« 線が太いカメラ、線が細いカメラ X-E2  | トップページ | XFレンズの魅力 XF18mm/2 »

2013年11月20日 (水)

線が太いカメラ、線が細いカメラ 遠景比較 X-E2

2

 昨日の「線の太さ」比較で、ぜひこれを遠景パンフォーカスでやって欲しいというリクエストがあったので行いました。今回はレンズを変えて、ほぼ同じ画角で撮るようにしました。前回はX-E2側を縮小しましたが、今回は5Dmk2側を縮小です。
5Dmk2はEF50mm/2.5マクロ、ピクチュアースタイル風景 Jpeg
X-E2はXF35/1.4 フィルムシミュレーション Velevia Jpegです。
絞りはどちらもF16です。X-E2は点像復元処理をオンです。
 こういう遠景でも「線の太さ、細さ」に差が出る事が判るかと思います。特に赤い線でかこった部分の白い線の太さが顕著に違います。
 誤解のないように書きますが、これらの「線の太さ、細さ」は、カメラ性能の善し悪しといういうよりも、メーカーの写真の描写に対する考え方の違いだと思います。なのでニコンとキヤノンは競争するように線が太く変化してきました。
 「線が太い」方がパッと見の強さが出るので、あえて輪郭強調をカメラ出しの段階で行っているから、こうなるのだと思います。
 しかし、線が太くて、高感度のノイズを舐めるようにボカす処理を行うと、いわゆる「塗り絵調」になってくるわけです。私はそのような高感度の描写が嫌で、一眼レフを使うのをやめたと言っても過言ではありません。ただスポーツ写真のような場合には、たとえ塗り絵調になってでも、速いシャッタ−速度を切り、出来た写真に見た目の力が欲しいのだと思います。そのような志向の結果がこの線の太さだと思っています。
 現在「線が細い」描写を出してくれるのは、私が知る限り、富士フイルムのXシリーズだけです。動物の赤ちゃんを優しく写すにはこの描写が私に必要です。

追記(2013.11.23):当初私は「線が太いセンサー、細いセンサー」とこの線の太さ/細さの起因が、センサーだけにあるかのような記述をしていましたが、色々と再検証したところ、センサー以外の要因もあると判断しました。それはローパスによる滲みとか、カメラ内での画像エンジンの処理とかです。結果「センサー」を「カメラ」に換えて訂正いたします。

|

« 線が太いカメラ、線が細いカメラ X-E2  | トップページ | XFレンズの魅力 XF18mm/2 »

コメント

小原さん
はじめまして、N社のAPS-Cデジイチを6年ほど買い替えしながら使っていて、フルサイズのデジイチもラインナップが増えたし、買い替えをそろそろ…と検討していた矢先にフジのサイトで小原さんのX-PRO1のレビューを拝見して、X-E1を購入したものです。(今はX-E1を里子に出して、X-E2持ちです。)
線が細く優しい描写、全く同感です。今までデジイチで自分の子供を撮って見てきた絵と、Xシリーズで撮った絵とでは、髪の毛の描写が繊細で全く違っていたため、今まで撮ったデジイチは何だったろう?と思ってしまうほどに、ショッキングでしたね。
現在は、Mレンズ専用で使用しているのですが、小原さんのフジノンレンズレビューを拝見していて、広角側のレンズに触手を伸ばす寸前であります。笑
これからも色々な情報を発信して下さることを楽しみにしております。

投稿: hide007 | 2013年11月20日 (水) 20時26分

hide007さん
 どうもありがとうございます。
 お子さんがおられるのなら、一押しはやはりXF35mm/1.4です。私の良い方をすれば「魔法のレンズ」で、開けて、寄って撮れば、いつでも作品になります。素晴らしいレンズです。
 広角の14mmも素晴らしいです。あと18mmも人物スナップにはいいレンズです。風景など周辺描写が重要な時にはズームの方がいいかもしれません。

投稿: 小原玲 | 2013年11月20日 (水) 20時34分

こちらこそ、ありがとうございます。
単焦点もですが、近々出る10-24のズームも実は気になっております。
そちらのレビューも是非とも楽しみにしております。
話は逸れてしまいますが、小原さんが撮影で行かれているような環境の厳しい場所(特に極寒の場所など。)でのXシリーズの使い方やコツなども詳しく発信して頂けたら幸いです。当方は山登りをするため、コンパクトを信条とされているプロの周辺機材がどのようなものなのか、どのように使われているのか、とても興味があります。プロに対して、不躾な要望かもしれませんが、可能な範囲で紹介頂けたら嬉しいです。

投稿: hide007 | 2013年11月20日 (水) 22時17分

hide007さん
 了解しました。そういう記事も計画します。基本は手袋をいいものを使うことと、必要に応じて外部電源を使う(オーロラの時)ぐらいかなと思います。
 手袋はPatagoniaのStretch Element Gloveというものを使っていますが、すでに廃盤になり、今入手できません。できるだけ操作性が良く、しかも保温性、防水性のあるものを選ぶこと。
 X-Pro1, X-E1は手袋をつけたままでも操作はできます。X-M1は少し厳しいときがあります。
 今富士の開発の方の手元には私が送った手袋が置かれていて、新製品を計画する時には、手袋をつけて主要なボタンが押せるかチェックしてもらっています。

投稿: 小原玲 | 2013年11月20日 (水) 23時00分

こんばんは。センサーや画像処理でこんなに違うんですね
昨日の文字など、5Dの方は見てると酔いそうになります
ぼくも、来年早々には一眼レフは手放すかもしれません
ちょっと話がでましたが、ぼくのD600は最悪な個体でした
ひどい時には撮った写真に分かるものだけで20を超えるよごれが、汚れというより霧吹きで油を直接吹き付けたかのような状態です、それに対するニコン側の対応が「機械だから多少はしょうがないんですよねー」でした。20箇所も油飛んでて多少だと言うんです(..;)。買ってから撮影行くのかSCにクリーニング行くのか、そんな日々でした(笑)。あれがリコールにならないなが納得いきません、それも含めて、小原さんのフジは線の細いという指摘も含めて、ニコンから離れる決意を固めます。すいません関係ないコメントで
あと、厳しい環境といえば、X100をエベレストへもって行ってる方いますよね、耐久性だけでなく、真っ白な雪の階調豊かな表現力もフジは素晴らしかったと記憶してます。

投稿: | 2013年11月20日 (水) 23時47分

 そうなんです。X100は身軽なので最小限に荷物を減らしつつ、高画質を得たい人にはとても魅力があるカメラです。X100sだけで女優さんの写真集を作ったという話も、X-E2の発表会のトークでありました。
 D600は期待した人も多かったカメラだけに、油まき散らし問題は結構大変だったですね。ほんとリコールになっても不思議でないと思っていました。
 X-E2が出て、撮影できるものは一眼レフにほぼ追い付いたと思っています。後は一部のスポーツ(サッカーなど)ぐらいです。それも1,2年で追い付きそうなミラーレスの進歩の速度ですね。

投稿: 小原玲 | 2013年11月21日 (木) 00時00分

こんにちは。
現場の方の素直な声が聞けるblogとして拝見しております。

ローパスレスの仕様から見てもフジのXシリーズがシャープなのは異論がありませんが、(後から追記しておられますように)jpeg画像はメーカーの意向が反映されていますので、恣意的な記事に見えてしまいます。

他社raw現像ソフトのシャープ0あたりで比較するか、或いはタイトルにカメラ内jpgと記載しないと間違った理解をされる方が多いかと思います。

raw現像するとフジの色設定が使えなくなることからjpg主体ということでしたら、それは小原様の都合でカメラの優劣を下していることになり、最低限そのような注記が必要かと思います。

このように書きますとフルサイズ信奉者に思われそうですが、私の実機は初代5Dですので、、、。

投稿: EOS+YCユーザー | 2013年11月25日 (月) 19時00分

EOS+YCユーザーさん
 どうもありがとうございます。はい、RAWデーターのシャープ0比較も行っています。すると、少し差が縮まります。なのでそれがセンサーだけが原因ではないという証でもあり、追記をしました。
 しかし、EOSの方はそのままでぼやけているのシャープを加える必要があります。シャープを強く加えると、さらに少し細く見えて来ますが、シャープによって質感は大きく変化します。同じ条件とは言えなくなります。また「細い」といっても繊細さや優しさは感じられなくなります。
 なのでEOSでXと同じ線の細い画像で、かつ同じような質感の絵を撮る事は不可能です。
 各社のJpeg画像はシャープとか質感とかの兼ね合いのバランスの良いところの提示でもありますので、一つの見方かと思います。
 
 

投稿: 小原玲 | 2013年11月25日 (月) 21時35分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 線が太いカメラ、線が細いカメラ 遠景比較 X-E2:

« 線が太いカメラ、線が細いカメラ X-E2  | トップページ | XFレンズの魅力 XF18mm/2 »