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2012年12月 7日 (金)

平針の里山がとうとう宅地に

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 怖くてずって見に行けなかったのですが、「平針の里山」の現状を見て来ました。
 見るも無惨に開発され、とうとう宅地と化してしまいました。ここが生物多様性国際会議COP10の記念保全里山になる可能性もあったことを考えると、唖然としてしまいます。
 地域住民が保全を望み、河村たかし名古屋市長も保全を望み、映画監督の宮崎駿さんが何度も応援メッセージを出した、平針の里山がこのような姿になったことを悲しく思います。
 私はこの問題をずっと見て来ましたが、一番いけないと思ったのは銀行です。日本でも大手銀行は「赤道原則」といういきすぎた自然開発を防ぐためのルールを遵守していますが、地方銀行はそれに加盟していません。この里山開発に融資をしていたのは十六銀行という岐阜市に本店がある地方銀行です。
 ぜひこちらの動画を見て下さい。いかに元の里山が綺麗だったか。
 環境問題がこれだけ声高に叫ばれる時代に、どうしてこういう開発が防げないのか?そのための法整備、社会倫理を私たちは考えないといけません。

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コメント

これはひどすぎます。あの美しい自然がこのようなみじめな低所得者用の建て売り住宅地になってしまうとは、本当に悲しいを通り越して怒りしか感じません。

投稿: ですね | 2012年12月 7日 (金) 23時38分

低所得者用???

投稿: やま | 2012年12月 8日 (土) 00時02分

ですねさん
 美しい里山が消えてしまいました。
 とても残念です。

投稿: 小原玲 | 2012年12月 8日 (土) 00時50分

やまさん
 はい「低所得者用」ではなく、むしろ結構いい値のついた分譲住宅になりそうです。ただそこに大きなため池が3つもあり、わき水が湧いていたことを知っている私からみたら、地盤がとても心配ですが。

投稿: 小原玲 | 2012年12月 8日 (土) 00時52分

坂の多い場所はほんの何十年か何百年前は大だいたい山だったわけで。
今自分が幸せに暮らしている場所が似たような開発をされたとき、誰かが怒りと悲しみを覚えていたのかもしれません。

投稿: でも | 2012年12月 8日 (土) 09時16分

小原様、はじめまして。

里山は、ただの山ではなく人が考えて管理して作った山。管理されていない山も美しいですが、里山の計算されて作った山もそれはそれで美しいと思ってます。

私の住んでいる千葉では、里山教育というものを行っている保育園があります。人が計算して作った山だからこそ実感することのできる四季や、生態系を見ることができる貴重な場所として、人間の教育の場にもなりうるのだなぁと、感銘を受けたのを覚えています。

開発を続けることが、(人間の)発展のにつながるとは思えません、開発が発展とセットのように扱われている今の価値観には怒りを覚えます。開発することは発展することではないと思います。開発されつくした後に残るものは一体何なんでしょうね。そういうことを少しくらい考えてほしいものですね。

でもさんもおっしゃっているように、自分が誰かの怒りや悲しみの上に生きているかもしれないということは忘れてはいけない感覚だと思います。私が台湾にいたとき、原住民のとあるおばあさんの山が政府に強引に接収され、テーマパークにされていってしまった事を思い出しました。怒りと悲しみは想像に難しくありませんでした。

開発なのか破壊なのかは感じる側にとって変わるものです。ただその裏に金銭が絡んでいて暴利をむさぼり、さらに自然を壊すという悪循環だけは止めてほしいです。自然は大切にしよう、なんて稚拙な言葉しか出てこない無能さにも怒りはありますが、自然は守っていかなければならないと思っています。

カメラから離れた話を長々と失礼しました。
X-pro1の後継機の情報を探していたらここにたどり着きました。
ちょこちょこお邪魔させていただくと思いますのでよろしくお願いいたします。

投稿: 大塚慶二 | 2012年12月 8日 (土) 14時11分

大塚慶二さま
 コメントありがとうございます。
 はい。この里山は開発業者が、暴利を要求せず適切な価格で市に販売すれば残せる里山でした。それを融資先の十六銀行なら指導できたと思います。
 それをしなかった十六銀行、開発業者の欲と、それを止めることができない法律の不備が残念です。

投稿: 小原玲 | 2012年12月 8日 (土) 14時22分

でもさん
 確かにそうです。
 ただし、ここの里山は明確に市民と市が保全に動いた。この部分が違います。しかし、開発業者が市価では売らん、もっと上乗せしろとごねたおかげで守れなかった。
 このままでは都市部の里山はすべて開発されてしまいます。高度成長とバブルを生き残った貴重な緑なのに。

投稿: 小原玲 | 2012年12月 8日 (土) 15時35分

すみません。誤解がありました。
低所得者用と言ったのは貧乏くさいという意味で、
もしここをだれか非常にお金持ちの人が買ったのなら、
こんなみじめな建て売り住宅地にはぜずに、
自然を生かしたものすごい豪邸を建てたろうということですね。

日本には成金しかいない、本当のお金持ちがいない、
というのは平等でいいことでもあるようですが、
文化や自然の保護という点ではマイナスになっていると思いますね。

投稿: ですね | 2012年12月10日 (月) 07時59分

ですねさん
 実は「豪邸が建つ」という噂もあったのです。しかも○○○のNo.○とかいう噂で、あくまでも噂ですんだようですが。

投稿: 小原玲 | 2012年12月10日 (月) 13時50分

○○○のNo2の話はまだ生きていました。
十六銀行が融資している某進学塾(小学校も)が
大邸宅が可能な不気味な土地をここに取得していますね。

投稿: 小原玲 | 2012年12月17日 (月) 09時36分

冗談じゃないよ。じゃあ、みなさんは全く自然を壊してない生活をしてると言えるの?そんなことないでしょ?電気も石油もほとんど気にせずに好きなだけ使う生活をし、水を汚しておきながら、ほかの人の住むとこには自然破壊などとケチをつける。
では、どこに家を建てて、どこに住めば、自然と共存できるの?
教えてくださいな。

投稿: | 2013年5月 4日 (土) 22時51分

(名無しの方)
 この里山は東海地区の30名以上の大学教授、生態学者がその貴重な植生ゆえに保全を望み、要望書を提出し、名古屋市長も保全を望んで、不動産鑑定士の評価額での購入を持ちかけた場所です。
 文化人としては映画監督の宮崎駿さんも保全を強く訴えました。
 そのような開発に国際的な「赤道原則」と外れて、融資をしてその開発を改めなかった、十六銀行の行動は非難されてしかるべきだと思います。

投稿: 小原玲 | 2013年5月 4日 (土) 23時17分

回答、ありがとうございます。当地の里山は希少生物の存在が確認されているので、その周りの宅地開発とは事情が違うということですね?結局は人間が勝手に判断していることじゃないですか?周辺の団地が建つ前に、ねぐらにしていた動物だっていると思うけど、そんなことは関係なしなんですね。
なぜそんなに里山保護にこだわるのか理解できていません。里山開発を訴えているセンセイの家もその里山の脇にあるのですよ。センセイの家は建ててよくて、どうしてとなりの土地に家を建ててはいけないのでしょうか?里山保全の方を理解するためにも、最後にこの疑問だけ、ご教授いただけたらと思います。

投稿: 名無しの者 | 2013年5月11日 (土) 23時07分

名無しさん
 人間は様々な面で緑に寄生して生きている生きものです。すべての緑を宅地に変えたら、人間は生きていけません。災害に非常に弱い街になります。
 あの面積の里山がまとまって売りに出る事は非常に希有です。里山のエコシステムを研究、保存する価値が研究者に認められ、市長もそれを保全したいと思った里山です。それに尽きます。
 その価値は時代によって変わりますし、面積によって変わりますし、内容によって変わります。周辺部の開発の時とその価値が変わっていたとうことに尽きます。なので周辺部がどうこういうのは不毛です。
 しかもあの里山が結局いくつかの分譲住宅の集合体になったことはとても残念です。それらはあの里山を潰さなくても、分散すれば、他にいくらでも作れたからです。

投稿: 小原玲 | 2013年5月11日 (土) 23時38分

ご説明をありがとうございます。結局、里山保全の目的は、希少動物の保護ですか、災害防止のためですか?あるいはその両方?その説明がいつも曖昧で、業者や金融機関攻撃ばかり目立ち、理解しづらくなっています。
自然との共生が理想なのは良くわかります。しかし、都市部に住んで、仕事をし、利便性を享受しながら、となりの土地の開発は困るという神経が理解できないのです。
市長が保全を望むだとか、著名な映画監督が開発を反対しているとか、そんな宣伝文句はどうでもいいのです。
また、宅地化の分散なんてのは安易な提案ですね。そんなのは採算がとれないに決まっているでないですか。十分に考えたうえでの発言とは思えませんね。
失礼な書き込みで大変失礼しました。

投稿: 名無しの者 | 2013年5月13日 (月) 00時00分

 名無しさんのように「採算だけを考えて宅地開発」をしていく発想を続けていけば、人間生活は成り立ちません。今の中国のような社会になります。
 現在都市部に残っている緑は、高度成長やバブル期を、開発から「あの山だけは売ってはいかん」と、「採算を度外視」して老人が守って来たから残ったものです。
 それらの老人が亡くなりだして、その最後の緑に今手が付き出しています。これらの緑が都市部から無くなる事が、どれだけ災害に弱い街を残す事になるか。
 そのような採算だけを考えた開発にブレーキをかけようというのが国際的な金融機関の流れで、アマゾンの開発防止から「赤道原則」というルールが定められましたが、十六銀行はこれに加盟していないことをいいことに、この里山開発に融資をしました。このことは国会でも話題になった問題です。
 なので十六銀行は非難されて当然です。
 最初の質問の里山の保全の理由ですが、すべてを含んだ総合的なものです。生態系と採算の考えは基本的にマッチしません。

投稿: 小原玲 | 2013年5月13日 (月) 10時24分

シテイコーポの存在は許せて、ほんのわずかである隣地の宅地化がどうしていけないのですか?シテイコーポの場所も元は豊かな緑地ではなかったですか?里山保全を訴えるみなさんはシテイコーポ建設の際に業者を名指しにして開発を阻止しようとしたのですか?
国会で取り上げた問題と言っていますが、継続的に審議しているような問題ですか?国会議員も地元議員さんもCOP10開催時に聞こえのよいことを言っていただけではないですか。今でも里山保全問題に積極的に取り組んでいる国会議員の活動がありますか?
また、徳重駅より北面への宅地化でも多くの森林が伐採されているのを見ていますが、そこはみなさんは問題にしないのですか?里山の宅地化とどう違うのですか?
最後の緑とおっしゃる平針里山に手をつけるとどんな災害を想定しているのですか?ここ以上に宅地が密集している土地はもちろんいくらでもありますが、そんなに頻繁に災害に見舞われているのですか?
自然を大事にしたい、残したいというお気持ちは尊重しますが、なぜここだけの場所をそんなに責めるのですか?

投稿: 名無しの者 | 2013年5月17日 (金) 01時05分

名無しさん
 いつまでもあなたに付き合っていられません。これ以上の質問は名前とメールアドレスを書き込み(ウェブには掲載されません)のうえ、ご連絡ください。
 すでに先に答えてあることですので、ここでの解答は略します。

投稿: 小原玲 | 2013年5月17日 (金) 01時11分

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