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2008年4月30日 (水)

Bike Friday Tikit

Bikefriday
 アザラシダイエットのその後だけれど、ほぼ2ヶ月間の取材を経たのち現在の体重は81.1kg。少し戻してしまっっているのだけれど、寒冷地のカナダや知床の取材の期間をよくこれだけでの増量で乗り越えてこれたと思っています。基本的に食事の制限は一切行っていません。取材中にそれを行うのは体調や取材の効率から考えてもよいとは思えません。
 変わりによく動くようにしています。短い距離はできるだけ歩き、少し長い距離は自転車を用います。どうしても車が必要な時は、無理をせずレンタカーやレンタバイクを用います。つまり、”できるだけ”車を使わない生活を目標にしています。この幅を持たせた努力目標が長く続く秘訣ではないかと思っています。
 羅臼取材から投入したのが、写真の折り畳み自転車、Bike Friday Tikit です。カナダ取材の前にオーダーし、取材中に日本に到着したのを羅臼に送ってもらって、使用を開始しました。
 非常にすばやく、コンパクトに折り畳め、なんとスーツケースの中に入ります。スーツケースから出した後はそれをトレーラーとして牽引することができるという、非常によく考えられた自転車です。
 なので写真左のようにカメラザックと三脚、そしてスーツケースを一つもったスタイルで取材に行き、移動は右のように行うといったスタイルです。宿についてからはトレーラーは外し、自転車単体で動きます。スーツケースごと宅急便などで宿に先に送っておくことも良くします。
 折り畳んだ後は、シャワーキャップのようにカバーをかぶせることができ、そうするとそのままJRや地下鉄に乗ることができます。さらにその状態で車輪を使って転がすことができるという優れものです。公共交通機関と自転車の併用が可能になります。
 値段もそれなりにする自転車ですが、ホタルなど日本国内の取材で車を用いると、膨大なガソリン代と高速料金代、フェリー代が掛かります。1シーズンのホタル取材で楽々元が取れる計算です。
 ガソリン代などの省エネ効果もさておき、絶大な効果が、景色や環境をしっかり見られるようになったことです。今まで車を使用していると見逃していたものが、どんどん目に入ってきます。羅臼で道端から何度アザラシが氷に乗っているのを見つけたことでしょう。車で走っていたときとは大違いです。
 今まで車を使って便利だったと思っていましたが、実は失っていたものも多かったのだと思います。車をまったく否定するつもりはありません。必要なときは確かにあります。でも”できるだけ”使わないですませてみようかなと思っています。

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2008年4月29日 (火)

今日はバイキンマン

今日はバイキンマン
留守が長かった分、連日遊園地。今日は名古屋港。

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2008年4月27日 (日)

春の日曜日

春の日曜日
日本モンキーパークにて。次男の海斗のアンパンマンに付き合う。

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世界の果てまでイッテQ!

 本日20:00〜日本テレビ系列 『世界の果てまでイッテQ!』にて、マドレーヌ島のアザラシが登場します。

 実は昨年に一度、取材への協力をコーディネーター会社を通して求められたのですが、私は断り、その会社も断ったという因縁のある番組です。正直いって「そこまでするか」といった内容でした。
 今回は他のコーディネーター会社を通して取材していきました。天候も良く、無事に取材できたようだったので今日その結果が放送されます。
 
 その取材に協力したカナダ人の動物学者と現地で話をしたときに、「非常に悩んだが、子どもの自然への興味、好奇心から発している」ことから受けようと思ったとのことです。私も共感し、その面をコメントするといいのではと彼にアドバイスしました。
 私も彼も子どもが自然に好奇心を持つことを非常に重要と考えます。その好奇心が自然のことを探求するきっかけになり、次世代の動物学者や生態学者、動物写真家を産みます。逆に言えば、その好奇心が必要な職業がそれらです。
 なので今日の番組で、その面がどれだけ伝えられているかが気になります。
 「子どもの自然への興味、好奇心」といっても、実際にはテレビ局のプロデューサーの面白可笑しくすればなんでもいいという商業主義かもしれません、多分そうでしょう。出演する子どももタレント会社の子役かも知れません。
 しかし、それ(子どもの自然への興味、好奇心)があることを信じたカナダ人の動物学者の想いを大事にしてあげたいと思います。それが自然と人間との共生で一番大事なものだと私は考えるからです。

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2008年4月25日 (金)

家に戻って

080425_084202_2 家に戻って、4歳の娘を幼稚園に送って行く。前と違うコースに連れて行かれて娘が私に見せたのが、てんとう虫の幼虫やさなぎだった。かなりいっぱいいる。
080425_084401_2 昨日までの陽気で随分羽化しているのもいた。
 2ヶ月も留守にしていると、こども達が微妙に大きくなっている。娘も息子達も少し背が伸びた。
 流氷帰りのおとうさんは幼稚園で、他のお母さん方に「焼けましたねぇ」と声をかけられます。この時期に焼けていると遊び人に見られるんだよなあ。ハワイやグァムでなくて羅臼で焼いて来たのだけれど。

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2008年4月24日 (木)

取材が終わり

取材が終わり
  長かった取材が終わり空港へ向かう電車の中。
 ほんの4、5日のつもりで来た知床取材が、流氷や天気による待機から長引き出し、続いて氷の様子に不安を覚えて、今年の氷を見届けようと思って、さらに取材を伸ばした。
 流氷の最後を見届けた後に興味を持ったのが、現在の日本でのアザラシ事情。随分アザラシを見ることができる沿岸が増えている。私がカナダでアザラシを撮り始めた頃とは比べ物にならないほど多い。
 一旦興味を持ち出すと、知りたくてたまらなくなり、どんどん深みにはまって行く。カナダのアザラシもそうやって19年が経ち、ホタルもなんだかんだすでに10年取材している。そして、これから日本のアザラシとの付き合いも始まりそうだ。

 息子が風邪をひいて学校を休んでいるという。娘も今日は幼稚園を休んだとのこと。家に帰ったらおとうさんをしないと。 
 

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2008年4月22日 (火)

地球温暖化と「机」

_08q7699 まだアザラシを追っている。2月25日に家を出発してから、もう2ヶ月近くなる。娘へのお土産にアザラシポーチを買った。
 宿の窓から見る春の海は荒れている。今年産まれたアザラシの赤ちゃんたちはどうしているだろうか。
 
 札幌の桜の開花は観測史上最速だという。
 知床の流氷が急に解けたのもうなづける。だからニュースだといったのに・・
 
 あの日のウトロ沖の最後のボロボロの流氷には、多くのクラカケアザラシ、ゴマフアザラシの赤ちゃんが集まっていました。その成長段階は様々で、それはあちこちの氷で別の日に産まれた赤ちゃんたちが、最後の氷を求めて集まっていたことを示します。すでにオホーツク海の流氷はあらかた解け、その赤ちゃんたちが流氷本体に達するには150kmは泳がないといけません。まだ離乳したばかりの赤ちゃんにそれは無理でしょう。そして、そのボロボロ氷にはシャチが集まっていました。これは地球温暖化による大型ほ乳類の赤ちゃんの被害が日本の沿岸で起こっていることを示します。

 しかし、私がこれを真剣に話した北海道のH新聞のデスクも東京のA新聞のデスクも、日本の沿岸で大型ほ乳類が死んでいくことの重大さを理解できなかった。というか自分の仕事を増やしたくなかったのでしょう。興味を持たれませんでした。私らフリーのカメラマンには新聞のギャラではとっても割が合わないのに、あえて伝えるべきと思い、ニュースを提供しようと働きかけたのですが。

 先日の読売新聞アザラシの写真の説明間違いはT君ではなく、東京のデスクが間違えたようです。学者にも尋ねたらしいですが、その学者も間違えたようです。他に記事中に「死産(早産)」と書くべきところを「流産」と書いているように、ここもデスクのレベルはたいしたことなさそうですね。
 今新聞のデスクをやっている世代は、私が報道の現場にいたころのまさにライバルだった連中ですが、現場からの情報の重要性をあまり判らない、ただの「机」になってしまっているのですね。
 桜が早く咲いて嬉しいぐらいの記事でも書いていることでしょう。

 今日たまたま電話で話した動物写真家も別の動物で感じた、今年の早い春の異変をメディアに伝えたが、その重要性が理解されなかったと嘆いていました。

 地球温暖化による異変への警告は、私たち動物写真家は比較的早くから、それを訴えていましたが、学者もメディアもあまり耳を傾けて来ませんでした。私は「学者が温度を測っている間に、生きものが死に出している」という印象すら持っています。そのぐらい私たち現場の人間が感じている温暖化の進行は早いのです。

 私は上記のような新聞デスクたちは、現在の地球温暖化に対する大人たちの意識を代表しているのではないかと思っています。その意味では彼らだけを責めるわけにもいきません。しかし、これが言えます。
 「地球温暖化を大人たちが止めることは不可能ではないか」
 大人たちは自分たちはその被害にあうことがないぐらいに思っているのではと思います。次世代、そのまた次世代のことを真剣に考えている大人が、いったい今どれくらいいるのか。それを考えても経済的に儲からない以上、大人たちの出足は遅いのです。
 私は大人ではなく子どもに語りかける必要性をひしひしと感じています。
 地球温暖化を止められる可能性があるのは大人ではなく子どもたちではないかと思っています。
 今日もある小学校からの講演依頼を受けました。大事な仕事だと思っています。

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2008年4月20日 (日)

とある北の島

とある北の島
岩陰からアザラシを撮る。漁師が近くで漁をしていてもアザラシは寝ている。相手がずっと寝ているだけなので、私も岩陰で寝る。
アザラシは気持ちいい。

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2008年4月19日 (土)

バスを待つ

バスを待つ
北の島でバスを待つ。アザラシダイエットで車をできるだけ使わないため、島をバスで回る。自分で運転しないと色々なものが見えて来る。不便だが待つ間に予定外の体験もある。それがその土地をより知るきっかけになる。取材の基本は歩くことだったのに、この歳になってようやく実践している。

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2008年4月18日 (金)

関心は深まるいっぼう

関心は深まるいっぼう
北の島に向かっています。日本のアザラシの現状に深い関心を持ってしまいました。すまん家族のみんな。

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2008年4月17日 (木)

最北の無人駅で

北の無人駅で
徒歩の時間を見誤って電車を逃してしまいました。次の電車まで4時間です。公共交通機関と人力移動を主な取材の足とするようにしてから、公共交通機関の不足を感じるようになりました。温暖化対策に本気で取り組むには、インフラ整備も大事なのでは。

4時間後です:来た電車に乗ったのも私だけでした。
アザラシダイエットを提唱している身としては公共交通機関にもっと頑張ってもらいたいのだが・・

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2008年4月16日 (水)

読売新聞アザラシ

 今日の読売新聞の夕刊に社員カメラマンが撮った知床の流氷のアザラシの記事が載っています。
 1面はT君という若いカメラマンが撮影。私と同じ船から撮影し、私が見つけたアザラシですが、T君大きな間違いを。このアザラシたちは母子ではなく、成獣のメスと1、2歳のアザラシですね。赤ちゃんではありません。赤ちゃんならこの段階まで毛変わりしたら母子が一緒にいることはありません。毛の色も赤ちゃんの色とは異なります。1年以上経った毛の色ですね。
 実は最初私もゴマフのラグジャケット(毛変わり中)の濡れた赤ちゃんではないかと思ってそう発言したのですが、乗船中に訂正しました。T君それを聞いていなかったのかな。双眼鏡で見ていた時にはあいまいだったけれど、こうやって写真で見ると明らかですね。
 本文の記事で、ちょっと疑問に思える点があります。
 日本海側でもアザラシが見られるようになった理由に「流氷が減って往来しやすくなり」という学者のコメントがありますが。それは不十分すぎる説明です。アザラシは何も道を求めているわけではありません。ここでは移動の可否(道ができた)ではなく、移動する理由を述べないといけないところです。多分学者はきちんと説明しているのですが、そのコメントを選ぶ記者が選択を間違えているのでしょうね。
 移動の理由は、それこそ流氷の融解の速度と、それを受けての安全な出産に関係すると私は昨年のカナダの事例から推察します。カナダでも出産域の変化が昨年現われました。種の保存への本能から、彼らの行動の変化を語るベき部分です。
 地球温暖化による流氷の面積の減少については語っていますが、もっと肝心な流氷の融解の速度の加速については触れていません。流氷を面積で語ってはダメではないが、不十分です。流氷はほんのわずかの寒い日があれば広くできるので、広さではなく、どのように融解していくか。そこが地球温暖化なのです。
 アザラシと流氷のことを書くなら、せめて私の「流氷の物語ーアザラシの赤ちゃん」ぐらいは読んでから書いて欲しいなあ。
 
続報(4/22): T君は母子とは書いていなかったのに、東京サイドが学者に写真を見てもらったうえで「母子」と書いてしまったようです。色々詳しい人にも確認しましたが、間違いなく「母子」ではありません。私も水族館で確認までしましたが、大きさ、毛色、行動、状況のどれもが母子であることを否定します。また、同じ記事で抜海での赤ちゃんの死体のキャプションに「流産」とありますが、どうみても「死産(早産)」ですね。これは大きな間違いですね。

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報道写真

 現在札幌におります。羅臼で一昨日撮影した写真と情報を大手マスコミに提供しようと思って、大きな街に出て来たわけです。「流氷の春」の写真にコメントいただいたように、今回は「報道写真」を撮りました。クラカケアザラシの赤ちゃんたちのその後を撮っています。
 写真集「流氷の物語ーアザラシの赤ちゃん」でも書きましたが、人間の世界のゴタゴタを伝えるのが嫌で、アザラシの赤ちゃんの魅力に引かれて動物写真家に転身していった私に、19年経ってアザラシの赤ちゃんの危機を伝える役目が回って来るとは皮肉です。
 しかし、この問題の重要性を「ずっと見てきている、理解できている」ジャーナリストが、世界中に私しかいないといっても過言ではないのです。だから久しぶりに報道写真家にもどったつもりで、色々なメディアに連絡を撮っているのですが、あまり芳しくありません。
 すでにクラカケアザラシやシャチの写真が別途手に入ったので、季節ネタでやろうと思っているというのが、その反応です。あまりにも地球温暖化のこと、流氷のことを判らなすぎです!!

 何社かに声をかけて反応が悪いと、非常にめげるのがこの仕事です。
 それは人間相手のニュースを追っていた時も同じです。天安門事件やソマリアの飢餓だって、最初はどこの社も関心を持ってくれませんでした。ところが他所が大騒ぎすると、すぐに飛びつくのも常です。
 けれども独自の最初の動きに関しては非常に及び腰です。地球温暖化の諸問題がどれも、手遅れに近い状態になってから報道されるのもそれ故です。私は12年前から地球温暖化による流氷の異変をマスコミ関係者や科学者に語っていましたが、まともに発表できたのは、昨年からです。アル・ゴアさんの映画があって反響を呼んだからでしょう。

 たとえ大手メディアで伝えられなくても、その場合にはこのブログがあります。
 またこのブログを見てネタだけ取ったり、私からの電話を聞いて、さも自分たちが取材したかのように書くメディアもあるかもしれません。でもそれも報道写真の世界では、いつもの事です。そのような新聞に気づいたこのブログの読者は、それを笑ってやってください。それでも伝わらないよりはマシです。

 もう少しだけニュース提供の連絡を各社に対して頑張ってみます。
 また報道関係者でこの問題にご関心のある方はご連絡下さい。

 でもこれに疲れて報道写真家を止めたのですよね・・・
 

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2008年4月14日 (月)

海氷速報

 海上保安庁が提供する海氷速報のサイトです。過去の日の分までさかのぼることが出来ます。カナダのものと異なり雲がある部分の流氷は判りません。
 このサイトを見ると本日と先日の写真の10日とで流氷の量が大違いなのが判ります。
 流氷がこんなに急に消えるなんて・・

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日本最北東突端

日本最北東突端
羅臼生活25日目になります。昨日までに根室海峡のほとんどの流氷がなくなりました。オホーツク海全体でもごくわずかしか残っていません。木曜日に撮った赤ちゃんの行方が気になります。
こんなに急に無くなるなんてびっくりです。携帯からなのでリンクを打てないのですが、海氷速報で検索すると流氷分布図に辿り着けます。

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2008年4月12日 (土)

流氷の春

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 知床岬沖の流氷の上のクラカケアザラシです。すでに根室海峡を出ています。後に見えるのは羅臼側ではなくウトロ側の岬です。
 カナダでの撮影も含め、今年撮影した写真の中で最も好きな写真です。カナダの最終日にも書きましたが、本来は未発表の写真を、このようにブログで先に見せるのは、プロ写真家としては行いたくないことなのですが、こちらでお世話になった方々、また遠くから応援していただいた方々へのお礼と報告をかねて発表させていただきます。
 滞在は長くかかりましたが、非常に好きな写真が撮れました。羅臼の皆様、滞在中はどうもお世話になりました。またブログを通して応援していただきました皆様、どうもありがとうございます。
 特にこの写真のために、非常に遠くまで船を出していただいた船長どうもありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

 流氷はだいぶ解けて来たのが判ります。現在この母子が乗っている氷は、そこそこ大きいのですが、この後外洋の荒波が始まることを考えると、決して大きな氷とはいえません。氷がまだ大きなうちに赤ちゃんを十分に育て上げられるかどうか、お母さんにとっては気がかりな時期だと思います。
 本来ならこのような氷の時期のアザラシの写真なら、子育てが終わってお母さんが消え、赤ちゃんも毛変わりが始まって、少し痩せているくらいが適当なはずです。ところが地球温暖化で氷の時期が短くなってしまっています。流氷の春が早すぎるのです。
 静かな春の海の写真ですが、それはまた低気圧の通過の前兆でもあったりします。この後やってくるだろう荒波が心配されます。
 しかし、この親子にとっては、この写真を撮った時間は、とっても幸せな春の一時ではないかと。その時間を切り止めることができた写真だと思っています。

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2008年4月10日 (木)

クラカケアザラシ

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 小原がずっと知床羅臼沖の流氷で狙っていたのはこれ、クラカケアザラシの母子です。カナダのタテゴトアザラシの近縁種で、やはり白い赤ちゃんが産まれます。流氷と一緒に移動するアザラシなので、流氷自体が来ないことには撮影チャンスもないアザラシです。撮影チャンスは数年に一度と言われています。
 今年カナダの流氷が多かったのを見て、北海道の流氷も多いはずと狙いをつけ、カナダから成田経由で羅臼に飛んで来たわけです。
 ヘリコプターを使うカナダに比べて、羅臼で使用するのは船、しかも砕氷船や頑丈な鉄製の船ではありません。なので港が流氷で覆われてしまうと船が出られないし、暖かくなって流氷が離れ出すと、今度はガスが出て船が出られないという困難が続きました。
 3月21日から待機して、ようやく船が出せて撮れたのは大きな低気圧が抜けた直後の4月3日。約2週間待機しての撮影でした。そして次のチャンスは6日にもう一回だけ。3週間の滞在でたった2回しかチャンスがありませんでした。
 気持ち良さそうにオッパイをのんでいるクラカケアザラシの赤ちゃん。カナダのタテゴトアザラシの流氷の地球温暖化による異変は、昨年週刊文春や報道ステーション、拙著「流氷の物語-アザラシの赤ちゃん」(河出書房新社)で報告しましたが、日本の流氷はどうか?
 本日10日(木)発売の週刊文春のモノクログラビア(後半)にて、この母子を広く撮った写真と文章を発表しております。ぜひご覧下さい。非常に危惧することが日本でも起こっています。

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2008年4月 9日 (水)

知床羅臼にいます

_mg_0808 少し成果が出始めて嬉しそうにしている私です。現在いるのは北海道知床の羅臼です。どんなところかは知床倶楽部のHPが詳しいです。羅臼でインターネットが使える場所として非常に大助かりでした。
 今まで場所を秘密にしていたのは、同業者が大量に押しかけて来るのを恐れていたからなのですが、やはり自然写真家が考えるのは同じこと。黙ってても次々に同業者が流氷を求めて集まってきました。
_mg_0834 写真は左から私、水中写真家の倉沢栄一さん、動物写真家の福田幸広さんです。この日は同じ船に乗り合わせました。お二人とも大活躍中の写真家で、北海道の生きものに関しても私よりも全然スペシャリストです。今年の羅臼の流氷を見逃すはずがありません。
 そう言えば、この3人って、日本でマナティの写真集を出している3人でもあります。3人揃って何を撮りに来ているのでしょう?まさか、流氷のマナティ?答えは明日の日記で発表しますね。もう予想つきますよね。
 でも北海道の流氷は急速に解け出しました。今日あたりが撮影の最後になりそうです。
 今日は次男の海斗の9歳の誕生日。一緒にいれなくて、ごめんな、海斗。羅臼の雑貨屋でアンパンマンのお弁当箱買ったからな。

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2008年4月 4日 (金)

おとうさんの顔

Photo なんだかんだ1ヶ月半ほど家を留守にしている。家を出て来たのが2月25日、そして26日に成田空港で撮ったのがこの写真。それからカナダのアザラシの取材が始まり、そして現在某所での流氷の取材に繋がっている。
 4歳の娘が「おとうさんの顔どんなんだったか忘れちゃった」というので、妻がここに出ているよと先日のブログの記事を見せたら、「これ、おとうさんじゃない、ムーディーだよ」と言ったそうです。なんか次男と「ムーディー、ムーディー」と受けていたとのこと。
 なので、おとうさんの顔を載せます。おとうさんは雪嵐の後に少し成果が出始めました。まだこれからですが、先日の写真に比べたら元気が出ています。
 でも背景をよく見ると流氷がありません。そうなんです、流氷が今度は急速に消えつつあります。氷が多いと困り、今度は氷が少なくなって困る。そんな日々の繰り返しです。もう滞在2週間が過ぎました。

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