SIGMA DP2 Merrill vs X-Pro1 カラー
しばらく試用させていただいたSIGMAのDP2merrillですが、ペケプロちゃんと色々比較してきて、解像力はあきらかにDP2mの方が上と思いました。というか、現行のデジカメで最高峰でしょう。
DP2mです。非常にシャープですが、ここまで描写した人肌の写真を好む人はあまり多くないのでは。毛穴や産毛や、肌の表面がこれでもかと描写されています。琴子はすっぴんですが、お化粧をしている女性だとファンデーションの塗りムラまできっちり描写してしまいます。
ただこの描写のしすぎは、Photoshopなどでソフトフォーカスをかけるような処理を用いて、抑えることはできます。なので決定的な欠点というわけではありません。
DP2mの一番の問題は「色かぶり」かなと思います。被写体や照度によって、マゼンダかぶりがあったり、緑かぶりがあったりしますが、人物では肌色のシャドー部が黄色くかぶります。これは同じセンサーを使っているSD-1も同じです。このカットでは、眉毛の間と口の左右にそれがあります。
この人肌の黄色かぶりが私はこのカメラの一番の弱点かなと思います。なぜならこの黄色かぶりは後処理でとても抜きにくいからです。現像ソフトのアップデートでなんとか改善して欲しいです。現状ではRAW現像時に彩度を下げると黄色かぶりは目立たなくなります。
こちらはペケプロちゃんです。人肌の記憶色を意識したような色合いがでてきます。そして必要以上にシャープでない、折り合いの良い描写だと思います。
両方のカットの中央部を並べてみました。両方のカメラの特徴がよく判ります。
それにしてもDP2mの解像力はすごい。このカメラの良さを生かす被写体や撮り方を模索してみたくなるような不思議な魅力は、このカメラにはありますね。
ただし、同時にただ解像力が高いだけではカメラとしては不十分という面があることもいえると思います。DP2mの描写のすごさに驚くとともに、ペケプロちゃんのバランスの良さを改めて見直します。
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