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2008年3月31日 (月)

男一人、カヤックと一緒

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 流氷の海でまたカヤックをしました。場所はまだ成果が上がっていないので、おって報告します。小さな氷に上がって横になると色々な音が聞こえます。生き物たちもこんな音を聞いているのだなと思うと、撮りたい写真のイメージが沸きます。

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2008年3月29日 (土)

弾丸トラベラーが見るアザラシ

 本日29日の夜23:30からの日本テレビ系列「世界 弾丸トラベラー」でマドレーヌ島のアザラシの赤ちゃんが登場します。タレントさんが1泊旅行でマドレーヌ島にやって来て、大急ぎでアザラシを見て帰っていくという計画(?)の旅でした。
 タレントさんともマネージャーさんとも挨拶する機会もなかったので、お話する時間すらなかったのですが、本当に大忙しの旅だったようです。
 ちょうど大きなストームがやって来た前後だったのですが、結果はどうやら。
 ただし小原はこのような大忙しで自然を見に来る旅はお薦めできません。
 ちょうど同じ日に着ていたのがJTBのグループで「女1人アザラシと一緒」の皆さんです。弾丸トラベラーの女の子と、このグループとどっちが気持ち良い自然を見れたか。番組を見てご判断を。 
 番組には小原はアザラシのスチール写真だけ提供していますが、撮影には立ち会っておりません。

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2008年3月25日 (火)

じっと待つ日々

080325_085601 カナダは離れたのですが引き続き家に戻らず「某所」で撮影取材の旅を続行しています。どこだかはきちんと成果が上がってから報告しますね。
 本当は月末から家族でディズニーランドの予定だったのですが、お父さんの勝手な都合でキャンセルです。みんなごめん!。飛行機の重量制限の関係でお土産もたいして買って来れず、春休みの予定もキャンセルなんて、ほんと困った父親です。
 今年は北半球のどこもかしこも流氷が多かったのです。今いる場所もそうです。でもやはり暖かくなるのが早い。暖かくなるとこうやってガスが出て来てしまうのですね。この場所に着いてから早5日目になりますが、様々な理由でずっと待機が続いています。
 「じっと待つしかない」日々が続いています。携帯電話のカメラで撮った写真ですが、なんか無精髭とやつれた表情が情けないですね。他のカメラマンもいたのですが、さすがに待てずに帰りました。

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2008年3月19日 (水)

2008アザラシ反省会

_08q7590 2008年のアザラシ反省会を20日夜7時から新宿にて開きたいと思います。
 参加をご希望の方はこの記事のコメント欄からご連絡下さい。
 マドレーヌ島のアザラシを見にきた事がある人、ないしはアザラシ会に参加したことがある方、その友達を参加条件としましょう。場所は19日夜になってしまいますが個別にメールします。新宿の予定です。コメント欄にメールアドレスを残したくない場合は小原宛にメールを入れてください。

 トロントのエアカナダのMapleラウンジから書いています。ラウンジの券をくれたmitchanどうもありがとう。今日はサラダバーがあります。カナダ取材中に不足していた野菜をガツガツ取ります。
 船便でだいぶ荷物を送っていたのですが、まだまだ荷物はいっぱい。預け荷物はほとんど許容範囲ギリギリのちょっとオーバーですみましたが、手荷物の荷物まで測らされました。こちらはオーバーなのですが、いっぱい着込んでいる私を見たカウンターの女性は、ポケットがいっぱいあるから色々入れて頑張ってね、カメラは首から下げてもいいのよ。とのアドバイス。
 オーバーパンツにジャケットさらにその上にダウンまで着て、ほとんど我慢大会のような格好でチェックインです。一度でいいからスマートな旅をしてみたいものです。
 それでは日本に向かいます。

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2008年3月17日 (月)

アザラシの赤ちゃんの旅立ち

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 マドレーヌ島をこれから出ます。
 昨日最後に撮ったのがこの写真小さな氷の破片に乗っているアザラシの赤ちゃんと海を泳ぎ出した赤ちゃんです。アザラシ漁師のように流氷を歩いて水のあるところまで歩き、カヤックを出して海に出ました。
 曇っていて、風もあり気温が低かったので出航を悩んだのですが、色々島のポイントを探すうちに歩く距離が短くて済む場所があったので、そこから出ました。
 漕ぎ出してすぐに氷の破片の上に乗っている赤ちゃんに出合いました。出航する前には気づいていなかったものだけにびっくりです。これこそ私がこの数年撮りたかった光景の一つなのです。いやあ嬉しかった。
 続いて撮れたのが泳ぐ赤ちゃん。これも氷の上から撮ったのとは大違いですね。北に向かう感じがより良く出ます。これもずっと撮りたかった光景の一つ。
 カヤックを初めた成果が形になって現われました。
 普通このような未発表写真は写真集になるまで出さないのですが、今回だけは特別です。私がすごく嬉しかったからです。

 今回の旅の間に私がよく語った言葉が、「自然にはかなわないから、待つのが一番」「子どもの自然を見る目は大人以上に確か」「アザラシだけでなく流氷も見て行ってほしい」これらは私にもいえる事です。私への自戒を込めて口にしているのかもしれません。
 徒歩とカヤックでアザラシを見に行けるチャンスは数年に一度くらいしかありません。そのチャンスが来た時に私はカヤックを持って島にいました。これもこのチャンスをじっくり待ったからです。
 そしてカヤックという新しいおもちゃを手に入れた私は、子どものように海に出る事を楽しみ、そしてアザラシがいる流氷小さくなった最後の姿を見る事ができました。
 そして泳ぐ赤ちゃんと一緒北に向かう海を漕ぎました。最高の流氷体験でした。
 これができるようになるまで19年かかりました。

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マドレーヌ島市長夫婦と会食

_08q8580_2 島の市長夫妻とタカさんのところで食事しました。市長との会食というと偉そうですが、実は旧知の友達JoelとSusanです。夫婦ともに日本で英語教師をしていたことがあるので、15年ぐらい前から良くお話していた友達です。Joelが2年前から市長になっただけです。
 島のことをきちんとした英語で聞けるのが嬉しいです。やはり島の普通の人のフランス語なまりの英語と表現力だけでは、細かなことまで判りません。完璧な英語を話す二人に説明されるとすごく詳しく判ります。
 お客様から質問があったゴミ処理のことですが、現在は島の焼却施設で処理しているが、来年から大陸側の大規模は処理施設に船で送る事になるそうです。その方がリサイクルなどが有効になるとのことです。
 タカさんのところの食事は相変わらず素晴らしく、夫妻も久しぶりの「すごく美味しい」日本食を堪能して大喜びでした。タカさん、ごちそうさまでした。

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2008年3月14日 (金)

シーズン終了とムール貝

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3月13日で今年のヘリコプターは終了しました。今年は参加者の全員がアザラシを見る事ができました。良かった良かった。
 そんな日の昼食時ホテルのレストランから「今日はムール貝があるよ」との声。去年も今年も不作で食べる事ができなかったメニューです。残っていた日本人の多くが注文しました。私はこれのマリネソースという薄味のものに、わさび醤油をつけて食べるのが大好きなのですが、「女1人、アザラシと一緒」のHさんが私のブログを見て、お土産に持って来てくれた「おろしポン酢」がまたよく合いました。ただのポン酢は昔試したことがあったのですが、おろしポン酢というのがミソです。さらにわさびを加えるとグッと来ます。シーズンの最後にこれを食べれて幸せです。それにしてもHさんとアザラシのこの写真何度見てもいいなあ。今年撮影した写真の中で一番好きなカットかも。こちらのホテルのスタッフの間でも大評判です。こんな風に流氷の上でアザラシの赤ちゃんと一緒の時間を過ごしてもらいたいという私たちの想いそのものが表れています。
 こんな風にボーっと流氷の上の時間を堪能されていた方は過去にも何人かおられましたが、その典型例が取材中にクマに襲われて亡くなられた星野道夫さんです。写真も撮らずボーッと風景を見ている時間が多い方でした。たまたまこれを書いている部屋が星野さんが最後に来た年に泊まっていた部屋そのものなので思い出しました。
 Hさんたちのグループも島を出ました。今日はトロントで和食とJAZZライブの予定だそうです。いいなあ。私はあと少しだけ島からの流氷の景色を撮影します。

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ズキンアザラシ

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マドレーヌ島でこの時期に流氷の上で見られるアザラシにはもう1種類があります。ズキンアザラシです。写真はズキンアザラシの母子とオス。オスはおとうさんではなくメスが子育てを終えるのを待っているオスです。メスは4日間しか子育てをしません。
_08q8177 オスは鼻の粘膜を風船のように膨らませて自分を誇示します。他のオスが近寄って来たときや、メスに求愛するときなどにこれが膨らみます。たいていは黒い風船だけなのですが、興奮すると赤い風船も出て来ます。
Img_0068 今年のウォッチングの参加者の中にはズキンが見たいと、強く熱望されていた方も何名かいたのですが、日程が早すぎたり、ヘリの希望者が集まらなかったりで、ズキンのウォッチングは1回だけしか行えませんでした。ドイツ人のカメラマンが強く希望して、その時に希望した方々が参加できました。日本人は写真のMさん一人だけ。最後に島を出られる日本人客の方です。
 ズキンアザラシは4日間しかチャンスがないがために、ホテルがツアーとして実施するのには困難があります。1、2匹しか見つからない年もあるからです。通常4名が集まり、ヘリが空いていると催行されます。どうしても見たい人は4名を集めて、リクエストを入れた上でシーズンの後半に来るのが一番です。(3月12日撮影)

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2008年3月13日 (木)

女1人、アザラシと一緒

_08q3485_1_2 写真1はJTBのツアーの添乗でこられたHさん。アザラシの横にさりげなく座っている姿が絵になっていたので撮らせていただきました。このアザラシとの距離感がすごくいいですね。広大な流氷の中、アザラシを驚かさずに、まさに一緒にいるといった感じで、そしてそれが嬉しそうで。私はこの写真すごく好きです。普通は赤ちゃんをベタベタ触って驚かしてしまうのですが、それをせず一緒の時間を堪能されていました。
 お話を聞いたら自然を見に行くツアーの添乗も色々こなされているそうで、そんな中で身に付いた自然への接し方だと思います。この場所にいることを心底喜んでいる感じが伝わって来ます。で、この写真のタイトルなんだろうねと、夕食時に話題になり出て来たのが「女1人、アザラシと一緒」です。広大な流氷でもアザラシと一緒なら寂しくないですよね。_08q3543
_08q3606  写真2はそのツアーのお客様の新婚Aさん夫婦。こちらもいい感じで接しています。アザラシを見る目が嬉しそうですね。このあと奥さんのSさんは写真3のようにアザラシと戯れていました。「新婚旅行で夫ではなくアザラシと寝る新妻」ですか。楽しそうですね。ご主人もすごく優しそうな方です。お幸せに。_08q3592
 写真4は同じくツアーメンバーのKさん。アザラシの赤ちゃんと一緒にお母さんの呼吸穴を覗いています。自然が好きで海が好きな方で、やはりとても嬉しそうにしておられます。こうやって自然の中にいることを嬉しがってくれると私たちも嬉しいですね。
_08q3622 そしてみんなで流氷に寝転がって、ぐるっと首を回して360度の水平線を見てもらいました(写真5)。広大な青空と白い水平線、人間が地球上で見る事ができるもっとも広い景色です。耳をすますと赤ちゃんが聞いているのと同じ音が聞こえます。立っている時は風の音ばかりですが寝転ぶと違います。これをぜひ堪能していって欲しいと思います。大人はアザラシの赤ちゃんだけ見て帰ってしまうことがほとんどですが、子どもはいつも流氷で遊んで帰ります。子どもの気持ちに帰って流氷を見ていってください。
 このグループは日本を発つ時から先のストームによるフライトキャンセルが続き、なんとサンフランシスコ経由というイレギュラーな経路までトライして頑張ってやって来たグループです。ロストバゲージもありました。道中は本当に大変だったと思います。マドレーヌ島には1日遅れの深夜に到着しました。
 でも添乗員さんがすごく気が利いていて、島に辿り着く前に、翌朝7時出発のヘリへの希望を入れておきました。普通は夜遅くに着いて疲れているだろうからと昼のヘリにするのですが、どんなに苦労しても美しい自然を見れば、お客さんはきっと喜んでくれる。遅れたからこそ早く見てもらいたい。それがこの旅の目的だ、と判断したからです。大正解でした。おかげでこの晴天と朝日の中でのウォッチングです。道中の苦労も吹っ飛んだと思います。
 今シーズン中私が見た中で一番きれいな流氷の景色でした。(3月11日)。

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2008年3月12日 (水)

水から見た流氷の景色

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_08q4049 私は世の中の景色には陸から見た景色と水から見た景色があることをカヤックを初めたことで知りました。そしてカヤックにハマって行きました。そんな私が一番したかったのがこれ、流氷にヘリコプターでカヤックを運んでアザラシと一緒に海を漕ぐ事です。
 アザラシから見たら流氷はどんな風に見えているのだろう、お母さんはどんな風に赤ちゃんを水から見ているのか、それを見てみたい。先日のはこのための練習でもあったのです。一度似たような場所で沈していると危険度が良く判り状況判断ができます。先日の沈で薄氷の怖さを学んだので、シャーベット状の氷を避けてアザラシの前ひれのように足を使って水に入ります。薄氷の時には、同じように外にだした足を使って、氷を割って進むこともアザラシを見て学びました。これができるのはJAVAだからこそでしょう。
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 漕ぎ出すとすぐにアザラシの親が私をチェックしに来ました。連中シーカヤックを見るのは初めてかもしれない。晴天だっため最高の流氷カヤック日和でした。私が写っている写真はこちらに滞在中の米国在住の中国人写真家Karen SU さんに撮っていただきました。Thanks a lot Karen。
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_08q3856 水の上の私から見たアザラシです。アザラシから見たら水の中では真っ黒なのに上に人間らしきが乗っているへんなものに見えているのでしょうね。普段より顔を上げて泳いでいます。アザラシたちはそろそろここの氷を離れ北に向かい出します。流氷の上にお母さんの姿はほとんどなくなりました。
 氷の上の赤ちゃんを水から見るとこんな感じです。赤ちゃんはこれから1人で水に入り、泳いで魚を撮っていくことを覚えていかないといけません。海には天敵のシャチもいます。頑張って生きろよと水から声をかけた気になります。
 予想していた通り、そして予想して以上に美しく楽しい時間でした。でも気温の低さを判っているために長い時間漕ぐのはやめ、早々に上陸しました。近くの氷の割れ目が広がるということは、自分とヘリコプターとの間にも割れ目が出来ている可能性があるからです。時々氷の状況を確認しておかないと水が開いてしまいます。でもその時もカヤックとドライスーツがあれば渡れます。カヤックとドライスーツがあれば歩いて島に帰る事だって不可能ではないのです。
 しかし、これらはなまじのアザラシ漁師より氷の上の経験時間が長い私だからできることです。一般の人がカヤックをヘリで運んで同じことをすることは、ウォッチングの主催者から許可されません(陸から出る分は自由です)。なので専門スタッフを加え、日本での予備講習を終えた少数の方に限定したカヤックツアーを今後提案していくつもりです。関心のある方は私にメールを入れてください。
 フィンを持って行ってなかったのでしていないのですが、流氷の海の中に入って浮かぶのも楽しいだろうなと思います。それこそアザラシの気持ちになれます。濡れるのは手と顔、頭だけです。そのくらいならすぐ拭けばなんとかなります。この場合はダイビング用のドライスーツの方がいいでしょうね。
 地球温暖化で流氷が小さくなっていきます。アザラシはいるがヘリが着陸できる氷がないこともありました。カヤックを併用すればアザラシウォッチングはずっと可能になります。アザラシがいなくてもヘリが着陸できる氷があればそれで済むからです。
 カヤックは私の可能性をどんどん広げて行ってくれます。JAVAを買って本当に良かったと思いました。面白いの数千万円はする漁船やクルーザーでもこれほどは可能性が広がらないのに、一番簡単で小さなカヤックなら数十万円で可能なことです。フェザークラフトのカヤックはこのような冒険を前提にした設計をしてくれています。もっと値段が安いカヤックは色々ありますが、このような厳しい自然の中では私はとても使う気になれません。コストダウンのためにケチった部分の耐久性が、自分への危険になって返ってくるからです。アウトドア用品は値段と性能、そしてサポート(重要です)が比例します。ブランドのハンドバッグとの違いです。
 世界一周は自転車の方が乗用車より安全で簡単です。徒歩で北極点や南極点に行く事はできても乗用車では行けません。同様に大型船よりもカヤックは可能性を持っています。これを知ったことがアザラシダイエットの最大の成果です。
 アザラシのように海も、氷の上も自由に移動できる。19年間の流氷の体験の中で最も自由な体験でした。

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2008年3月10日 (月)

雪嵐の後のアザラシ日和

_08q1863 3月10日、2日間飛べなかった後の、待ちに待った晴天がやってきました。アザラシ日和です。
 朝1番のヘリが飛び立とうとしています。サマータイムが始まったため朝の7時では日の出前になってしまうため、搭乗後に少し遅らせての出発になりましたが、このあと朝日の中を氷に向かいました。氷の上では新雪が敷き詰められた美しい光景が待っていると思います。
 このような雪嵐の後の晴天があるから悪天候を待てるのです。雪嵐の直前の曇天に、天気の合間を縫って、最小限の時間だけ短く氷の上にいるのとでは大違いです。
 ケベックシティなどでフライトキャンセルのために足止めをくらっている方々が複数いますが、明日からしばらくこの天気は持つのではと思います。島の天気予報です。島にさえ辿り着いていただければ、このようなアザラシ日和が待っています。だから心配しないで島に来てください。
 今日からは飛行機のフライトも安定するでしょう。日本に帰る道中の便がフライトキャンセルになった方々もこの後は大丈夫でしょう。まあ荷物が遅れて着く事ぐらいのことはあるかもしれませんが。アザラシ会の若手大物のA子さんたちはモントリオールに向かった飛行機がVal-d'Or というケベック州の空港に降りたようです。日本人なんて滅手に行かないだろう場所でしょうから、私から見ればうらやましいくらいです。道中のトロントやモントリオールの思い出よりも、ずっと一生残るでしょうね。今日のトロントー成田便にはあちこちからマドレーヌ島で会った顔が集まるのではと思います。雪嵐談義が弾むと思います。
 考えようによっては、日本で分刻みのスケジュールで動く交通機関に慣れてしまった身には、このような予定外が多発する旅は貴重な体験です。予定通りの旅は、想像内の旅に限りなく近いものでしかありません。このような予定外の行動があることを楽しまれた方が、旅は面白いと思います。私の人生なんて予定外ばかりです。バリバリの報道写真家からアザラシ写真家ですものね。でも面白い。

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流氷カヤックでの沈

_08q1602 auroranekoさんとホテルの前の海でカヤックをしました。写真1はきれいに流氷の海を漕ぐauroranekoさんです。先日まで接岸していた氷が岸から離れたため陸地からすぐに海に出れました。海は50cmから1mのうねりがありましたが、それもまた楽しい。
Takasaka_p4001256シャーベット状の氷の海にパドルを入れるといつもの海と違った感触です(写真2)。場所によっては解け出した、かき氷の中を漕いでいるような感じです。しばらく漕いで上がる時に困りました。うねりがあるために上に上がろうとする際のパドルが、浮かぶ氷に当たってバランスが取れません。そして波を受けて沈(沈没)しました。写真3は沈した私です(防水ウェア着用なので、ご安心を)。
_08q1507 ムスタングスーツの下に防水のパンツとゴアテックスの防水ソックスを履いているため水は入ってこないのですが、この沈はいい体験になりました。沈した場合にどのように水が入って来るか、手袋や長靴がどうなるかテストすることができました。手袋はどうやっても濡れますね。長靴に水は入りますがゴアの靴下の中は濡れませんでした。氷への上がり方は何度か練習し、勢いをつけて低い氷に乗り上がるようにして上がる事を覚えました。
_08q1548 私だけではなくカヤック歴は長く、ユーコン川の740kmを78時間で下っているベテランのauroranekoさんも、乗り出しの場所選びが外れ、氷の間に挟まるような状態で波を受けて、沈してしまいました(写真4)。
 氷の海で沈できる体験もそうそうできません。ましてホテルの目の前です。二人して沈を心底楽しみました。あー楽しかった。温度が低いのと、氷があることがいつもの海と違うだけだと気づきました。これを身を持って知ったのが大成果です。

 モントリオール、トロント、ケベックシティなどで多くの方が足止めになっています。非常にすごい雪嵐になっているようです。井村淳くんや川合麻紀さんはケベックシティで2泊目になったようです。フライトキャンセルになった後のフライト変更がめちゃくちゃ大変になっているようで、エアカナダの電話に繋げることすら大変なようです。

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2008年3月 9日 (日)

天気待ち

_08q1375 写真は昨日の夕日。私が島で見た中でも最も綺麗な夕日だったのですが、一晩で天気が様変わりしていました。雨が降り霧が出ています。
 今日のヘリは3便とも欠航になりました。島から出る飛行機も朝と昼の便は大丈夫だったのですが、夜到着の便はフライトキャンセルになりました。
 先日も書きましたが天気に人間はかないません。天気は必ずいい天気と悪い天気があるので、悪い天気の後には、いつかは必ずいい天気が来る訳です。できるかぎり長く滞在してそれを待つのがここで一番の方法です。でも仕事で帰る日程が決まっている人は、この待つ時間にリミットがあります。自分の滞在中にいい天気が来ないか気が気でないかもしれません。
 でも天気を変えることはできません。変えることができないものは、変わるのを待つしかできないのですから、じっと待つ。できれば楽しく明るく待つ。もし待てるリミットが来てしまったら、仕方ないのでその来年とか次に来られる時に、その続きを待つと考える。自然には自然に接するのが一番よいかと考えます。
 11年目のシュナイダーさん、3年目ですが滞在日数が長いあや☆さん、マドレーヌ島は初めてですがオーロラ写真の第一人者のauroranekoさんが島にいます。この3人はさすがに自然を待つのが得意です。3人と色々な自然の話が弾み、今日はauroranekoさんに特別にオーロラのスライドショーを行ってもらいました。すばらしいショーでした。シュナイダーさん、あや☆さん、auroranekoさん、皆さんいい写真を撮っています。あや☆さんのこの写真なんて素晴らしい傑作です。一駒撮りのあや☆さん、この母子の微妙な離れ具合をあえて狙ったいたとのこと。連続撮りのカメラマンはこの瞬間を狙うことを忘れ、ただシャッターを連続で押して、大きな音を立てこの母親の表情を得られないのでしょう。
 19年目の私の方があまりにも慣れすぎて、写真に新鮮味がなくなっているかもしれません。気をつけなければ。

 

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2008年3月 7日 (金)

今年の最優秀写真候補

Dsc_0235_2 写真の眉毛アザラシはネタではありません。私は19年アザラシの赤ちゃんの写真を撮っていますが、こんなの見た事ありません。マジックで描いたの?と誰もが思いますが、良く見ると確かに毛変わりですね。それにしてもすごい。
Aiko 撮影者は私ではなく去年デビューした大物A子さん。氷の上をちょこちょこいっぱい動き回り、自分の好みのアザラシを見つけてはすぐ真横で転がっています。アザラシを脅かさず、アザラシがあれっと思う間に横に並ぶすべはただ者ではありません。
 昨日のトロントの天気が大荒れだったためフライトキャンセルがだいぶ発生しましたが、今日は朝から晴れでいい天気.明日も晴天の様子です。島に着いてくれさえすれば、いいアザラシが見られるでしょう。

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2008年3月 5日 (水)

流氷とカヤック

Img_7677 ホテルの前の接岸している流氷の上を歩いて行く私。昨日の午後の晴れ間を見て、ヘリから帰って来たそのままカヤックの準備です。氷の上をカヤックを引っ張ると、昔のアザラシ漁師はこうやって海に出ていたのだなとその苦労が判ります。接岸した流氷の端なので薄く、数歩歩いては氷に沈み、数歩歩いてはまた腰まで浸かる、といった具合でした。でもドライスーツの威力はすごい。全然冷たくありません。
Img_7742_1_4 流氷の横をカヤックで漕ぎました。やはり水から見た流氷は違いますね。今回は練習だったのでカメラは持たなかったのですが、次は写真も撮ろう。シーズン後半になって流氷が開き出したら、ヘリでカヤックを持って行って流氷の中を漕いで見ようとも思っています。カヤックはフェザークラフトのJAVAにして大正解でした。薄い流氷を歩きながらもJAVAに手をかけていれば安心です。氷から海への乗り出し、乗り上がりもシットオンなので楽でした。
 昨年までの太っていた私とは全然違うアクティブさです。でもカヤックを初めて本当に良かったなあと思えました。こうやって自分の力だけで色々移動できる自由さは素晴らしいです。

 今朝は1、2便が天候が悪くキャンセルになりました。3便目がこれからまだ見れていない人を乗せて飛ぼうとしています。

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2008年3月 4日 (火)

3月3日

_08q9294 写真は昨年から2年目のCさん。実は昨年はCさんの乗っていたヘリはアザラシの群れを見つける事ができず、アザラシを見る事ができずに帰った残念な方。今年リベンジにやって来てくれました。今日は晴天の中アザラシの赤ちゃん、それもお望みのプックリ目に出合えました。良かった良かった。
_08q9426 こちらの写真は今年の新人で一番乗りをしたMさん。すでに島を発ちました。「氷の上で寝転がって、首をぐるっと回すと、360℃の水平線が見れて気持ちいいよ」と教えたら、ハマってしまったようで、流氷を堪能しておられました。はい、これから来られる方もアザラシだけでなく、ぜひ流氷の広大さも実感していってください。昨年のkiriさんもそうでしたが一番乗りの方は、まだ人も少ないので、私たちと話す機会も多くあります。
_08q0065 こちらの写真は毎度おなじみのアザラシブロガーのあや☆さん。いつものように正座して今日は何を撮っているのでしょう?
_08q0058これです。ズキンアザラシのオス。メスを探しにきていました。あや☆さんの後にいつの間にか近づいていて、教えたら「目と目があったのに、ふいっと目をそらされた」とのこと、メスではない、ないしは好みのメスではないと思われたのでしょうね。
 去って行くズキンアザラシをあや☆さんは猛ダッシュで追いかけました。まるでジャニーズのおっかけの如く。アザラシの何があや☆さんをそうまでさせるのだろうと、氷の上の他の人々はあぜんと見ていました。

 いろいろ皆さんからコメントをいただきありがとうございます。
 一つ一つにレスをつけていると、眠る時間が無くなってしまいます。日々の更新を優先しますのでご容赦ください。でもコメントをいただけるとすごく嬉しいですので、どんどん書き込んでくださいね。

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2008年3月 3日 (月)

ストーム

今日の雪嵐の動画映像です。

体重が減ったので・・

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2008年3月 2日 (日)

3月2日

Epsn2694 いつもは朝は6時にレストランが空くと同時に飛び込んで、大急ぎで朝食(エッグベネディクト)を食べ、すぐに7時のヘリコプターに乗る準備というのが日課だったのですが、今日は朝から雪嵐。1便、2便のヘリは欠航が早々決まりました。ゆっくり時間をかけて朝食を食べました。
 写真は昨日到着した井村淳カメラマンと川合麻紀カメラマンと私。二人ともカメラ雑誌などの売れっ子です。広角レンズなので両端の二人は広がって写っていてバランス良く写りました。なんのこっちゃ。
 井村くんも川合さんも何度も島に来ています。なのでこんな悪天候も過去に経験しているのでまだ余裕があります。特に川合さんは最初に来た年には、飛行機がマドレーヌ島に悪天候で何度も着陸できず、2日半カナダ東海岸を飛行機でうろうろ周りながら辿り着いたという逸話があります。この逸話を紹介している有名な旅ブログ「うさぎの歩き方」の該当ページです。うさぎさんも同じ便に乗っていました。
 そういえば川合さんが来る前後には毎回必ず雪嵐があるなあ。前回も島を出る便がフライトキャンセルになっていたはず。でもなんだかんだ雪嵐の前後に、求めている晴天の写真を毎回撮って帰っているので、肝心の写真に関しては本物の晴れ女なのでしょうね。嵐の後には晴天がやってきます。長めに滞在して、それを狙うのがここでのコツでもあります。プロの二人はその点よく判っていて長目の滞在です。
 天気は下手に心配したり悩んでもどうしようもありません。実はそれってとっても当たり前のことなのですが、雨でも嵐でも出勤・通学ができる文明社会を人間は作ってしまって、その当たり前のことを忘れてしまっているのです。天気や自然には敵わないという、自然に対して謙虚になれる考えかたを思い出せるのも、人生にとって大事なことなのかもしれません。19年目になるとこのくらい悟ります。
 でもそこまで悟れるようになるまで私も、たしか3、4年かかったかなあ。それを悟ったのも同じこのホテルのレストランです。やはり雪嵐を窓から見ながらです。

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流氷の上のグッズ

_08q8950 氷の上でお茶しようとしているところです。このあとSIVAさんあや☆さんとお茶しました。作っているのはホットチョコレート、先日島を歩いてTim Hortonsに寄ったときに粉末を買っておきました。お湯は最新式の鍋と一体型のキャンプストーブ MSR REACTORで湧かしています。これを紹介しているYoutubeの動画です。島に来る途中にケベックシティで立ち寄ったMECで購入したものです。説明書には日本語も書いてあるので、日本でもいずれ発売されるでしょうが、代理店のHPを見る限りまだ日本では未発売のようですね。飛行機の重量制限に対抗して、島に置いておくつもりで買ったのですが、日本で見せびらかすために持って帰ろうかな。
 今までは同様な製品でもう少しコンパクトになるJETBOILという製品を使っていたのですが、小型のガスのカートリッジでないと本体に収納できません。その小型のガスが島では入手できないので、結局普通サイズのガスを本体と別に持つ必要があり、コンパクト性を生かしきれませんでした。またバーナー部が小型な分、上記のMSRより火力は弱く、日本で使う分には早くお湯が湧くストーブでしたが、流氷の上ではお湯を湧かすのに結構時間がかかっていました。
 MSR REACTORはすごい火力です。−15℃の流氷の上でも炎が数センチ立ち上がりました。お湯もあっという間に湧きました。ただし島で入手できたプリムスのPOWER GASの方が-15℃では気化が追いつきません。お湯が湧いた頃にはガスの気化が止まってしまい、再度使うには体温でカートリッジを暖める必要がありました。でもこんな温度の中でお湯が湧かせるだけすごいか。発火装置が着いていないのでライターを別に持って行く必要があります。このライターがまた気化しないで着火に苦労しました。体温で暖めて置く必要があります。マッチの方が便利かもしれません。
 手前にある黒いシートは折り畳み式の太陽電池です。12Vのシガープラグに出力できるので、そのような充電器を出しているカメラのバッテリーなら氷の上で充電できるわけです。昨日はかなり寒く、EOSの40D用のバッテリーBP-511Aあたりだとすぐに消耗していました。でもこうやっって充電しながら交互に使うと、短時間の充電でも非常に効果があり、ずっと撮影できます。EOS1DMark3用のバッテリーはさすがに大きいだけあって、この寒さでもバッテリー交換しなくてすみました。
 これが折り畳み式ではなく、バッグを兼ねているとさらに便利でしょうね。氷の上を歩き回りながら絶えず充電されていることになります。ネットを探してみたらこのような製品がありました。取材中のコンピューターの充電って結構大変なのですが、この春の新製品のこれなら移動中にそれができます。シガープラグやUSBへの出力ができます。いかんいかん、マジに自分が欲しくなってしまいました。カメラバッグに使いにくい形状なのがネックですが、それ以外は文句無しにいいです。他のソーラーパネルが小さい方の製品は以前からあって知っていたのですが、形状はいいのですが出力が12V出しではなく、7.2V出しなのでこのままでは使えません。理論的にはBP-511Aの電圧なら充電できるはずなので器具を改造すればできる可能性もあります。でもワット数が少ないですね。
 上記新製品のコンピューターバッグ用を買ってパネルだけ切って、ペリカンケースに貼付けて、さらにOリングでケース内にコードを入れた物を自作するとかしたら、流氷の上での最強のものができるかもしれませんね。それならパネルを作っているメーカから当たった方が早いかな。

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