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2012年8月 4日 (土)

SIGMA DP2 Merrill vs X-Pro1

話題のシグマのDP2 Merrillを試用することができ、ペケプロちゃんと比較してみました。

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DP2Mの画像全体。RAWから現像したものです。Jpegはほとんど使い物にならないくらい色が出ていないので、RAWが必須のカメラです。光量の少ないところの絵ではマゼンダやグリーンが乗る傾向があり、けして色のいいカメラとは言えないが、昼間の光があるところでは、結構しっかりした色を出す。
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DP2Mの等倍相当のトリミングです。ここまで拡大しても素晴らしい解像力。これはちょっとただものではないです。ただし、人物写真ではこれがアダになります。女性の肌の毛穴の一つ一つまで解像している写真は、いくら解像力が良くても、ちょっといただけません。

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こちらはペケプロちゃん+35/1.4です。あえてJpegの撮って出しで比較します。上のDP2MのRAWからじっくり出した絵もいいですが、ペケプロちゃんならここまでJpegで出て来ます。
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同様にペケプロちゃんの部分拡大です。こちらは比較条件をそろえるためにRAWから現像し、シャープをしっかりかけています。さすがにDP2Mにはわずかに及ばないかと思いますが、こちらもかなり解像しています。絵の自然さではペケプロちゃんもいいですね。風景からポートレートまで被写体を選びません。

その他DP2Merrillとペケプロちゃんとの比較で、
●DP2Mの電池の持ちはさすがに酷い。ほとんどワンシーン1電池というぐらいの気持で用意しないと。
●ピント合わせはDP2Mの方がしやすい。シャッター半押しでヘリコイドを回すだけで、拡大ピント合わせになるからだ。この機能はペケプロちゃんにも欲しい。
●ペケプロちゃんは激しい動体を除いて、オールマイティにいい絵を出す。DP2Mは光量が少ないところでは、色かぶりが酷く色はかなり良くない。なので被写体が限定される。
●ホタルはペケプロちゃんは全ての現行カメラのなかで最適。DP2Mではちょっと撮影困難。むりやり撮ったけれど、やはりF2.8のレンズではホタルの軌跡が綺麗じゃない。DP2mは長秒露光のときに、なぜかシャッターライムラグが数秒単位である。
●DP2Mは低照度の時には、色はあきらめモノクロで使うのがいいのではと思う。
●メディアへの書込みはどちらも遅く、なかなか画像確認ができないが、ペケプロちゃんの方がマシ。DP2Mは忘れたころに画像が確認できる。

 なのでペケプロちゃんユーザーがあえてDP2Mを使う必要がある場面というと、非常に限定されてしまう。DP2Mだけでは撮れない被写体があるので、ペケプロちゃんも一緒に持って行くことを選ぶだろう。どっちか一つというとペケプロちゃんになるが、それでもどんぴしゃにはまった時のDP2Mの凄さはありますね。
 DP2Mは小さいのでカメラバッグの中に忍ばせておいて、ここぞという時に使う楽しさを味あうカメラかな。4x5のカメラを車のトランクに入れておくような感じを、このサイズで楽しめるのはとても面白い。

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