
「みのもんたの朝ズバ」で相生山緑地のヒメボタルが取上げられました。この問題が全国ネットのテレビで取上げられたのは初めてのことです。
みのさんは偉い!きちんと自分の意見を述べています。「後世に何を残すのか」「トンネルにすればいい」
そして初めて名古屋市長がこの問題にきちんとコメントを出しました。今までの松原さんは役人が書いたおざなりのコメントでこの問題から、ずっと逃げていたのですが、新しい市長の河村たかしさんは「生態系への影響を考える」ときちんと自分のコメントを出しました。自分の考えをきちんと述べることができる市長の誕生は、一名古屋市民として誇りに思います。
この番組で伝えきれなかった情報、問題をまとめておきます。
1)相生山緑地は日本の平野部で質、量ともに有数のヒメボタルの生息地です。質の点では他の生息地のほとんどが整備された緑地公園風のところばかりの中、50年前に道路建設予定地に放置されたがゆえに開発を逃れ、自然植生が進んでいるいい状態で、他に類を見ません。
2)ヒメボタルは日本の自然林(原生林に近い森)のほとんどすべてに生息しています。ということはこの名古屋のヒメボタルは原生林時代の名古屋から、ずっと繋がっている生きものです。すでに名古屋に原生林時代に生えていたシイの木はほとんどありません。二次林のコナラやアベマキに変わって、さらにそこにタケが進出しています。それらの木よりも、もっと前から暮らしていたのがヒメボタルです。なので生物多様性という点ではもっとも尊重されるべき名古屋の生きものです。
3)名古屋市の環境調査は非常にずさんで、ヒメボタルの生息密度さえ正しく公開していません。「どこに何匹いるか」ではなく「3回調査して何日見たか」で生息分布図を作り、それをもとに線形を決めています。こんな調査は小学生でもしません。昆虫学者や生態学者が調査に加わっていないからです。
なので環境調査は十分に行われていません。
4)民意は正しく判断されていません。この道路に対して名古屋市に集まった署名は、反対署名の方が数が多いです。しかし、名古屋市が自治会を通じて回覧板と共に回して集めた「賛成だけの署名」が、近隣住民に限っていえば多いということから、「近隣住民の間では賛成意見が多い」としたものです。(自治会ではなく区政協力委員を通じてが正しいとの指摘をいただきましたので、追記します)
公平な条件で民意を正しく判断したとは言えません。すくなくともそれから数年経っています。名古屋市の財政状況、世界的な環境問題への意識は大きく変わっています。公平な条件(住民投票)などで正しく再度、民意を問い直すべきです。
5)用地買収がいまだに終わっていないのに、名古屋市は森の多くを伐採して、この道路工事を進めています。せめて用地買収が完全に終わってから木を切るべきではないでしょうか?
6)地球温暖化や環境問題、すべて地球全体と身近の自然とが繋がっています。
温暖化にはコメントをするが、身近な自然の喪失には目をつぶるでは、筋が通りません。
人間には必要な道路も開発もあります。
しかし、きちんと「考えて」それを作ったのか、
「後世に対して、それをきちんと説明できるのか」
今のままのずさんな調査と民意の確認で、日本を代表するヒメボタルの生息地を失うとしたら、
私は後世の名古屋人に申し訳が立ちません。
日本を代表するヒメボタルの生息地が、2009年の今、失われようとしていることに、
もっと皆さんの意見、考えを出して、伝えて下さい。
市長に声が届けば変わるかもしれません。
河村たかしのHP
市民の声
考えないこと、 伝えないこと、
それが一番いけないと流氷と地球温暖化の講演で私はこどもたちに語っています。
「見てみぬふりをする」ことが一番の環境破壊だと思っています。
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