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2009年1月 8日 (木)

ガザが心配

 私が報道カメラマンだった20年近く前、湾岸戦争時にイラクからイスラエルに飛ぶミサイルを取材していました。イスラムの聖地でもあるエルサレムにはミサイルは飛ばないだろうから、エルサレムで待機して、ミサイルが飛んでくるとテルアビブに車で向かったものだ。
 弾頭に何も着いていないただのミサイルの被害は実は大したことはない。被害にあった人には悪いが、家が2軒ほど壊れるだけだ。なのでミサイルの着弾地を見つけるのは容易ではなかった。同じ地区内にいてもそう簡単には見つけられないのだ。
 同じ時期、イスラエル軍はパレスチナの住民の家を多く破壊していた。数が多いのでこちらは簡単に見つけられた。テロリストの親族だというだけで家が破壊される。世界の目はイラクからのミサイルに向けられていたが、もっと多くの家がイスラエル軍によって破壊されていたことを知った時には愕然とした。
 しかし、外出禁止令下のパレスチナ西岸に潜り込んで撮影した、それらの破壊された家と家族の写真のほとんどは日の目を見なかった。私が所属していた米国の通信社のオーナもユダヤ人だし、主要な米国メディアはユダヤ人が経営していた。反イスラエルのニュースはアメリカでは遮断されてしまうのだ。

 当時のガザにも入った。ガザに入る検問も非常に厳しかったが、当時はなんとか入ることもできた。
ガザの子供たちの多くが怪我をしていたが、イスラエル兵士がゴム弾をあえて顔を狙って打っているのが推察された。頭や顔の怪我が非常に多いのだ。小学生ぐらいの子どもたちの頭にあえて銃口を向ける兵士たちの存在が信じられなかった。

 イスラエルにいる間なんどイスラエル人から「セキュリティ」という言葉を聞いただろう。セキュリティのために武力を使うという理屈だ。10人程度のイスラエル人へのロケット弾からセキュリティで守るために600人近いパレスチナ人を殺すという論理だ。今も変わらずこの言葉が会見で飛び交っている。
 世界中、こんなことをやっている場合じゃないくらい景気対策や環境対策に取り組まないといけないのに。イスラエルという国はまったく・・・。オバマがいいかげん見切ってくれるといいのだが。

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