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2008年4月16日 (水)

報道写真

 現在札幌におります。羅臼で一昨日撮影した写真と情報を大手マスコミに提供しようと思って、大きな街に出て来たわけです。「流氷の春」の写真にコメントいただいたように、今回は「報道写真」を撮りました。クラカケアザラシの赤ちゃんたちのその後を撮っています。
 写真集「流氷の物語ーアザラシの赤ちゃん」でも書きましたが、人間の世界のゴタゴタを伝えるのが嫌で、アザラシの赤ちゃんの魅力に引かれて動物写真家に転身していった私に、19年経ってアザラシの赤ちゃんの危機を伝える役目が回って来るとは皮肉です。
 しかし、この問題の重要性を「ずっと見てきている、理解できている」ジャーナリストが、世界中に私しかいないといっても過言ではないのです。だから久しぶりに報道写真家にもどったつもりで、色々なメディアに連絡を撮っているのですが、あまり芳しくありません。
 すでにクラカケアザラシやシャチの写真が別途手に入ったので、季節ネタでやろうと思っているというのが、その反応です。あまりにも地球温暖化のこと、流氷のことを判らなすぎです!!

 何社かに声をかけて反応が悪いと、非常にめげるのがこの仕事です。
 それは人間相手のニュースを追っていた時も同じです。天安門事件やソマリアの飢餓だって、最初はどこの社も関心を持ってくれませんでした。ところが他所が大騒ぎすると、すぐに飛びつくのも常です。
 けれども独自の最初の動きに関しては非常に及び腰です。地球温暖化の諸問題がどれも、手遅れに近い状態になってから報道されるのもそれ故です。私は12年前から地球温暖化による流氷の異変をマスコミ関係者や科学者に語っていましたが、まともに発表できたのは、昨年からです。アル・ゴアさんの映画があって反響を呼んだからでしょう。

 たとえ大手メディアで伝えられなくても、その場合にはこのブログがあります。
 またこのブログを見てネタだけ取ったり、私からの電話を聞いて、さも自分たちが取材したかのように書くメディアもあるかもしれません。でもそれも報道写真の世界では、いつもの事です。そのような新聞に気づいたこのブログの読者は、それを笑ってやってください。それでも伝わらないよりはマシです。

 もう少しだけニュース提供の連絡を各社に対して頑張ってみます。
 また報道関係者でこの問題にご関心のある方はご連絡下さい。

 でもこれに疲れて報道写真家を止めたのですよね・・・
 

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