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2012年1月29日 (日)

雪の中でBORGレンズのテスト

 小原家恒例の雪キャンプに行ってきました。キャンプといっても泊まるのはキャンプ場のコテージなので快適です。かれこれ10年近く続けています。今回はBORGを持っていってテストもしました。
 _dsc97151_2
 まずこれは45EDⅡ(325mm/F7)に自製レデューサーをつけて250mm/F5.6相当(35mm換算375mm)にしたもの。クローズアップレンズを使用したレデューサーの作成方法は、この藤野さんのお店からBORGレンズを購入して教わりました。
 純正の性能の良いx0.7のレデューサーも持っているのですが、私が自作したミノルタMD100-200ズームを改造したピント合わせ鏡筒と併用できないので、あえて自製レデューサを使いました。写真撮影には性能も大事ですが、操作性も大事なので、ここはピント合わせが迅速にできる方を選びました。私の場合には寒冷地で手袋をしたままでの操作性を検討しないといけないので、そのためのフィールドテストでもあります。
 ソリのように高速でこちらに向かって来る被写体はもっともピント合わせが難しいものなのですが、MFで仕事をしていた私の世代のカメラマンは「置きピン」でこれを撮ることができます。でもこれがAFで簡単に撮れる時代に、これをあえて単体レンズのMFで撮るのは勇気がいります。
Dsc094242
 なぜ単体レンズのMFをあえて使うかというと。この写真にその意味があります。この写真は画面を80%ぐらいにトリミングしていますが、左右の人物が中途半端に切れていますが、何を狙って撮ったかが明確です。ところがズームレンズを使っていると、ついついこのような場面で左右の二人を入れ込んでしまう構図にしてしまうんです。すると望遠レンズの遠近感も変わり、なんか中途半端な絵になってしまいます。
 これは新しく入手した71FL(400mm/F5.6)を使用。35mm換算で600mm相当の望遠レンズになりますが、とても軽くて機動性がいいです。
Dsc096031
 これも71FLで撮影した琴子の写真。このフローライト(蛍石)レンズの最大の特徴は「抜けがいい」でしょう。高性能レンズを少ないレンズ構成で使うがゆえの抜けの良さです。そして「ボケ味もいい」です。
Dsc096032
 そして上の写真の等倍相当のアップがこれ。とてもシャープなレンズです。
 AF全盛の時代に天体望遠鏡のレンズをMFで無理して使うというのは、なんかキワもののように思われるかもしれませんが、この抜けのよいシャープな画像に魅せられてしまうと、なんとかしてこのレンズを使いたいと思うようになってしまいます。それがMFレンズならMFで使うまでなのです。
 しかし、上記藤野さんはこのレンズをAFで使う為のノウハウを色々もっています。レンズ枚数が増えることによるデメリットも当然あるでしょうが、このレンズをAFで使えるというのはやはりピント合わせの歩留まりを考えると凄い。私もいずれAF-BORGにたどり着くのかなという予感がします。
 なお上記の写真はすべて使用ボディはAPS-CサイズセンサーのNEX-5nです。


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2012年1月26日 (木)

BORG 71FLが届いた

 BORGのレンズ71FLが届いた。まだ付けて近所のビルに向けただけだが、キヤノン製の蛍石レンズが使われているこのレンズの解像度は想像以上だ。今まで覗いたことのある望遠レンズで間違いなく一番解像度が高い。
 X0.7のレデューサーも明日届くので、それとx1.4のテレコンを使うと280/3.9、400/5.6, 560/7.8の3本の高性能レンズとして使用することができる。動物写真家が一番使う焦点距離をたった1本のレンズ+2つのアダプタでカバーすることができ、分割して運べるので小さなバッグに入ってしまう。それで大手メーカーの高価格なレンズ以上の描写性能がある。今まで超望遠3本のレンズを運んでいた背負いザックが、小さな肩掛けカバンに代わるだろう。
 正直言ってこんな凄いレンズは同業者には教えたくない。なので動物写真家の同業者は私を信じないで、大手メーカーをそのまま信じてください。  
 週末に撮影テストをしようと思っているが楽しみだ。

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2012年1月22日 (日)

こんなミラーレス一眼が欲しい

こんなミラーレスカメラが欲しい
 残念ながらこれを満たしているカメラがないんですよね。
 要は今までEOS Kissぐらいのカメラでなら撮れたものは、しっかり撮れる小さいカメラなんですよね。EOS Kissの欠点はファインダーの精度でしたが、ミラーがなくなってその欠点から開放されるのですから、すぐ作れそうなのに。

 ◎レリーズが使える→ホタル撮影に必須
 ◎インターバルタイマーが使える→コマ撮り動画が作れる
 ◎外部ストロボが使える→スタジオで使える
 ◎目測距離表示がある→スナップや映画撮影に必要
 ◎液晶の遅延がない→光学ファインダーと対等になる
 ◎レリーズタイムラグが少ない→一眼レフより有利なのでこれぐらいのメリットは欲しい
 ◎広角の明るいレンズ(F1.4からF2)が使える→ホタル撮影に欲しい
 ◎標準の明るいレンズ(F1.4)が使える→ホタル撮影に必須
 ◎ライカMマウントは使えて当たり前→写真界の財産ですもの
 ◎AFで望遠ズームが使える→さすがにMFだけでは厳しい
 ◎ボディ価格は実売10万円以下→2年で交換だもの
 ◎背面液晶にフードルーペがしっかり固定できる→下手な外部ファインダーよりこれが欲しい。

 早くAppleがデジカメ作らないかなと。しかもアマチュア用に加えてプロ用も、iPhoneやiPad、Macとの連携が便利なカメラならすぐ売れそう。マウントは他社と共通にすればレンズ開発もしなくていいので。望遠はBORGあたりと組んでもいい。オリンピックで望遠レンズにリンゴのマークが並ぶ時代が来ないかなあ。
 

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2012年1月14日 (土)

明日のトークショーに山本太郎さんが

すごいゲストがくる事になりました。
***スペシャルゲスト 山本太郎さん***ぜひお越し下さい。明日1/15は名古屋市女性会館へ!『田中優×小原玲トークセッションと田中優講演会』

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2012年1月11日 (水)

BORGの操作性を改善する

追記:以下の鏡筒ですが、絞りをドリルで広げても71FLのような口径の大きなレンズに使用すると、内部で光量低下を起こしています。なので現在は使うのを止めて、BORGのヘリコイドをダブルヘリコイドで使用しています。

Lens12
 BORG45EDⅡの使い勝手が劇的に改善できる鏡筒を作ってしまった。
 栄に出たついでにトップカメラの中古コーナー(品揃え豊富)で中古レンズの直進ズームを探す。色々いいのがあったが、ひらめいてミノルタMD100-200/5.6を入手する。1,900円だった。
 家に戻って早速分解開始。とにかくバラしてレンズを抜く。途中の写真はありません。ひたすらネジを外して、レンズをゴムで回して抜くだけです。特に隠れているネジはありません。ヘリコイドもバラさないと最後の絞りの前後のレンズは外しにくいです。ヘリコイドを抜くときに抜ける最後の位置につなぎ目の印をつけておくのがコツ。まあ改造初心者でも2本やれば1本は出来ると思います。
 そしてすべてのレンズと絞りを抜いたらまた元の通りに組み立てる。(絞りを生かすことも可能だが、私は光路を広げておきたいので外した)。そして最初に付いていたMDマウントを取り付ける。
600x3982011032900025
そのMDマウントに今度は古いミノルタのSRマウントの中間リングを付ける。ミノルタの中間リングには何種類かあるが、一つはM57のチューブを3つ繋げて、その両端にマウントのオスメスを付けられるものがある。それを使うと、ここでM57の接続ができる。適度な長さのチューブをここで付けられる。
 BORGのパーツにM57メス-M57メスのものがあるので、M57メスにして、そこにBORGのマウントアダプターを取り付ける。ここからはすべての会社のマウントが付けられる。
 写真のセットはまだBORGのマウントアダプターに繋げるM57メス-M57メスのアダプターが届いていないので、代わりにMD-NEXのアダプターを使用しています。
 ズームレンズの先には45EDⅡ+52mmのオスオスリング(ケンコーのOMリングに入っている)+M52-M55のステップダウンリング+ミノルタ100-200と取り付ければ、完成。
 これの素晴らしいのは、大雑把には直進ズームでピントを送り、微調整はそのまま回転すればいいこと。最後がM57なので、BORGのコンバーターやレデューサーを使うことも可能になる。またペンタックスのAFテレコン使用のAF-BORGにもそのまま使用することができるだろう(まだ接続して試してはいません)。
 BORGのヘリコイドやドローチューブに今ひとつ可動範囲が狭いという不満があったが、これはとても可動範囲が広い。お勧めです。
 ミノルタの古い中間リングには、チューブがシルバーのものと黒のものがあるが、M57のものは黒の方です。ヤフオクや中古店でも良く見かけますが、入手困難にならないうちに予備をもう一つ落札しておきました。2,000円だった。
 同様にミノルタのベローズをピント合わせに使用することも可能になります。超望遠ではあまり使わないでしょうが、アオリが使えるものもあります。
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 このゴリラの写真はこの改造鏡筒ではなく純正のものでX1.4のコンバータを使ったものだが、この方法でも純正コンバーターを使えるので、操作性は写真レンズと変わらなくなる。それにしても素晴らしい描写。
_dsc9055a
 上の写真の目の部分のトリミングですが、コンバーターを使っていながらこのシャープさはただものではないです。
 私は背面液晶にフードルーペを付けて撮るのが好みです。NEX-5Nの背面液晶は表示が遅延しない(外付けEVFはわずかに遅れる)のと、タイムラグが短いので、プロ用の一眼レフよりも瞬間を追うのにふさわしいカメラになる。それにしても軽い。これで35mm換算で487mm/F7相当の望遠レンズになる。X0.85のレデューサーを使えばほぼ400mm/F6相当の望遠レンズになる。そして写りは抜群に良い。
 もう1本長いBORGが欲しくなった。少し望遠レンズを整理して予算を捻出しよう。あとAF-BORGで撮れるペンタックスのボディも欲しくなる。

BORGのリーフレットにはこれをもっと良くした「望遠レンズユニット」という商品が企画進行中で、試作品の写真も載っている。仕上げも良さそうだしこの製品が待ち望まれます。私の改造ユニットでは、元の絞り位置の部分がかなり狭くなっているので、口径の大きなレンズだと光ロスの可能性があります。

追記:M57-M57が届いて完成しました。ただし、テレコンを使うさいの後ろの筒の延長の関係で、対物レンズの次の白い伸縮鏡筒は長過ぎて使えません。
45EDⅡM57-M52(7405)+M55-M52ステップダウン+MD100-200ズーム+SR中間リングのEL +M57ヘリコイドLⅡM57-M57+M57/60延長筒(7603)+マウントフォルダー(7000)+NEX用マウントの組み合わせだとテレコンもレデューサーも使えます。1本で3本の高性能レンズになります。

追記:このミノルタSRの中間リングを使うと、BORGのテレコンをマウント脱着するように取り付けたり外したりすることができるようになる。マウントアダプターなどのセットを増やせば、通常のテレコンと変わらない操作性にできる。

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2012年1月10日 (火)

BORGのレンズは凄すぎ!!

 ずっとレンズ遊びにハマっていたが、困っていたのが300mmあたりでいいレンズがないこと、400mmや600mmはライカのテリートという長いレンズがあってそれを気にいっているのだけれど。ライカのビゾ用280mm/4.8はどうもピントが甘い。
 色々調べていて、すべての写真関係のHPの中でこの人の写真が一番シャープだなあと思うのが、この藤野さんのHP。1,000mm越えの長いレンズで鳥を撮っているが、とてもシャープでびっくり。とても今まで私が超望遠レンズで撮った写真ではたちうちできない解像力。BORGという天体望遠鏡のレンズを写真用に流用されているということで、早速藤野さんにアドバイスいただき45EDⅡ(325mm/F7)を購入してみた(藤野さんは内面反射の防止などの改造もして販売している)。
 _dsc8894
 「今までの写真は何だったんだ」
 それぐらいショックな絵が液晶から浮かんでくる。私は雑誌カメラマン時代から超望遠の写真を担当することは多く、初めてのスクープは「田中角栄首相の病室」をニコンの2,000mmX1.4で撮影したものだ。それ以降も望遠レンズはニコン、キヤノン、ライカと一通り使って来ていた。
 でも100万円近くする高級望遠レンズで撮った今までの写真が恥ずかしくなるくらい、BORGのレンズで撮った写真は綺麗だ。
 BORG45EDⅡで撮った琴子の写真。これほどまつ毛を細く写す望遠レンズを私は知らない。(画面は1/4ぐらいにトリミング)
 ただし、中央部はめちゃくちゃシャープだが、周辺部の像は流れる。
_dsc8962_1
 壁を撮ってみると周辺部は少し流れているのが判る。しかし、実際に望遠レンズで平面を写すということはほとんどない。なのでこれくらいならほとんどの場合、写真から判ることはないだろう。またこれを補正するレンズ(フラットナー、レデューサー)もBORGは出していて、その品質も高いという。
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 いつものテストのオランウータンくん。今までで一番シャープだったのはライカのテリート560mm/6.8だったが、テレコン付きのBORG45EDⅡX1.4、テリートの画質を上回っていると思う。テリートも相当な高画質なのに、アクロマートのテリートとEDレンズのBORGの違いか、明らかに色や抜けはBORGが良く、解像度もBORGが上でないかな。
_dsc9031a
 これが上の写真の目の部分を等倍相当にトリミングした写真。シャープさが実感できるだろう。
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_dsc8955a
 これはテレコンなしの45EDⅡで撮った海斗の写真の全体と目の部分の等倍相当のトリミング。これだけシャープな写真は100万円の望遠レンズでも撮れないと思います。

 では欠点は何かというと、操作性の悪さだ。ヘリコイドもドロウチューブもそこそこ良く出来ているが、ライカテリートのドロウチューブに比べたら雲泥の差で悪い。ヘリコイドもインナーフォーカスのレンズを使ってきた人には、なんだこれはという操作性だろう。できれば写真用の本格的な長いドロウチューブがパーツに欲しいところだ。
_aaa
 それを改善する最良の手がAF化してしまうことだろう。古いトキナーの100-300/5.6-6.7のズームレンズからレンズユニットを抜いて、鏡筒だけを使ってAF化する方法がネットにいくつか出ている。AFにしてしまえば操作性の悪さは無くなるはずだ。ところがトランスルーセントアダプター付きのNEX-5Nでは開放値の暗さからか、AFが作動しない。ノフレクサー300mm/F5.6では作動したから開放値の問題だろう。ちなみにペンタックスではこのトキナー方式でAFが作動することが報告されている。
 焦点距離を短くし、開放値を明るくするレデューサーという補正レンズを使えば、NEXでも可能になるかもしれない。またはトランスルーセントの減光がないαのボディなら使えるかもしれない。その場合に手ぶれ補正も作動したらそれはそれですごいが。
 AFが使えなくてもこのトキナーの鏡筒は素晴らしい。直進ズームがピント合わせのドロウチューブになり、それがとてもスムーズ。そして微調整はピントリングでもできる。
 また先に書いた藤野さんはペンタックスのAFX1.7テレコンを使用しつつ、クローズアップレンズをレデューサー代わりに使用して、焦点距離の伸びをほどほどにしたAF-BORGを開発している。

 それにしてもこんなすごいレンズをなんで日本の写真界は放って置いたのだろう。私はそれが腹立たしいい。はっきり言ってニコンやキヤノンの超望遠レンズを売るために、このような良質のレンズをあえて評価してこなかったのではないか。
 このレンズの素晴らしさを業界で支えて、操作性をもっと良くする競合をしていれば、超望遠レンズの世界はどれだけ変わっただろう。 
 はっきり言って、今まで超望遠レンズに使って来たお金と、高い取材費をかけて撮ったボケボケの超望遠の絵は何だったのだろう。

PS: 商品と一緒に届いたBORGのリーフレットを見ると、望遠レンズと同等のピント合わせをするための、「望遠レンズユニット(仮称)」の開発が進んでいるそうです。ちょうどこのような写真レンズの改造と同じようなものが、しっかりした作りで提供されるわけです。これには期待できます。


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2012年1月 9日 (月)

メールアドレスが故障中です

現在小原のメールアドレス宛のメールはサーバー(mobile me)のシステム故障で見ることができません。直接のご連絡はtwitter (reiohara ) かFacebook(小原玲)でご連絡いただけらば幸いです。

PS:システム復帰しました。お手数かけました。

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2012年1月 1日 (日)

2012年新春

2012
幸多い年になりますように。
今年の年賀状です。投函した日が遅かったので元日に届かないと思いますが、一足先にみなさんに新年のご挨拶をさせていただきます。小原家一同今年もよろしくお願いします。

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