« X-A1ホワイトと年末ジャンボ宝くじ | トップページ | 私が富士の「JPEG撮って出し」を多用する理由 »

2013年12月10日 (火)

この世界の美しいものを記憶の通りに撮りたい

_dsf0083

(X-Pro1 XF35/1.4 F5.6 1/400 ISO200 Velvia)
 テレビを見ていたら綺麗な女優さんがカメラを構え「この世界には美しいものがあふれている」というコピーの宣伝をしていました。
 ほんとそう思います。美しいものがあふれていて、私たちが写真に撮りたいものが尽きることがありません。
 ではその「美しいもの」を撮るのに大事なものはなんだろう。それは「記憶色」だと思います。
 写真は私が毎年アザラシの赤ちゃんの撮影をするカナダ ケベック州マドレーヌ島の民家と青空です。富士のXシリーズはこの「記憶色」を綺麗に再現してくれます。 
 デジタルカメラが銀塩カメラにとって代わるようになって、10年ちょっとが経ちます。当初デジカメを使い出したカメラマンがみな一番困ったのが「色」でした。
 本来なら今まで「赤だの黄色だの」口頭で言っていた色情報が数字でやり取りできるようになるのがデジタルなので、色の伝達はもっとスムーズにいくはずなのに、カメラマンの意図と印刷結果が違うので、当時のカメラマンはみな、ものすごく苦労したものです。
 私もそんな1人で、数字で色を言えるように製版の人のノウハウを教わって勉強したりしました。その際に教わったのがやはり「記憶色」でした。カメラデーターの色を記憶色に変えるノウハウを覚えて、ようやく私はデジタルカメラを仕事で使える自信が付いたものです。
 これらの苦労はすべて、銀塩時代にはフィルムに反映されていた記憶色の概念が、デジタルカメラになってカメラメーカーが色作りをするようになって、抜けてしまったことが原因です。カメラマンが現場で感じた色はそもそも現実の色と違うのに、その違いをカメラが理解していないから問題が起こっていたのです。
 世の中にあふれている「美しいもの」を美しいと思った「記憶のように」撮りたいと思います。
 私が富士のXシリーズを高く評価しているのは、私が記憶色を専門家から学んだ経験があるからかも知れません。青空の写真を見てCいくつ、Mいくつ、Yいくつ、Kいくつと当てる練習をしたものです。Xシリーズになって、ようやくカメラに記憶色の概念が戻ってきました。

|

« X-A1ホワイトと年末ジャンボ宝くじ | トップページ | 私が富士の「JPEG撮って出し」を多用する理由 »

コメント

ブエノスアイレスを思い出します。色使いが。。ジャカランダをこのカメラで撮ってあげたい、です。パタゴニアへもこのカメラならまた行きたいです。

投稿: e1g1 | 2013年12月10日 (火) 23時57分

e1g1さん
 はい。私が最初にX-Pro1を手にしてアザラシの赤ちゃんを撮った時に、今まで他社のカメラで撮ってきた写真を、すべてこのカメラで撮り直したいと思ったものです。

投稿: 小原玲 | 2013年12月11日 (水) 00時20分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: この世界の美しいものを記憶の通りに撮りたい:

« X-A1ホワイトと年末ジャンボ宝くじ | トップページ | 私が富士の「JPEG撮って出し」を多用する理由 »