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2009年2月28日 (土)

2009シーズンでは

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 2009年シーズンの概況を説明しますね。ヘリコプターは3台です。すでに到着しています。
 アザラシはすでに産まれています。島の西北西に約30分の場所に群れが集まっているそうです。氷の様子はいいのですが、氷の上に雪が多くて歩きにくいそうです。
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 今年からオプションを運営する会社が新しく加わりました。シーカヤック、カイトスキー、アイスフィッシング、スノーシューがオプションとして出来ます。今年は雪も氷も多いので、どれも楽しそうです。今年は私はMYカヤックは持って来ていないので、ここので遊ぼうかなと思っています。
 残念ながら犬ぞりはありません。犬ぞりを運営していた方が冬の一時期しか商売にならない島をすでに出てしまっています。
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 シャトーの中もだんだんとシーズンらしくなっていきます。天候が悪くてヘリが飛べない日に皆さんと集まるソファの壁には、私のオリジナル・プリントを飾りました。シーズン中はシャトーマドリノでも販売します。小さいサイズ(8x10インチ)のものを色々な種類を混ぜて50枚ほど、大きなもの大衣サイズは3枚だけです。シーズン前半で売り切れてしまった場合には、現地で追加注文を受けて日本に帰国後に送るということなら対応しますので、後から来る人はなくならないか心配しないでくださいね。
 なんどかブログで書きましたが越前雁皮紙の名工と言われている故梅田太士さんの遺作の紙(国産三椏100% 手漉き 鳥の子紙)に顔料インクでプリントしています。越前では人間国宝の方がいらして、そちらの方の版画紙が美術界では有名ですが、写真に向いているのは、この梅田さんが作られた鳥の子紙だと私は思っています。同じことを考える写真家は同様にいましてNY在住のプラチナプリントで有名な写真家栗田鉱一郎さんも越前の雁皮紙を用いていたそうです。その紙はもう入手困難です。現在私が使用している梅田さんの三椏紙は材料を天然雁皮から国産三椏にしたものですが、こちらも雁皮紙に劣らず素晴らしい紙です。越前の梅田和紙(株)さんが製造しています。私が良く行く名古屋の紙の温度という紙専門店でも扱いが始まりました。まだHPには出ていないので、ご興味のある方は品番34111208で問い合わせて見て下さい。
 ほんとはこんなに良い紙の入手法は人に教えたくないのですが、ピカソは上に書いた人間国宝の方の紙を使用していたのに、そのことを口外していませんでした。もしピカソがそれを語っていたら多くの和紙職人の貴重な技術が失われずに済んだだろうと言われています。なのでこんな素晴らしい紙を作る文化を残してくださった職人さんに敬意を示したいと思っています。
 なお残念ながら飛行機の重量制限のために新刊の流氷の伝言―アザラシの赤ちゃんが教える地球温暖化のシグナルは販売用には持って来ていません。なのでリンクのアマゾンや書店で購入して持って来ていただければサインは大歓迎です。
(2月27日)

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2009年2月27日 (金)

マドレーヌ島に着きました

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 マドレーヌ島に着きました。ケベックシティで飛行機の機体に問題が出て、機体乗り換えがありましたが、機体が用意されていたのでさほど問題はありません。なんと荷物も全部到着しています。部屋で撮った写真ですが、リピーターの方にはカーテンの柄が懐かしいでしょう。

 ただし、モントリオールがかなり暖かったです。+5℃もありました。この天気は1,2日遅れで島にやって来ます。土曜日に気温が上がり、雨の予報が出ているのですが。その後でまた冷えるようなので、雨の影響は最小限になるかと思われます。むしろ緩みだした氷の接着剤になる可能性すらあります。
 
 1月や2月前半には、この10年と比べ物にならないほど、多い氷が張っていましたが、急に緩み出しています。こちらの分布図で黄緑色の部分は緩んで薄くなってしまった氷です。紫のところなら着陸できるでしょう。
 地球温暖化による流氷への影響は、流氷の多い少ないではなく、暖かくなって流氷が解け出していく時に現われます。なので流氷が多いから、温暖化ではないのでは、と思うと間違えます。

 今年の北海道では少し前までは氷が少なかったのに。随分遅れて流氷がやってきているようです。日本の分布図を見るとこの数日で急に氷が増えました。このように少し寒い日が続けば急に流氷はできるものなのです。それでこの時期の流氷を見て、「多いじゃないか、地球温暖化はどうなっているの?」と思ってしまう人もいることでしょう。
 でも影響が現れるのはこの後です。このあと急に暖かくなっていき、私が帰る頃には知床から流氷がなくなっているかもしれないと、私は予想しています。温暖化の影響を比べるのに、寒さの指標を使っては間違うことになり、暖かさの指標を使うという、ごく当たり前のことなのですが、ついつい人間はそれを忘れてしまいます。
 
 まだ私は氷に行っていませんし、夜のフライトだったので湾の氷も見えていませんが、今日ヘリで飛んだ人の話では、アザラシの群れはそう遠くない(ヘリで2,30分)ところに見つかっている。群れがいる氷は大きくて着陸できそう。とのことです。
(2月26日) *ブログの日付が日本時間になるため現地の日付を記しますね。

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アザラシの赤ちゃんに出会う旅

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昨晩(こっちの時間で)書いたように1996年に「アザラシの赤ちゃんに出会う旅」(東京書籍)という著書を出しています。その最初の見開き頁がこれです。「ここからはそんな生易しい寒さじゃないぞ」という言葉が当時の寒さを伺わせます。そして最後の後書きはなんと流氷の上に泊まった夜、氷の上で書いてそれをヘリコプターでホテルに届けてもらい日本にFAXして送りました。流氷が厚くて氷の上に小屋を持って行って泊まれた時代です。まだE-mailは普及していなくFAXが主流だった時代ですね。
 この本は私が長い文章を書いた最初の本です。それから13年後にだしたのがこのたびの新刊の流氷の伝言―アザラシの赤ちゃんが教える地球温暖化のシグナルです。この2冊の内容を比べると変化が良く判ります。
 すでに先の本は中古でしか入手できませんが、ご興味のある方は参考にしてみてください。それにしてもこの本からすでに13年も経つのですね。なんか20年も同じことを繰り返していると、自分だけゆっくり時間が進んでいるような気がします。

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2009年2月26日 (木)

モントリオールに着きました

 モントリオールに着きました。荷物をちゃんと届いています。
 あまり寒くないですね。昔書いた著書「アザラシの赤ちゃんに出会う旅」(東京書籍)では、「夜着いたモントリオールの空港の建物から出たときの厳しい寒さが、カナダにまた来たことを感じさせる…」、といったような記述をしました。でもそんな寒さではぜんぜんありません。
 マドレーヌ島の14日予報では、シーズン前半が暖かくなるような気配ですね。後半にまた寒い日が来てくれるといいのですが。これで氷が悪かったら結構心配するのですが、まだ氷が多いのが救いです。
 でも2000年だったが、3日間ほど半袖で街を歩くような人がいるような暖かい日が来て、急に氷が無くなってしまった年もありました。まだ油断は禁物ですが、後はなるようにしかなりません。
 現在のところ氷は多いのが流氷分布図から判ります。ただし、寄せ集まる傾向から緩んで広がる傾向に変わっています。エッグコードの上から3番目左端の数字<Sa>が5より大きいと着陸できる厚さがあると思っていいのですが、島の回りなどはだいぶ薄くなってきているようです。

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バンクーバーに着きました

 無事にバンクーバーに尽きました。
 随分久しぶりに乗ったJALは、なんといってもCAが若くて、ニコニコして愛想がいいのが、いいですね。ニコニコされるとやはり気分がいいですよね。
 でもその若くて可愛い女性が日本人でないのがビックリ。すっかり日本人と思って早口の日本語で話すと、うまく聞き取れなかったようで、英語で聞き返して来たりする。こちらもつい英語で答えると、その方がすんなりいったりする。名札を見たら香港の方でした。
 そして何名かいる上品で清楚だけれど、だいぶ目尻などに年輪が感じられるベテランの方々が日本人だということが判る。つまりこういうことですね。バブル時期ごろに高給取りのスッチー(当時はこういった)になった方々は、こうして機内に少数が残り、多くの若手には、より安い労働力が使え、日本語と他の言語が話せるアジア人が進出しているという訳ですね。
 JALといえばみんな日本人スタッフという時代ではもはやないのですね。
 
 バンクーバーの空港で飲茶を食べました。
 日本の小さい点心のつもりでいっぱい頼んだら、大きいこと大きいこと、食べ残さないのが大変でした。味はさすがに中国系が多いバンクーバーですね。空港レストランでも十分、日本の平均的な中華料理店より美味しいです。

 バンクーバーに雪がなく、暖かいのが気がかりです。
 今年の今までのカナダは寒かったけれど、このあと急に暖かくなっていくような気がします。
でも氷は十分張っているので、シーズン中は大丈夫ではと現段階では思っています。

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2009年2月25日 (水)

成田空港から

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 今年のアザラシ取材のための出発で成田空港にいます。なんとJAL便です。どういうことかというと、エアカナダのフライトがオーバーブッキングになったために、遅く到着すること前提で、JAL便への振り分けが募られました。どうせモントリオールは夜到着で寝るだけなのだから大歓迎です。久しぶりに日本の航空会社で海外に行けるし。
 そしたら、なんと金一封でました。それも結構な額。今までにも色々な航空会社でオーバーブッキングの際に応じて来ましたが、アップグレードはあっても金一封というのは初めてです。
 それでは、いってきます。

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2009年2月21日 (土)

息子とスキー

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 長男と二人でスキーに行って来ました。実は先週と続いて2週目です。本当はお父さんはテレマークスキーをやりたいのだけれど、なかなか道具がレンタルできるところが近くにはありません。なので今年は1回講習を受けただけなのですが、お父さんだけスキーをしにいくのも申し訳ないので、長男をゲレンデスキーに誘ったらハマってしまいました。朝二人で6時起きしてスキー場行きです。
 先週教室に入れたら、さすがに小学生はのみこみが早く、スピードを押さえて斜面を降りてくることはすぐにできるようになりました。今週からは頂上から迂回の林間コースを全部滑って来れます。
 こんな時に使うカメラとしてLumix G-1+M型ライカレンズはなかなかいいです。コンパクトカメラの望遠ズームレンズはほとんど使い物にならないものが多いですが、これは文句なしにまともな望遠レンズです。なので望遠コンパクトとしては最高の品質のものになります。
 なにもライカレンズでなく純正のレンズを使えばオートフォーカスで撮れるのですが、それじゃ仕事のカメラみたいで、つまらないですものね。こうやって向かってくるものの手動でのピント合わせは難しいのですが、まだまだ私もM型レンズに負けずに現役です。
 

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2009年2月17日 (火)

女流一眼 パナソニック Lumix G-1

_1010064_2 今日は娘の幼稚園の学芸会(いきいきDAY)があり、写真を撮って来ました。使用したカメラはいつものEOSデジタルではなく、ちょっと変わったカメラを使いました。これです。
 「女流一眼」というキャチフレーズで宣伝されているPanasonic LUMIX (ルミックス) G1 です。宮本製作所製のアダプターを利用して、M型ライカ用のテレエルマリート90mm/2.8を付けています。センサーが35mm判フィルムよりかなり小さいため、画面の中心部だけを使用して180mm/2.8レンズ相当になります。オートフォーカスは使えませんが、その他の機能はきちんと使えます。結果、高性能な単体望遠レンズをつけたコンパクトカメラになります。Imgp0888
 私がこのレンズを使用していたのも、報道カメラマン時代の早20年前ですし、その購入時ですでに10年以上たっている中古品のレンズです。でもさすがにライカ(ライツ)のレンズは良く写ります。M型ライカでは動く被写体には90mmだとピント合わせはかなりキツいです。それが180mm相当になっても「一眼」だとピントが合います。ピントがあえば光学性能はとっても良いレンズですので、写りも当然ばっちりです。シャープでありながら顔や服の柔らかな質感はさすがにライカです。ざっと見た感じ仕事でも使えそうな絵ですね。そういえばM型ライカも仕事で使用して来ましたが、こんなに写りが良いレンズなのに、このレンズでお金を稼いだことってなかったかも知れません。考えようによっては、ようやく数十年たってM型望遠レンズにもっとも適したカメラボディが登場したということでもありますね。
 ただ気に入らない点もあります。フォーサーズという規格自体の縦横比4:3(Four Thirds)がどうしても好きになれません。この画面に合わせて撮るとあとあとレイアウトに困るような気がして、どうしても構図が決まりません。すでに大方のパソコンモニターは横長になっている時代なので、この縦横比に縛られる意味がどれほどあるのだろうか。なのであえて画素を減らして35ミリ判カメラが採用している2:3の縦横比に変えて使用しています。紙の縦横比1:√2が理想だと私は思っています。
 でもこういう遊び心があるカメラは大好きです。写真を撮るのが楽しくなりますね。M型マウントが使えるところにこのカメラの面白さがあります。なのでセンサーを何もマイクロフォーサーズにまで小さくしなくていいわけです。APS-Cぐらいの方が広角レンズが生きます。そんなデジタル一眼が出たら、私が求めるカメラになりますね。どこか出してくれないかな。アダプターを作ればキヤノンでもニコンでもソニーでも現行のレンズが使えるようにできるわけですので結構いい狙い目だと思います。

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2009年2月 9日 (月)

「流氷の伝言」 発送始めました

流氷の伝言―アザラシの赤ちゃんが教える地球温暖化のシグナルの送付を始めました。このブログからご注文いただいた方々どうもありがとうございます。引き続き初版サイン本の販売をメールで受けつけますが、一旦手元の在庫がなくなりましたので、次の送付まで2,3日ほどかかるかと思います。Amazonの順位も5,000番台まで上がりました。昨日の広告を見て本が動いているのですね。嬉しいです。
 この本は私が小学生やNPO向けに講演するときの内容をまとめたものです。なので非常に短い期間で書き下ろすことができました。原稿用紙30枚ほどで、ほぼ2週間ぐらいかな。それまでにもっと文量のある著書もありますが、今回の本が一番うまく書けたと思っています。普段子どもたち向けに話していることそのものですから、すんなりと書くことができました。
 装丁をして下さったのは、大御所の三村淳さんと三村漢くんのコンビです。この二人にも非常にスピーディーな仕事をしていただきました。実は原稿を書いたのが11月、編集&デザインが12月、印刷が1月で、2月に配本というすさまじいスピードで完成させています。それができたのは、やはり信頼できるデザイナーに任せることができたからだと思います。
 三村さんは特に文字と写真のバランスを取るのが上手く、話題になった写真集を非常に多く手がけています。藤原新也さんや星野道夫さんの本のほとんどが三村さんの手によります。今回の本も文章の配置が絶妙で、とってもいきています。

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「流氷の伝言」 昨日の読売新聞朝刊2面

 昨日8日(日)の読売新聞の朝刊に版元の教育出版が大きな書籍広告をうってくれました。15cm四方程度の大きさです。こんなに大きな広告をうってもらえたのは随分久しぶりなので嬉しいです。多分20年前の最初の写真集以来じゃないかな。
 書店で見かけた、購入いただいたというメールもいただきました。ありがとうございます。私の元にも在庫が届きましたのでご注文いただいた方には順次発送を始めます。Amazonでも順位が8万台から2万台に上がりました。本が動き出したのでしょう。またどなたかが下のアフェリエイトから購入してくださったようです。どうもありがとうございます。
流氷の伝言―アザラシの赤ちゃんが教える地球温暖化のシグナル
 この本は多くの方、特に子どもたちに読んでもらいたいと思って書きました。動物写真家を20年続けてきた私の自然感をまとめたものです。自分でもいい本が出来たと思っています。
 本に登場するのは、カナダの流氷とタテゴトアザラシ、日本の流氷とクラカケアザラシ、ゴマフアザラシ、我が家の家族5人、アザラシを見にきた大人たち、屋久島の森、志賀高原のブナ、淡路島のヒメボタル、うちの近所の雑草などです。今までのアザラシだけの本とだいぶ違います。
 よろしくお願いします。

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2009年2月 5日 (木)

Amazonでも発売開始

 いよいよ「流氷の伝言ーアザラシの赤ちゃんが教える地球温暖化のシグナル」(教育出版)が店頭に並びます。Amazon.comでも「予約」から「在庫あり」に変わりました。以下は著者自らアフェリエイトを設定してみました。まだ本の画像が登録されていないのですね。引き続き私からのサイン本も受け付けますが、私の在庫到着がまだなので、すでにご注文いただいた方も含め、発送までもうしばらくお待ち下さい。近日中に発送できると思います。
 また書店で見かけた人は、立ち読みして……万が一、買わなかった場合にも、目立つ場所に置き直して下さいね。宜しくお願いします。
 

 

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2009年2月 2日 (月)

紋別 オホーツク流氷科学センター

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 紋別の北海道立 オホーツク流氷科学センターにて写真展が始まりました。開催日の今日は基調講演を行なわせていただきました。紋別は流氷と人間が密接に関わる街です。流氷科学センターは世界中でもっとも流氷のことを判りやすく学べる施設です。こういった施設はありそうでありません。ほんとカナダに欲しいです。展示は非常に興味深く、いろいろ実践的なものがあります。寒冷地でのシャボン玉の様子なんて初めて知りました。センターの所長の青田昌秋先生には最新刊の「流氷の物語」の解説を書いていただいたのですが、流氷の研究の第一人者です。先生の「白い海、凍る海―オホーツク海のふしぎ」では1993年発行時に、すでに地球温暖化と流氷に触れていました。フィールド重視の学者の目はすでにその頃から流氷の異変を感じられていたのですね。この本は流氷のことを学ぶのには世界で最高の本です。
 紋別には流氷科学センターの他にも、とっかりセンターオホーツクタワーガリンコ号など流氷に関する施設が色々あります。またアイスランド共和国という氷で作られた施設が今年もオープンしました。
 今年は北海道は暖冬で流氷の接岸が遅れています。カナダのセントローレンス湾が寒くて流氷がすごく多いのと逆です。こういった年は過去にもなんどかありました。
 それでも遅れた流氷が紋別に近づいています。明日はガリンコ号に乗ってみようかなと思っています。実は私は初代のガリンコ号が就航する時(1987年)に雑誌の取材でガリンコ号を撮影に来ています。初めて流氷を見たのも、撮ったのもその時です。カラーで白い流氷の露出を決めるのに緊張したのを覚えています。まさか将来、流氷の上の写真家になるとは思ってもいませんでした。
_mg_3748 写真展ですが、会場では新刊の「流氷の伝言」のほか、オリジナルプリントも販売していただいています。選びに選んだ和紙にプリントしたものです。和紙は世界中の紙で最高の保存性を持ちます。流氷とアザラシの光景を後世に伝え残したいとの思いから、最高の保存性の紙を厳選したものです。
 越前鳥の子紙の名工、梅田太士さんの遺作の紙です。この紙にプリントした写真は見るほどに心が安らぎます。科学漂白された真っ白っけの洋紙と全然違い植物繊維本来の生成り色です。日本の自然と文化が産んだ傑作の紙です。会場を訪れる方はこのプリントもお見逃しなく。
 最高に心を込めて作ったプリントだからこそ、お金持ちの倉庫ではなく、本当にこの写真を好きな人の身近で飾ってほしいとの気持ちから、オリジナルプリントとしては非常に安い価格設定にしているつもりです。

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