ずさんな調査にはより精度の高い調査で
相生山緑地の道路建設問題で一番いけないのは、大事な環境影響のための調査を非常にずさんに行ったことです。この調査の中心になった学者は岐阜大農学部の名誉教授の林進(林学)氏を中心とした学者たちですが、生態学、昆虫学の専門の方はおられません。林学という生態系を破壊して、スギ林やヒノキ林を作るための学問を学んだ学者が指導しているのです。
ヒメボタルの生息分布は正しく調べられていません。書き出すと長くなるので私が中心になって市民約100名で調査した相生山緑地ヒメボタル幼虫調査報告書を読んで下さい。この中に昆虫学者と私との対談で、名古屋市の調査の問題点を指摘しています。(閲覧したい方はお問い合わせください)
この幼虫調査は、どんなにいい加減な調査でもそれを否定するには、より精度の高い、学術的にすぐれた調査を用いて反論しなくてはならないと考えたからです。いい加減な調査の調査法をただ外から文句をいうだけでは、学術的に否定できないからです。
私たちはホタルが飛んでいる場所ではなく、ホタルが暮らしている場所を調べました。これだけで学術的にははるかに私たちの調査の方が優れています。
しかし、前の名古屋市長の松原武久氏はこの調査を無視しました。市民が道路建設賛成派から反対派まで泥まみれになって調べ上げた、この調査をこの道路建設計画に役立てていません。
私は泥まみれになって、ホタルの幼虫を探してくれた子どもたちに申し開きができない気持ちでいました。しかし、今になってこの調査が生きて来ています。
報告書を公開しますのでご覧になってください。
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コメント
どうも御久しぶりです、小原さん。大分間が空いてしまいましたが、以前もコメントさせて頂いたS.Tと申します。風の噂で耳にしては居りましたが、思っていた以上に事態は重くなっていたのですね・・。手助けも出来なかった私を御許しください。
実は私も毎年恒例の地元の蛍の調査に出向いて居りました。今回、仲間達から寄せられた情報を頼りに新たなポイントへ足を運び、蛍を確認したのですが・・正直複雑な心境でした。小原さんもご存知かとは思われますが、現在建設中の第二東名高速道路・・。その巨大なコンクリート製支柱の真下で蛍は舞っていました。
蛍を追って見上げた先にあるのは月の浮かぶ空ではなく、巨大なコンクリート製の建造物。周囲を見渡せば、金属製の柵や、塀で囲まれた工事現場・・。その中で舞う蛍を見て、胸が締め付けられるような気持ちでした。こんな環境下でも暖かい光を見せてくれた蛍に声援を贈りつつ、その場を後にしました。日本全国でこんな風景ばかりが増えている気がしますね・・。
投稿: S.T | 2009年6月10日 (水) 19時33分
S.T.さんどうもありがとうございます。
ヒメボタルと人間の共生はそろそろきちんと
社会に模範例を示さないといけないと思います。
平野部で残された生息地の貴重さを
もっと社会は知るべきだと思います。
もう少し頑張ってみます。
連日連夜の撮影でヘトヘトですが…
投稿: 小原玲 | 2009年6月10日 (水) 21時43分
御苦労様です小原さん。私も何かこの問題の為に出来ることを模索しようと思います。きっと、私にも何か出来る事があると信じます!
投稿: S.T | 2009年6月11日 (木) 00時33分
S.T.さん
どうもありがとうございます。
みんなそれぞれが、この問題や環境問題に対して
何かできるのだと思います。
頑張りましょう。
投稿: 小原玲 | 2009年6月11日 (木) 08時40分