泳ぎだしました
アザラシの赤ちゃんは生後10日目、今日は何頭も泳ぎ出していました。日本のテレビチームの水中カメラマンがとても良い映像を撮影しました。日本水中映像という水中専門の映像会社のカメラマンなのですが、さすがに生きものとの距離の取り方がとても上手い。赤ちゃんをおどかさず、長い時間一緒に泳いでいました。ここの島に来て潜ったダイバーで過去最高の映像だと思います。放映を乞うご期待ください。
赤ちゃんが泳ぎ出すということは氷が緩みだすことでもあります。今日はフランス人の写真家も水に入りました。上の水中カメラマンとの違いは、ドライスーツを着ていなかったことです。つまり、水没です。
そのフランス人カメラマン、赤ちゃんが泳ぐ写真が撮りたくて、氷の端の薄いところに行ってしまいました。ストックでチェックしてから行けば大丈夫なのですが、慌ててチェックしないで行ったのでしょう。
彼は日本製のEOS 5Dmark2と16-35mmLレンズ、そしてもう1台はなんとライカS2(約300万円)を持っていました。
でも氷の女神は彼を見放しませんでした。残念ながらEOSは水没しましたが、10倍以上値が高いライカS2は手を持ち上げて助かりました。そして胸ポケットに入れていたIPhone4も無事でした。
私は2台5Dmark2を持って来ているので、今日は彼に1台貸してあげることにしました。それも水没させたらライカS2でも置いて行ってもらおうかな。
(BORG71FL X0.7レデューサー ペケプロ1 トリミング)
赤ちゃんが泳ぎ出すということは母子の別れも近いことです。もう後4日ぐらいで、氷の上からお母さんの姿が少なくなるでしょう。氷にはメスたちに混じって雄の群れもやって来ています。メスの子育てが終わるのを待っているのです。
BORGはピントのあったところはとてもシャープで美しく、さらにピントのボケたところも美しいのです。こういうボケを生かした表現がとても撮りたくなります。
(BORG71FL X0.7レデューサー ペケプロ1)
BORGやペケプロの純正レンズの性能がよく、なかなか使う機会がなかったライカレンズですが、今日はちょっと使ってみました。ライカの中望遠レンズのなかでも私がもっとも好きなエルマリートM135mm/2.8 をビゾフレックスーM42アダプターを経由して、自製M42-ペケプロアダプター(ボディキャップ改造)で使用しました。
決して悪い写りではありませんが、BORGやペケプロ純正のレンズの中、目立ってよい訳でもありません。ミラーレスの高級カメラが登場し、さすがにライカMレンズの時代も終わりに近づいてきたのかなと思いもします。
(ライカ エルマリートM135mm/2.8 ペケプロ1 トリミング)
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コメント
そろそろ旅立ちの時ですね。
ボクの”初泳ぎ”の時も思い出します。
あの時は20Dとビデオカメラを失いましたが貴重な体験でした。w
投稿: SIVA | 2012年3月 8日 (木) 23時16分
そういえばSIVAさんも泳いだねえ。
あー懐かしいです。
投稿: 小原玲 | 2012年3月 9日 (金) 04時00分