« Xシリーズに出会ってJpegを多用するようになった | トップページ | 富士フイルムのプリントはとても美しいです »

2013年11月18日 (月)

彩度の好みに時代反映があるように思います

As0020132_2

(X-E1 XF35mm/1.4 F2 1/221 ISO400 ダイナミックレンズ200% Velvia カラー:−1)
 今年の春に沖縄の竹富島で撮影したカットです。曇っていて今ひとつ絵になりにくいなあという時には、XF35mm/1.4をつけて絞りを開けて、寄って撮る。そうすると「魔法のレンズ」が絵にしてくれます。
 このカットではフィルムシミュレーションは Velviaを使っていますが、あえてカラーを-1にして彩度を落としています。赤い色は彩度があがって飽和しやすいので、それを押さえているわけです。Proviaにするという考えもありますが、私は結構このカラー:-1も良く使います。
 私の世代(現50代)はコダクロームでカラーの仕事を初め、Velviaで総取り替えになったというVelvia革命のような経験をした世代です。90年代初めのバブル景気の余韻が残っていた時期にVelviaの高彩度は似合っていました。その頃の感覚が残っているのか、ついついVelviaを私は選んでしまいます。
 私の少し下の世代(現40代)はプロになった時にはすでにVelviaがあったという世代です。この世代は一番色使いが鮮やかだったと思っています。色を個性にした写真家が一番出て来た世代です。
 その後Provia, Astiaとフィルムの彩度は抑えめになっていきます。なんか景気が静かになるのと彩度が関係しているかのようでもあります。高彩度の文化への反発か、ガングロ世代も出て来た頃です。
 そしてデジタルになり、初期の色が出ないデジタルカメラに四苦八苦した時代を経て、今にいたるのですが、現在の30代の写真家の多くは、一人前のプロになった頃にはデジタルカメラがすでにあった世代です。デジタルならではの色の扱いが出てきました。
 最近流行りの「エアリー調」はコントラスト、彩度を下げて、色を抜きますので、Velviaの究極の反対側になります。でもその色彩感覚が今の若い人たちにフィットしているのだなあと、思ったりするこの頃です。控えめだけれどオシャレな自己主張という感じでしょうか。
 Xシリーズの面白いのは、この高彩度のVelvia調から、Astiaを基調にして彩度をさげた「エアリー調」まで、Jpegの撮って出しで作れることです。なので調節次第で自分のカラーを見つけられる。その幅がとてつもなく広いのです。その幅の中からの選択もこのカメラの楽しみかなと思います。

|

« Xシリーズに出会ってJpegを多用するようになった | トップページ | 富士フイルムのプリントはとても美しいです »

コメント

小原さん、カメラ設定の話いつも勉強になります。ありがとうございます。

X-E1ではカスタムを7つ登録できるので、ハイコントラストの白黒や、プロネガSTDでカラー-2で、ダイナミックレンジも400%にしたフラット調を使って遊ぶこともあります。フィルムシュミレーションはカメラお任せのアートフィルターと違って遊びの幅が大きくて楽しいです。

投稿: じゃいろ | 2013年11月18日 (月) 11時52分

じゃいろさん
 そうなんです。カメラまかせのアートフィルターと違って、フィルムを選んで、それを現像処理やフィルターでトーンを変えたりするような楽しみがありますね。
 カスタムに名前がつけられれば、いいなあと思っています。よくどれがどれだか忘れてしまって。

投稿: 小原玲 | 2013年11月18日 (月) 14時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 彩度の好みに時代反映があるように思います:

« Xシリーズに出会ってJpegを多用するようになった | トップページ | 富士フイルムのプリントはとても美しいです »