Xシリーズ3台でフルサイズ一眼レフ1台分ぐらいの重量
昨日のホタルの撮影風景です。暗くてボケててすみません。
静岡県との県狭に近い愛知県東栄町です。こんな風にいい条件が整った時には三脚を3、4台並べることもあります。「えっ、3台も」と友人のカメラマンに言われたので、「私のカメラ3台は貴方のカメラの1台分ぐらいの重量ですよ」と返したら、「D800Eは軽いので、そんなことない」と言うもんだから調べてみました。
その友人はインテリア撮影で活躍する現役のプロカメラマン、メインの機材がニコンD800E(1,000g)に14-24mm(1,000g)のズームです。二つ合わせて総重量は2,000g。
この日のホタル撮影で私が使用していたのが、X-Pro1 (450g)+XF35/1.4(187g)=637g それを2セットで1,274g 、さらにX100S(445g)を使用したので、3台で1,719gです。文句無しにフルサイズ一眼レフのプロカメラマンの1台機材よりも、Xシリーズを使う私の3台の方が軽かったのです。
ニコンに限らずキヤノンを使うプロカメラマンの標準セットの5Dmark3(950g)+EF24-70/2.8(805g)=1,755g よりも軽いです。
ズームと単体との違いはありますが、ボディに今度のX-M1(280g)を選べば、プロ用のXF18-55(310g)と足しても590g、3セットでも1,680gなのです。
ニコンに限らずキヤノンを使うプロカメラマンの標準セットの5Dmark3(950g)+EF24-70/2.8(805g)=1,755g よりも軽いです。
ズームと単体との違いはありますが、ボディに今度のX-M1(280g)を選べば、プロ用のXF18-55(310g)と足しても590g、3セットでも1,680gなのです。
フルサイズ一眼レフになってから、ボディの重量が上がったのに加え、レンズの性能アップのためにレンズの重量も増し、とてもプロ用カメラが重くなっています。なので新聞カメラマンに腰を痛める者が続出していて、もはや異常ともいえるぐらいの状態です。新聞カメラマンがカメラを肩からぶら下げて運べなくて、ゴロゴロのキャスター付きバッグで運んでいるのはとっても格好悪いです。でも体のことを考えたら致し方ないのです。
報道カメラマンの機材はスピグラ時代(フラッシュ1発時代)、ニコンF2、F3時代(銀塩MF時代)、EOS1D時代(銀塩AF時代)、EOS1DxかニコンD4時代(デジタルフルサイズ)の今と変化してきましたが、標準のセット(スピグラは1セットで比較、35はボディ2台、レンズ3本で比較)は今が一番重いのです。ほんとスピグラよりも重いセットを使うなんて、35mm版を使う意味が無くなっていますね。
カメラメーカーも新聞社もちょっと考えないと、労災費用がかかってかなわないでしょうね。テレビカメラマンは逆にデジタル化して、機材が軽くなって恩恵で助かっている人が多いのですが・・・。
カメラメーカーも新聞社もちょっと考えないと、労災費用がかかってかなわないでしょうね。テレビカメラマンは逆にデジタル化して、機材が軽くなって恩恵で助かっている人が多いのですが・・・。
でもこの話にはオチがあります。「カメラマンの体重を加えたら一発逆転じゃないか」ということで、鋭意減量に取り組んでいる私です。
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コメント
全くお説の通りです。新聞時代に最後でAPSが出現して愚生はあれで連載の写真(花ですが)をやっていましたが、新聞スタッフ全員から軽蔑されました。
重い、沢山交換レンズがある、辛い労働がきっと端から見ると格好が良かったのでしょう。
スピグラは決して重くない快適なカメラでした。
愚生はあれ一個で海外に行ったことがあります。
投稿: nanahan | 2013年6月29日 (土) 19時18分
nanahanさん どうもありがとうございます。
スピグラを実際に使っていた世代のカメラマンから見たら、せっかく小さいカメラを選べるのに、なぜ?という感じでしょうね。
今ブレッソンやキャパがいたら、間違いなく1DxもD4も選ばないでしょうね。
投稿: 小原玲 | 2013年6月29日 (土) 22時06分
こんばんは。
3台並べると爽快でとても格好良いですね!
風景写真を撮っていると色々なカメラを見かけますが、
大抵はフルサイズデジイチで、X-Pro1を使っている人は、ここ1年間で2人しか見た事がありません。。
殆どの人はXシリーズの性能(画質)を知らないんだろうなあと思いながら、私はこのカメラを使っています。
ところで、ずっと気になっていたので質問をさせてください。
小原先生の使用されている三脚なのですが、どういったものをお使いでしょうか。
ジッツオというのは分かるのですが、差し支えなければ教えていただけますでしょうか。
投稿: カメラくん | 2013年6月30日 (日) 22時29分
なるほど納得の考察なのですが、ネットや雑誌を見渡してみてもフルサイズデジイチに疑問を投げかけているプロは少ないように思います。
フイルム時代35mmが主流となったのは、描写と重量のバランスがとれていたから、と考えたら今はそのバランスが崩れているのに、プロのプライドから引き下がれないものがあるのでしょうか。
Xシリーズユーザーでもソニーがフルサイズミラーレスを出すなら、フジも追随すべき!と考えている人は多いようで、疑問を感じずにはいられません。
投稿: じゃいろ | 2013年6月30日 (日) 23時30分
カメラくんさん
そうですね。風景なんてXシリーズの色がとっても生きる被写体で、他社では出ない色なのに。
三脚ですがメインに使うのはジッツオのエクスプローラーGT2541EXと雲台はアルカスイスG1です。次に使うのがジッツオマウンテニアとGT2541とマンフロットのギア雲台410です。ビデオ用にはジッツオの太い三脚に100mmのビデオヘッドようアダプターをつけ、マンフロットのビデオ雲台を使っています。
投稿: 小原玲 | 2013年7月 1日 (月) 02時43分
じゃいろさん
特にMetabones のSpeed Boosterが出た後はフルサイズのメリットよりもデメリットの方が大きいと私は思っています。
カメラメーカーとしてはフルサイズが売れた方が、カメラもレンズも高いのが売れるから好ましいのでしょうが。
投稿: 小原玲 | 2013年7月 1日 (月) 02時45分
早速のご返信ありがとうございます。
やはりプロの方ならではの選択ですね。
ジッツオとアルカスイス…最高の組み合わせですね。
マウンテニアの2541の方はずっと考えていた脚だったので、やっぱりこれかなと思いました。
ありがとうございました!
投稿: カメラくん | 2013年7月 1日 (月) 08時41分