパーを採用しているバッグも他のメーカのもので持っているが、ほとんど使うことは無くなった。
 流氷に落ちる話をしたが、普通の人は滅多なことでは落ちません。落ちるのはまず、ついつい無理をするプロのカメラマンかバッテリー交換に走るTVクルーのアシスタントですね。私の場合は、ヘリコプターから遠くに離れてしまった人を呼びにいったり、氷の安全確認のために自ら歩いてみたりもするので、どうしてもその可能性が出てきます。そして薄い流氷が割れて水に落ちた経験も何度かあるので、バッグの防水にいやでもうるさくなりました。

 

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2006年12月18日 (月)

女子カメラ

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このブログによくコメントをいただくあや☆さんの写真が掲載されているということで、書店で立ち読みしようと思った「女子カメラ」というムックにびっくりしました。

あや☆さんの写真はもちろんいいのだけれど、文章とセットのブログに比べるとちょっと表現が弱いなあ(ブログの方が”濃い”なあ)と思いつつ、他のページも覗いてみると、これらが非常にレベルが高い。

 正直言って巻頭に載っているプロの方の写真は、私から見たらちっとも面白くないものものですが(下手という意味ではありません、面白くないだけです。失礼)、編集部が集めた「女子100人」の写真が実に面白い!こんなに面白いカメラ雑誌って最近見たことがなかったので、思わず買ってしまいました。自分の写真の掲載誌は送られてくるので、自分でカメラ雑誌を買ったのは随分久しぶりです。
 写真の撮り方を尋ねられたときなどに、これほど良いお手本も珍しいと思います。写真のみならず何かの表現を志す人にはきっと役立つでしょうね。だから買いました。
 
 どこが良いかというと。どの方も「自分が撮りたいもの」を「自分の好きなように撮り」それを「楽しんでいて」、見ていて気持ちがいい。変なカメラ教室が教える、つまらない構図や露出や撮り方のクセが目立たない。堂々とした斬新な構図や色使い、ボケ使い、「えっ、ここまで撮れるの」とびっくりでした。すでに表現の域に達しています。
 少し前までカメラ雑誌のアマチュアの写真、特にコンテストの写真といったら、ちっとも面白みのない、個性のない写真が多かったが、大違いです。

 背景にはデジカメ、特にデジタル一眼レフカメラの進歩、特に自動化と低価格化が貢献していることもあると思います。昔はいい感性があっても、それを表現する露出、ピントなど難しい技術が必要だったが、それらが自動化され、さらにすべてその場で確認できて、試行錯誤できるようになった。こうなると豊かな感性がある者は強いですね。

 私のような中年のプロ写真家にはこれから厳しい時代が来ることが良く判ります。でもいいことですね。こんな時代に写真を楽しめる彼女たちがうらやましくもあります。どんどんいい写真を撮って、色々な発表を試みて欲しいものです。

 

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2006年12月17日 (日)

こんな手袋見つけた

 寒冷地を撮影するカメラマンにとって手袋探しは尽きることがありません。
 私も今までにいくつの手袋を購入したか判りません。フリースが無かった時代にはハンガロンテックスという毛の手袋をインナーに使っていましたが、これが細かい毛が抜けて、フィルム交換時やレンズ交換時にカメラボディ内に入るのですよね。なんどか痛い目に合いました。
 特にビデオカメラマンはスチールカメラマン以上に手袋が重要で、いいのが見つからないで結局素手になって凍傷寸前になっているのを良く見かけます。
 この前書いたように、私の現在の手袋はフリースのインナー手袋(時には指無し型)にパタゴニアのオーバー手袋という組み合わせなのですが、これにもまだ不満があります。防水がゴアッテクスほどしっかりしていない、通気性がない、生地が弱い、操作性優先のために防寒性能が今ひとつ。といってゴアを使った手袋で人差し指でシャッターや操作ボタンを押したり、CFカードを交換できるようなものがない。
 ネットをあれこれサーフィンしているうちに見つけました、こんなのを。 HATCH ARCTIC PATROL GLOVE APG30
 米国の軍隊・警察官向けの装備の会社のHatchが「北極警備用」と銘打って作った手袋です。日本でも輸入販売されているようですが、予約販売のようなので、私は米国のネット販売に発注しました。商品名をGoogleで検索するといくつかのショップが見つかります。
 銃器を扱うことを前提にしているため人差し指のインナーを薄くしつつも、ゴア同様の防水・通気の素材です。カメラマンにとっても非常に効率よい構成内容だと思っています。ちょっと期待しています。
 品物が到着して使用してみたらまた報告しますね。


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2006年12月13日 (水)

アザラシ・ウォッチングの旅行会社

 そろそろ来年のアザラシ・ウォッチングを検討されている方は、旅行会社への連絡などを始める頃かと思います。私のHPからも「どのような旅行会社があるのか」などの問い合わせが来る時期になりました。すでに数名の方からメールでそのような問い合わせをいただいています。
 私はアザラシ・ウォッチングの日本でのプロモーションを長く手助けしてるため、私の口からはどこの旅行会社がいいということを語るのは難しいのですが、質問に答えない訳にもいきません。なので、ネットをざっと見て、ツアーや手配旅行を紹介している会社をリストアップしてみました。このリストを参考にしていただければと思います。
 あくまでも”順不同”です。

旅行会社選択に際してのアドバイスです。
1)値段は重要な要素だと思いますが、値段だけで決めない方が良い場合もあります。スタッフの質やサービスを向上すれば、どうしても値段は上がります。その違いは主に不意のトラブル(飛行機の欠航、荷物の不着など)があった場合に現れます。面倒見の良い会社はトラブル時に実に丁寧に対応しています。なお飛行機の欠航や荷物の不着があった場合に、どのように対応してくれるかは聞いておくとよいと思います。冬のカナダではよくあります。

2)旅行の値段は内容(宿泊数、食事数)によって異なります。その部分をよく考慮しないと、見た目の値段に惑わされることがあります。元の値段が安くても、他では含まれている必要な食事を追加したら、かえって高くなることもありえます。

世界ツアーズ  一番最初にマドレーヌ島に来た旅行会社です

カナディアン・ネットワーク  カナダの旅のスペシャリストです

ルックJTB  いわずと知れたJTBです

ヴェンチャー旅工房  大阪にあるカナダの旅のスペシャリストです

Mトラベル  京都の旅行会社で「手作りの旅」を薦めています

エコツアー・ドット・ジェィピー  自然の旅のポータルサイトですね

エコツアー・ドット・ジェイピー  同じく自然の旅のポータルサイトですね

HIS  こちらも有名なHISです

エクスプローラー地球探検隊  オーロラなど秘境ものが得意な会社です

風の旅行社  イエローナイフのオーロラとセットのツアーが募集されています

トラベルスティション  千葉県の会社で「こだわりの旅」を紹介しています

パニニトラベル エコツアーが得意な会社です

Yahooトラベル  Yahooもツアーを扱っているのですね

(以上、順不同です。あくまでもHP読者への便益をはかるために作成したリストです。どこの旅行会社の宣伝の目的ではありません。私が自分で勝手にHPを検索して、リストにしてみただけのものです。どこの会社からも1円もいただいておりません。
 一言コメントは付けましたが、内容を変更して欲しい場合はご連絡ください。また、これに載っていない旅行会社の方、ご連絡いただければすぐに載せます。またトラックバックやコメントで自社のHPなどへの誘導はご自由に行ってください。なお広告ページではありませんので、こちらの判断で予告なく、このブログの掲載を止めることもありますので、ご了承下さい。)

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2006年12月12日 (火)

防寒対策

ブログにコメントをいただいた北海道のカメラマンの方から防寒対策のアドバイスのリクエストがあったので、自分の例をまとめてみます。前にも書いたのですが、一番効果があると思っているのはゴアッテクスのオーバーソックスです。中に薄手の靴下、フリースの靴下と重ね履きをした上に、さらにこれを被せます。なので通常よりワンサイズ上のものが必要です。防水靴下なので靴のインナーが吸った汗の水分や、靴の隙間から潜り込んだ雪の水分などが靴下を濡らすことがなくなります。これを使用しだしてから足先が冷たいということは無くなりました。
 また雪の山中で靴の装備が悪く足先が冷えて困っている人に、自分のゴア靴下を脱いで貸してあげて助けたことは何度かあります。持っていて損のない装備です。
 日本ではバイク用品店などにあるようです。確実なのは米国のREIの通販でしょう。REIではその他にも面白い防寒グッズが購入できますね。防寒靴の老舗のSORELもここで買えますね、子ども用のSORELなんて日本では手に入らない高性能靴で、雪合戦しにいった子どもが足が冷たくなって泣いて帰ってくることがなくなります。

カメラマンの悩みの手袋ですが、今も試行錯誤しています。私は指先の感触を保ちたいのと、氷の上の撮影が多いので防水性を求めます。その日の寒さに耐えうる一番薄いインナーを入れた手袋をオーバー手袋で覆うというのが、理想かと思っています。現在使用しているオーバー手袋はpatagonia のDegitshellという手袋です。冬のフライフィッシング用を想定して作られているものなので、防水加工されている上、指先に補強の皮革が付いていなく、薄い生地のままなので、細かい指の作業が行えます。私が知っている限り、同じように指先が薄い生地だけの防水加工されたオーバーグローブは他に見当たりません。
 すでに生産は終わっているのか、今では直営店での販売はしていないのですが、ネットではまだ販売しています。生地が薄いために傷ついて穴があいたりしやすい欠点もあります。私も2つ目を注文したところです。
 この手袋の下のインナー手袋をpatagoniaのフリース製の手袋や、指先がない手袋と薄い手袋の組み合わせなど、いくつかの組み合わせで対応します。右手と左手でインナーを変えることも良くあります。また感触重視のために防寒性能は十分ではないので小さなホカロンを入れて使うこともよくあります。
 ただし防水加工されていても、完全防水ではありませんので、長く雪を触っていたりするとびしょびしょになり、やはり替えの手袋は持っている必要があります。

 最近日本の会社が作った手袋でオーバーミトンにチャックがついていて、インナー手袋の指が出せるものがあります。なかなか面白そうな商品なので登山用品で見て来たのですが、購入には至りませんでした。なぜかというとジッパーが耐水ジッパーを用いているのですが、寒冷地では結構固くなるのですね。なのでその操作性が悪いだろうと思ったこと。後、やはりカメラマンにとっては指の感触と即時性が大事なので、ミトンで使用時には撮影が遅れていらつくだろうと思ったこと。もう一つはサイズが小さい。XLでも私には小さいです。これは日本製の登山用品全般そうなので、どうしても米国製になってしまいます。

あとカメラのバッテリー対策ですが、外部バッテリーを持っていったりしていた時もあるのですが、専用のコードの耐寒性が今ひとつで、接触不良でいらつくことも多々あり、これも万全の策が決まっていません。そうこうしているうちにどんどんカメラの消費電力が少なくなって、最新のEOSあたりだとケーブルで外部バッテリーを使う必要がないくらいまで進歩しています。ただ私が使っているEOS1Dsはバッテリー食いのカメラなのでそうもいきませんので、自作の延長コードでバッテリーを体温で暖められるようにはしたケーブルを持参しています。でも体からケーブルが出るのは面倒なので実際には使わないで、バッテリーの本数を多くすることで済ませることが多いです。

秘密兵器というか一応こんなものも持っているというものでは、折りたたみ式の太陽電池です。私はこの会社からソーラーパネルだけを購入しましたが、元々は米国の軍事用で、色々なサイズがあります。非常にコンパクトで高出力(私のは20W)です。日中なら数分充電するだけでとりあえず何カットか使用することができます。2時間程度でフル充電もできます。これがあれば万が一の場合のGPSと衛星電話のバッテリーが無くなることがないので、流氷のような場所でも安心できます。

カメラマンってこの手のグッズが好きなのですよね。私もそうです。

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2006年12月11日 (月)

うみへのながいたび(2)

 教育出版こくご1下で使われている「うみへのながいたび」がちょうど授業で行われている。そのため連日各地の小学校をまわってスライドショーを行っている。どこの小学校でも1年生の反応は素直で、気に入った写真が出ると「ワー」と声が上がるので、私にとってはどんな写真が好きなのか良く判って嬉しい。
 このシロクマの写真物語の写真は、昔私が撮って来たシロクマの写真をみて、これを絵本にしてみたら面白いだろうと考えた絵本雑誌MOEの男性編集者が、児童文学の大家の今江先生に文章を依頼したものだ。元になっているのは、撮影を一緒におこなったカナダの動物写真家ウェイン・リンチさんが書いたシロクマの生態の文書、それを私が翻訳し、今江先生に写真と一緒にみてもらい、写真と文書の組み合わせができた。
 そのMOEを見て教科書選考委員の方が推薦し採用されたのが掲載のいきさつだ。
 なんといっても今江先生の文書が素晴らしい。作家の妻に言わせると、「あれほど子どもが声に出して読んで、情景が目に浮かぶような文書はなかなか書けない」、なので小学1年生の初めて長い音読に使われるのはまさに適材適所なのだと思う。
 写真は何度かに分けて撮影された別々のシロクマの写真を繋げて物語にしている。なので違うシロクマの母子なので矛盾もでてきてしまうのだが、なかでも「あれ?」と子どもが思ってしまうのがこの写真だ。
Kuma30_2
「あれ?もう1頭の赤ちゃんはどこにいったのだろう」と子どもが思ってしまうのだが、逆にあれこれ子どもがそれを考えるので、物語に興味を持つようでもあるようだ。
 スライドショーでは「実はもう1頭はすごく遅れていて写真の画面に入らなかったのだ」と説明しています。
そして「みんなの中に寒い日の朝、お母さんに起こされたあと、また寝ちゃう子いない?」といって、母グマが赤ちゃんを起こしている写真を見せています。実はだいぶ脚色が入っているのだが、こういうことにしています。
 子どもたちからの質問はいつも鋭い。
 寒さを伝えるのに、鼻水や涙、おしっこが凍る話をしたのだが、「血は?」と聞かれて、はっとした。かさぶたの様に凍るのを想像したのだろう。現地で血をだすような怪我をしたことが無かったのですぐには答えられなかった。多分粘度が高い液体なのと体に接触しているから、少し凍るのに時間がかかると思う。
 子どもにこちらから出す質問はこれ。
「シロクマはアザラシが呼吸をするために開けた呼吸穴の前でじっと待っていて、呼吸のために顔を出した瞬間に飛びかかって捕まえてしまいます。アザラシは捕まらないためにどうしたらいいでしょう?」(正答はしばらく後にかきますね)
最初に正解を出した子どもを前に出して、北極で私が実際に使う防寒具と長靴の着用モデルになってもらっています。
 12月はすでに午前中はすでにこのスライドショーで埋まってしまっているが、1月はまだだいぶ空いています。
 講演中に便利なのが、ホタルの撮影で使う「ナース時計」、暗い室内でも蓄光塗料が塗られた文字盤が光ってくれるので、時間が良く判る。子どもはずっと注視しているのであまり腕時計や壁掛け時計を見るのは避けたいので、コンピューターの前に置くのにちょうどいい。
 ホタル撮影の際に懐中電灯やライトをつけなくても時間が判るので重宝しているのだが、パワーポイントを用いる講演でもすごく効果があります。アザラシの赤ちゃんを見に来た現職の看護士さんからいただいたのだが、ほんとすごく役立っています。どうもありがとう。

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2006年12月 7日 (木)

地球温暖化と流氷

17年間のアザラシの撮影を通して感じるのは流氷の変化です。
かつては流氷はあるのが当然のような存在で、しっかりと厚く、3月の間ずっとそこにあった。
ところがこの10年ほどの流氷はおかしい。
最初に異変を感じた年がちょうどエルニーニョ現象が話題になっていた時期なので、その年に流氷が異様に少なかったのは、エルニーニョの影響で一時的なものかと思っていたが、どうもその後もおかしい年が続く、年々と氷が段階的に薄くなるのなら判りやすいのだが、時によっては流氷が厚く多い年もある。なので本当に温暖化が進んでいるのか、うかつにそれを発言していいのか躊躇する人もいたと思う。
 しかし、流氷の量や厚さは17年前のころのそれと明らかに違う。そして多めの流氷の時も、なぜか溶けてしまうのが早い。

Ondan1_2 Ondan3
この写真を撮ったのが2002年の3月12日、シーズン前半は全然問題なかったのに流氷が粉々になって溶けるのが早く、ヘリコプターの着陸場所を探すのに非常に困った日だ。こんな氷のゆりかごで育たないといけないなんて可哀想な話である。赤ちゃんが泳ぎをしっかり覚える前に氷が溶けてしまうだろう。

Ondan2
そしてこの写真は今年の3月12日、今年の流氷は非常におかしく、2月の最初まではほとんど湾の流氷がなく、ツアーの催行が危ぶまれたほどだった。それが2月の終わりになってぐんぐんと流氷が増え、シーズン中はむしろ例年よりも氷は多く良い状態だった。しかし、やはり溶けるのが早い。シーズン後半の12日のは流氷はこんなふうに粉々になり出してしまい。アザラシがいて着陸できる場所を探すのに非常に苦労することになった。なんとかいい場所が見つかり着陸できたのですが、結構ヒヤヒヤしていました。

やはり地球温暖化は進行しているのだと私は確信しています。
そしてツアーですがどうもシーズンの前半3月1日から10日ぐらいの方が、この数年は氷の状況や天候が安定しているように思えます。気象のことなので来シーズンが必ずそうとは保証できないのですが、この数年のデーターではそうです。


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