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2013年11月27日 (水)

ほんとうの高感度性能とは暗いものがどれだけ美しく写るかだ

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(X-Pro1 100mm/2.8マクロ F2.8 56秒 ISO3200)

 ヒメボタルのサナギの発光している姿です。肉眼ではこの光はなかなか確認できません。暗室に入って数分たってやっと光っているのが、かすかに判るかのような暗い光です。それを撮影するのに私は感度をISO3200まであげたX-Pro1で約1分の露光をしてこの写真を撮りました。
 驚くのは等倍にしてみても、赤い点々や白い点々のノイズが見当たりません。これだけ綺麗に暗いものが撮れるデジタルカメラは私は他に知りません。本当の高感度性能というものは、このように暗い被写体がどれだけ綺麗に写せるかというところで評価すべきです。
 ところがカメラ雑誌のバイヤーズガイドでは「最高常用感度」なるメーカが主張しているだけの数字で比較されています。富士のXシリーズは6400になります。しかし、ISO51200とかISO25600とか書かれているカメラでも、このホタルのサナギをここまで綺麗に写すことはできないのです。赤や白の点々だらけになってしまいます。
 欧米のネットのカメラレビューではきちんと基準をもって診断して、感度評価は一定の基準で診断されているのに、日本では専門誌を見てもどのカメラが本当に高感度の性能がいいのかが判らないわけです。
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(X-E1 Sigma8mm/3.5 X4shots ISO6400)
 オーロラの撮影で私はXシリーズのISO6400で撮影します。このカットは魚眼レンズで4カット水平回転させながら撮ったものを、パノラマソフトで繋げ、そこから切り出したパノラマカットです。ISO6400ながらとても素晴らしい色と階調が出ています。大伸ばししても一切ノイズは目立ちません。
 ところが他社のカメラでISO6400のオーロラがここまで綺麗に写るカメラを私は知りません。もっと階調がなくなり、色も綺麗でありません。間違いなくこの写真の横に他社のプロ用一眼レフで撮ったカットを並べたら、ほとんどの人がこちらを「美しい」と選んでくれるだろう自信が私にはあります。つまり暗いものを撮ったときにどのカメラが一番美しく写るかなのです。そこにこそこだわって欲しい。
 そういう本当の高感度の実力でカメラが語られるようになってほしいものです。

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コメント

富士フイルムは本当に画像処理が上手いというか
ノイズに対する考え方が他社と違うというか
綺麗に写りますよね超高感度でも。
私はX100が出て初めてISO1600で撮影した時を
忘れられません。本当にノイズレスでしたから。
X-E2になってさらに改善されたようで、もう暗いところは怖くないですね!

投稿: NAO太郎 | 2013年11月27日 (水) 23時43分

NAO太郎さん
 はい、富士フイルムさんは「美しい写真」というものを一番良く判っているのだと思います。他社はカメラを作るのは上手だが、その部分はデジタルになって、最近始めたばかりだからなのかも知れませんね。

投稿: 小原玲 | 2013年11月27日 (水) 23時49分

こんばんは!私がX-E1で唯一必要ないかなと思っているのは内蔵ストロボです。たまに鞄の中で伸びていたり。。。R2D2を想像して可愛いとは思いますがたぶん使わないでしょう。こだわりはアベイラブルライトでの表現。眼で見たものを素直に、美しい一瞬をその場の環境のまま撮影したい。そういう点で、やはりX-E1は自分にとても合っています。ホタルの蛹の写真、かすかな光に照らされた湿った岩肌、静寂な暗闇と澄んだ雰囲気、とても参考になります。そういえば親戚の小さい子を撮影した時、注目させるのに焚かずにストロボ伸ばしたことはありました。。。光らないギミックでも良いかもです。

投稿: もやし | 2013年11月27日 (水) 23時57分

もやしさん
 そうですね。私も内蔵ストロボはいらない方です。それどころか、ストロボの部分が買ってに開いて壊れて、カメラが使えなくなることの方が怖いですね。
 なので誤作動で開かないようにテープを貼っていたりします。
 

投稿: 小原玲 | 2013年11月28日 (木) 00時12分

先週末、六義園というところへ紅葉のライトアップを撮りにいきました。
三脚等は禁止なので、X100Sで手持ちでギリギリの設定がISO5000、F2.8、SS1/15sでした。その写真を写真共有サイトにアップしたら、みなさんその綺麗さにびっくりされてました。ほんとに綺麗ですよね。ちなみにXQ1の低感度での写真の綺麗さにもびっくりされてました。夜景の色も綺麗だし、ほんとに色がいいですよね

投稿: 哲☆平 | 2013年11月28日 (木) 01時59分

おはようございます。
カメラ雑誌は企業の強みが出ているように感じるので、あまり参考になりません。。
また私が一番参考になるのは、実際に仕事(作品撮り)でそのカメラを使っている人のレビューです。
最終的には、写真そのものが一番の判断材料になりますが。

何となくですが、画質、絵作りを見てカメラを選んでいる人がアマチュアには少ない気がします。
Dfやα7の記事も含み、小原さんが言わんとしようとしていることが、凄く伝わってきます。
言っては悪いですが、Xシリーズを超えるようなデジタルカメラが現状無いというのが私が出した結論です。
あくまでも私が撮るような被写体(風景、人物撮り)では。

投稿: カメラくん | 2013年11月28日 (木) 09時48分

哲☆平さん
 はい。X100Sだとさらにレンズシャッターなのでいいですね。
 XQ1の性能には私の周囲でも驚いている人が出て来ています。3200の高感度も家庭用スナップとしては十分見られる、という人もいました。センサーサイズを考えれば大健闘かと。

投稿: 小原玲 | 2013年11月28日 (木) 10時10分

カメラくんさん
 はい。ニコンやソニーには「写真に回帰して」欲しいと思います。デザインやセンサーサイズを回帰するのではなく、写真の楽しみ、撮る時の喜び、見せた時の喜びに回帰してほしいのです。
 たとえばニコンFM2やミノルタCLEで撮った写真の楽しみが、Dfやα7Rから感じられるだろうか、そんなことを考えてしまいます。

投稿: 小原玲 | 2013年11月28日 (木) 10時13分

小原さんこんばんは。
いつもブログを楽しく拝見しております。

日本のカメラ雑誌は、スポンサーでもあるカメラメーカーの主張するわかりやすいスペックをカメラメーカーの望む方向で掲載するだけで、ジャーナリスティックな健全な批判精神は望むべくもありません。
はっきり言って提灯記事だらけで参考になりません。
ほかの方も書かれてますが、やはり実画像を見て自分で判断するしかありませんね。

X-E2を使っていて、操作性やAFその他でまだまだ満足いかない点はいくつかありますが、これほど素晴らしい画がこれほどコンパクトなシステムから得られるなら、ほかの些細な点などどうにでもよくなってしまいます。

投稿: Oshou | 2013年11月30日 (土) 22時50分

Oshouさん
 ありがとうございます。カメラ雑誌も昔はするどい指摘があったものですが、最近はほんと弱腰の記事ばかりが目につきます。
 X-E2の絵はほんと素晴らしいです。このカメラのようなきちんと真面目に性能アップして、撮れる写真が変わるカメラを評価したいです。

投稿: 小原玲 | 2013年12月 1日 (日) 00時03分

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