« アザラシ・ウォッチング in モントレー参加者募集中 | トップページ | マット切り練習 »

2008年10月 3日 (金)

いったい中性紙はどこに?

 紙漉きをやりだしてから、自分の写真の保存性が気になって、先のごとくpH計を購入したり、中性紙チェックペンで色々な紙をテストしているのだけれど、正直これほどまでに中性紙の表示がいいかげんだとは思ってもいなかった。
 インクジェット用紙で中性紙をうたっているものの約1/3ぐらいは弱酸性紙や酸性紙です。
 写真や絵画を額装するときのマットボードは、安いものはまず酸性紙であり、結構な高級品でも弱酸性紙だったりする。「えっ、まさかあの商品が」というものにも私のテストでは問題がありました(たまたまかも知れませんが・・)。白ものは比較的大丈夫ですが、アイボリーやクリーム系などから色物は怪しくなります。アイボリー系が好きな私は、入手したマットボードのすべてに何らかの問題がありました。
 今日は色々な物が揃う有名な大規模店の、非常に充実した文具コーナーで「この紙は中性紙です」と書かれているものを額装の際のコーナーに使うために買って来たら、なんとpH4.8のど酸性紙だった。あきれはててしまった。ちなみにBTB試験紙はその店で購入しました。
 正直、いったい本当の中性紙はどこにあるの?といった気分です。

 「中性紙ではないのでは?」と問い合わせをしたメーカーの方からは、「紙のベースは中性紙となっておりますが、インクジェット適性を付与した場合に、その印字面が酸性となっています。」との謝罪のメールが来ました。きちんと認めてくれただけ潔いと思います。
 ただし、酸性紙問題はそもそもインクを使う洋紙が、その滲み防止の為に付加した酸性のサイズ剤が主な原因であることからして、「ベースが中性でコーティングだけが酸性」というのは言い訳にならないと思います。
 というかむしろ酸性コーティングこそが酸性紙問題の歴史そのものだと私は思います。

 それにしても日本の紙製品の品質って、こんな程度なのでしょうか・・ 
 

|

« アザラシ・ウォッチング in モントレー参加者募集中 | トップページ | マット切り練習 »

コメント

すみません。紙のことに疎くて、小原さんが中性紙にこだわっていらしゃるわけが
全然わかっていませんでした。が、しばらく拝見させていただきなんとなく判りました。
なかなか奥の深いことなのですね。
pH計まで購入され取り組んでいらっしゃるとはさすがですね。
水質を測るpH計ですとお勧めのものとか判るのですが、紙はそうやって測るんだ。と感心しきりです。
勉強になります。

高蔵寺の講演はちょうど近くに元同僚でアザラシ命みたいな友人がおり
知らせたところ俄然はりきって確認する!といっておりました。
彼女は高校生の時初めて購入したアザラシの写真集が小原さんのものだったと話していました。
私は行けないので残念ですが、すばらしい講演になることをお祈りいたします。

投稿: ちまちま | 2008年10月 4日 (土) 12時29分

そうですね。古紙含有率とかFSC表示に問題があるという話が出てから、弊社の広報誌やパンフレットには表記を取りやめてしまいました。あれから改善があったとは聞いていませんので、なかなか根が深いのかもしれません。

投稿: たてまつ | 2008年10月 5日 (日) 02時35分

紙製品の品質。
原因が知りたいところですね。

メーカーの力不足なのか。
お金がかかるから、品質を落としているのか。
高品質紙を評価する文化がないのか。
奥がふかそうですね。

投稿: 万次郎 | 2008年10月 5日 (日) 23時08分

ちまちまさま、たてまつさま、万次郎さま

どうもありがとうございます。
まとめレスですみません。
食製品の品質が話題になる昨今ですが、
食製品以外のものの品質も甘くなっている感じがします。
紙製品はなかなか調べられることがないから、
どうも甘い品質管理がまかり通っているように思えます。

投稿: 小原玲 | 2008年10月 9日 (木) 06時40分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: いったい中性紙はどこに?:

« アザラシ・ウォッチング in モントレー参加者募集中 | トップページ | マット切り練習 »