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2008年10月11日 (土)

マット切り練習

081010_162001 紙漉きとプリントにハマると展示や保管も気になってくる。私たち写真家はブックマットという2枚ばさみのマットを良く使用するのだが、これも額屋さんで切ってもらうと結構いい値段になる。マット紙だけを入手して自分で切れば安くなるのだけれど。45°に斜めに切り込みを入れるVカットは結構難しい。国産のカッターにも色々それ用の物が出ているが、比較的安いかわりに、切り込みの失敗もそれなりに起こる。失敗を計算したら額屋さんで切ってもらった方が安かったりする。
 写真で仕事している者なら持っていてもいいだろうと、米国製の専用のカッターを個人輸入した。LOGANというメーカーのもので、日本では結構な値段で売られているが、米国ではその1/3程度の値段で出ている。送料も重たい割には安く送れる。なので思い切って購入してしまいました。
 コツをつかむためにだいぶ練習しましたが、国産の数千円のものとは大違いに奇麗に切れます。ただコーナーをぴっちりプロのように決めるには、多少のコツをつかむ必要があるようです。カッター刃の交換や下敷きのマットの状態なども仕上がりに大きく影響します。自分で切れると大きなサイズのマットの穴部分からハガキ用のマットがさらに作れたりするのがいいですね。

 練習したマットに中性紙チェックペンの書き込みがあるのがご愛嬌です。携帯電話のカメラで撮った写真なので良く判らないかもしれませんが、マークした跡が黄緑色や黄色に変色していますね。表面が弱酸性や酸性を指示しています。
 中性紙チェックペンは逆にその存在をしらなければ良かった商品かもしれません。使いたかった紙が問題があったりすると結構残念です。 
 日本古来の手漉き和紙にも原料によっては酸性のものがあります。理由はなぜだか判りませんがpH5あたりなので完全な酸性紙です。たぶん版画用のドーサという滲み防止が原料に含まれているのではと思います。これがまた私が好きな生成り色で厚手のものを探すと、なぜか次々と酸性紙に当たります。酸性紙といっても現在のインクジェットのカラーインクよりは長く持つ可能性があるのだけれど、結構値段がする紙なのに酸性紙だと躊躇してしまいますね。
 今のところその手の紙で一番中性度がいいのが、私が自ら漉いたものになるのですが、ハガキサイズぐらいならいいのですが、それ以上のサイズになると我がキッチン工房では漉くのも大変です。そして紙漉きよりも作成中や乾燥中に付くゴミの除去が大変です。なのでとっても割が合わない仕事になってしまいます。一貫した行程が確保されている職人さんの仕事に適いません。
 いずれはどこかの紙漉き職人さんに原料と処理を指定して、自分用の手漉き写真用紙を漉いてもらう必要があるかもしれません。
 

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コメント

これはまたずいぶんと凝ってしまいましたね~。ヽ(´▽`)/

むかし知人が大型Loganマットカッターをくれるとのことでしたが、自分だと絶対に失敗すると思って辞退してしまいました。時間と失敗作を考えると、業者から50枚単位で同じものを購入した方が安く付くと思います。
http://www.matshop.ca/

そうそう、昨日5D Mark II予約しちゃいました。

投稿: auroraneko | 2008年10月11日 (土) 03時31分

auroranekoさん どうもありがとうございます。
 matoshopのHP見ましたが、マット紙を額屋ではなく紙屋さんから安く入手できれば、自分で切った方が安いようです。ただ時間と手間を考えたら・・。
 でも作品仕上げの細部まで関わる楽しみかな。
 一番割りに合わないのは、紙漉きです。でも使いたい紙が市場にないと、最後は漉くしかなかったりします。

 でも日本ではそこまで凝ったプリントは求められておらず、安く印刷したポストカードの方が好まれたりします。なので無駄な努力になるかと思うのですが、凝り出すと止まらない性分で。

5Dmark2うらやましい。欲しいのだけれど、今使っているカメラがまだ使えるし・・。


投稿: 小原玲 | 2008年10月11日 (土) 10時26分

こんばんは吉中の後輩です今日は、講義をしていただき、ありがとうございました。
アザラシの写真がとっても可愛かったですでも、そんな可愛いアザラシが、地球温暖化のせいで、私たちのせいで死んでしまっていることに、とても罪悪感を感じました。これからは、大人に言われたからではなく、自分の意思で、地球温暖化と、真剣に向き合っていきたいと思います今日は、貴重なお時間の中、わざわざ来ていただき、本当にありがとうございました

投稿: mai | 2008年10月29日 (水) 18時25分

maiさん
どうもありがとう。
今日の講演を聞いてくれた方ですね。
吉中の生徒の目は輝いていて、それを見れて嬉しかったです。
郷土に誇りをもって「自分で考える」生き方を進めて下さい。

投稿: 小原玲 | 2008年10月29日 (水) 19時18分

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