X-Pro1とホタル前線を行く
ペケプロ1を2台持ってホタル前線を追う旅を始めています。先週一度鹿児島に入ったのですが、名古屋周辺のヒメボタルと時期が重なるために一旦戻り、再度宮崎県から出直しです。
この写真は宮崎県延岡市で撮影。私の写真集「螢 Light of a Firefly」や今年公開された映画「日本列島-いきものたちの物語」などでも、私が映像を撮影し、紹介されている場所です。
私にとってはもっとも思い入れのある生息地。この場所のホタルの乱舞を見て、「日本にまだこんなすごい自然があったのか」と思い、これを次世代に伝え残したいという想いで、ホタル撮影を開始した。それからもう15年が経つ。
ペケプロちゃんは「日本のホタルの原風景」を伝え残したいという私の想いをきちんと受け止めて頑張ってくれている。しかし、さすがにペケプロちゃんなので、他のカメラではないトロさもあるが、肝心の絵作りは今まで他社のカメラで撮って来た写真をこれで撮り直したいという想いにすらさせる。
ペケプロちゃんでないとこの写真の青の諧調は写らない。だからこのカメラを使う。
(ペケプロ118mm/F2 ISO500)
ホタル撮影でのペケプロちゃんの
良い点:
○とにかく画質の良さ。深い青い色はデジタルカメラの一番苦手な色だが、これがノペッとした絵にならない。高感度、長秒でのノイズもとても少ない。
○純正レンズをつかっているとEVF内で距離目盛りを読める。撮影画像の確認もEVFでできるので背面液晶で周囲を照らさないですむ。
○身軽でシャッター音も小さく、気分がいい。静かな自然の中で、バタバタシャッター音が響くことから開放された。
困った点:
●ライブビューが低照度では追いつかない。画面では暗いが、撮ってみると適正露出で写っている。他社のカメラ程度までには追いついてほしい。
●機械式ケーブルレリーズがトロい。レリーズを回すとカメラの電源スイッチまで動いてオフになったりしてしまう。色々なレリーズを試したが、短くて細い一番チャチなレリーズが、この電源スイッチを動かすことが一番少ないかな。
●一コマ撮りでできるバルブ撮影が、連続撮りになるとできない。一コマ撮りだと露光時間がファインダーに表示されるが、連続撮りにすると出てこない。一コマ撮りと連続撮りを混ぜるとファイル番号も離れてしまい、後で探すのが大変。
●電源が自動にオフになるとTで設定した露光時間が2秒に戻ってしまう。
●三脚につけた状態でバッテリーの交換ができない。
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