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2008年12月 9日 (火)

越前鳥の子紙

 久しぶりに紙の話題です。その後も私の紙への追求は続いていました。
 葉書サイズぐらいなら自分でも使える紙が漉けるようにはなっていましたが、大きなサイズになるととたんに下手くそになります。どこかにいい紙がないかなと思っていたら、私の中性紙がないことに悩むブログを見た和紙職人さんから、何点かのサンプルをご提供いただきました。
 その紙が素晴らしいこと、素晴らしいこと。
 実は私が求めていたものそのものといっていい紙でした.天然素材だけで作られた本物の中性紙です。アルカリを加えて無理矢理中性紙にした紙とは違います。そして表面の艶が素晴らしい。一目て印刷適正が高いことが伺われます。なんの薬品も塗布していないのに、インクジェットで十分使えます。日本のお札の元となった越前局紙の技法で表面の平面性がいいのです。何もつまらない薬品塗りたくらなくたって、この方法で十分いい印刷ができることは昔から判っていたのです。
 越前鳥の子紙の職人として有名な故梅田太士さんが漉かれたものでした。
 遺作の国産天然の雁皮紙も何枚か購入させていただきました。触るだけで気持ちが和らぐ素晴らしい紙です。使う時には襟を正して使いたくなるような美しい紙です。
 さすがに雁皮紙は貴重すぎて自分の保存用に用いますが、国産三椏紙は少し多く入手できました。この三椏紙がまた雁皮に劣らず美しい。今後私のオリジナルプリントはこの紙をメインに使おうと思っています。世界に誇れる日本の紙製品です。
 それでも、インクジェットコーティングされた専用紙に比べると鮮やかさは見劣りします。
 でも物って、見比べて判るのは違いであって、良さはそれぞれ単独で向き合わないと判らないと思っています。並べると違いが目出つ鮮やかさという物差しだけで比較してしまいますが、別々に見ると和紙の優しさは素晴らしく魅力的です。ここで始めて「好き」という物差しが現れます。

 これって物だけじゃなく、人間を見る目もそうかもしれませんね。
 うちの次男が特別支援学級に通っているのですが、一緒に学んでいるどの子も心が優しいいい子です。この良さって健常児と比較すると気づき難いが、それぞれ単独に向き合うと良く判りますね。
 

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コメント

一昨日(11日)売りになった週刊文春の玲さんの写真、拝見しました。4月の再掲載ですかね?でも、さすが2008年のベストショットに選ばれるだけあって、アザラシの姿と氷の様子に心臓が締め付けられるような緊迫を感じます。「好き」になることで、このアザラシを北の海に帰すことができるんだと、玲さんの声が聞こえてきます。

投稿: たてまつ | 2008年12月13日 (土) 07時39分

小原さん、初コメントになります。見比べて判る違いも大切だけど、単体でみる良いところ。それに気づけたら、そこに何かを発見できたら、とても素敵ですね。私もそういう人間になりたいです。

投稿: 裕子 | 2008年12月16日 (火) 01時35分

たてまつさま
どうもありがとうございます。
週刊文春はアザラシの記事はずっと扱ってくれていて
嬉しい限りです。
意外と温暖感関係でダメなのが新聞です。

投稿: 小原玲 | 2008年12月17日 (水) 15時21分

裕子さん
ありがとうございます。
すごく簡単なことなのですぐに始められます。
比較しなければいいだけのことです。
私は紙からこのことに気づきました。
真面目な職人さんが作った和紙が教えてくれました。

投稿: 小原玲 | 2008年12月17日 (水) 15時23分

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