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2014年2月 2日 (日)

あえて今、X-E2を褒める

 X-E2が発表になってから、このブログでものすごい勢いでX-E2を褒めてきました。実際に「買いました」という報告を多数いただいています。プロの方からも多く、それらの方は「あの小原がこれだけ褒めるのだから」ということで購入されました。

 購入されたプロの方は、かつてのジャーナリスト仲間や現役ジャーナリストの後輩たちが多かったです。片手で足りない数のプロの方から購入報告をもらっています。アマチュアの方を含めたら、両手、両足でも足りません

 このブログでの「べた褒め」は富士フイルムさんに頼まれたものではなく、私が自主的に行ったものであることは、ここに記しておきます。私が褒めたかったから褒めただけです。

 なぜあれだけ褒めたかというと、X-E2のテスト機を試用した時に思ったのが、このカメラはすごく真面目に作られたなあと思いました。でもカタログやカメラ雑誌などでは、このカメラの良さは伝わらず「多分売れないのだろうなあ」と。でもこういうカメラが売れなくて、作られなくなるとしたら、困るのは私たちなんです。だから褒めました。

 私は正直かけね無しに、X-E2とXF23mmF1.4Rを私が現役のフォトジャーナリスト時代に手にしていたら、天安門事件のThe Best of LIFEを超える、国際的な評価を得る写真が撮れたと思います。そのぐらいジャーナリストにとってX-E2には可能性があります。

 それはX-T1が発表になった今でも変わりません。というか、今でも私がフォトジャーナリストならばX-E2をまず選び、望遠用のサブにX-T1を追加します。優先度はX-E2の方が上です。

 それぐらいカメラの形状って、フォトジャーナリストには重要です。

 自分の子どもが亡くなって大泣きしている人の目の前に回って、シャッタ-を押すのがフォトジャーナリストです。だいたいたった一枚しか押せません。撮ったあとで殴られる可能性もあります。

 その時に、押せるカメラと押せないカメラがあります。これは本当にそういうシーンを撮ってきた私だから言えます。X-E2やM型ライカは押せるカメラです。X-T1は微妙です。音はいいけれど、カメラらしい形状とコマ速の速さがアダになります。機関銃のような連写は絶対してはいけないのです。だからコマ速の速いX-T1の意味がないのです。

 なので私はX-E2というカメラは、今でもとても評価しています。現在出ているすべてのカメラの中でジャーナリストに一番向いているのは、X-E2か、あとブラックバージョンのX100sでしょう

 X-E2だいぶ安くなってきましたけれど、私はものすごくお買い得だと思っています。X-T1のレンズキットとX-E2+XF23mmF1.4Rの、どっちが「好き!」が撮れるか考えると悩ましいですね。

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コメント

こんにちは。また悩ましい記事を。。レンジファインダー型は黒子に徹すること、周囲環境を確認しながら撮影しやすい形状の上で設計されたことを考えますとおっしゃるとおりなのでしょうね。撮影相手を大切にすることも良い写真を撮る事に繋がるようなことを以前小原さんの記事だったかと思いますが読まさせて頂いた覚えがあります。X−T1も今の最高カメラですが、X-Pro1やX-E2の開発も是非大切にして頂きたいですよね。昨日のトークショーで、X-T1の開発者の方々がX-Pro1も担当されていたということですので、是非このこのままの良い体制で進めて行って欲しいですよね。

投稿: もやし | 2014年2月 2日 (日) 10時13分

こんにちは。
どうもX-T1とX-E2を混同している人が結構いるようですね。
一眼レフタイプとレンジファインダータイプのカメラ。
両機を使った事があれば、その違いが分かると思うのですが…
きっとそうではないのでしょうね。。

昨日の赤城さんのトークは楽しく拝聴してきました。
また、メーカーの方にも細かい情報を聞けて有意義に過ごせました。

投稿: カメラくん | 2014年2月 2日 (日) 10時46分

X-E2もAF速度等改善されましたが、X-E1もまだまだ^^
フジフィルムさんには、X10を含め先代カメラたちのファームウェアバージョンアップを今後とも続けてくださる事を祈ります。

投稿: Norick | 2014年2月 2日 (日) 11時06分

もやしさん
 ありがとうございます。
 はい、あのUさんがX-Pro1を作り、赤城さんが「ペケプロワン」と名付け、それをこのブログで広めたのが私です。でも赤城さんも私も実際に自分のお金でペケプロワンを買って使っていました。

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 2日 (日) 11時45分

カメラくんさん
 X-T1とX-E2は一眼レフとライカの良いところをそれぞれミラーレスにしたようなカメラですよね。
 なので基本は「どっちも欲しい!」ですね。
 赤城さんトークも面白いけれど、声も低音でいいでしょう。
 OM-D E-M1との比較は発言しなかったのかなあ。O社の人がこっそりお目付に来ていたりして。

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 2日 (日) 11時46分

Norick さん
 それは富士フイルムは大丈夫じゃないかなあ。昨年もX100とかX10のファームアップもしましたものね。

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 2日 (日) 11時47分

小原さん、こんにちは。

私は目線をもらわない写真の方が好きなので、X-T1はすごく欲しいのですが、我慢ができています。

X-E2もその前のE1もルックスが好きでシルバーを選んだのですが、最近ちょっとブラックの方が良かったかな~と思っています。
どうしてかと言うと、みんな結構カメラを見ちゃうんですね。カメラに詳しい人はもちろん、そうでない人も昔風のカメラが気になるんでしょうね。
そして、「フィルムですか?デジタルですか?」と聞かれてしまうんです。
聞かれたら聞かれたで鼻の穴を膨らまして「デジタルなんですよ!」と答えちゃうのですが(笑)
(先日シンガポールの水族館で写真を撮ってたら、外国の方が私をジッと見ながら近づいて来たので、勝手に写真を撮って怒られるのかと思ったら、
上の質問をされました)

そう考えると手放したRX-1も出しゃばり過ぎないスタイルで悪くなかったなぁって思います。

投稿: りゅうパパ | 2014年2月 2日 (日) 12時28分

りゅうパパ さん
 富士のXシリーズはどれも個性があって、値段でのランク分けではないですよね。というか写りは同じですので。
 だから撮影スタイルによって、選ぶ楽しみがありますね。
 

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 2日 (日) 12時43分

X-E2は一点だけ気に入らないところがあります。

X-E2はブラックが正面の「X-E2」が目立ち過ぎるので、これはたぶんテープで隠す方がいいと思います(←これがすごく気になります・シルバーは目立ちませんが)。

その意味ではX-pro1の方が正面に何もないので、小原さんからも「ペケプロワン」の方ももっと誉めてくれると嬉しいです(笑)。

いままで撮れなかった写真が撮れる可能性は結構このカメラにも詰まっている気がします。たとえば今度でるXF56㎜F1.2と組み合わせると、突出してよい使い方ができそうです(予感にしか過ぎませんが・・)。

前から思っているのですが、ライカの赤玉ロゴは、戦場で使うと恰好の狙撃の標的になってしまうのではないかと思います(笑)。これは冗談ですが、西欧の写真文化を担うライカですので、その点は一考して欲しいと思っております。

投稿: まさどん | 2014年2月 2日 (日) 14時24分

X-pro1とX-E2は、ドキュメンタリー向けというか、マグナム・フォトをターゲットにしたカメラだと思います。
一眼レフのような威圧感がないフォルム。持ち運びしやすい形状。静かなシャッター。
これは、フイルムの時はライカM3やM6でしたが、デジタルはフジがその役割に近いものと感じてます。ライカのMデジタルは、大きくなってしまいました。
私もX-E2はメインとして2台持っているのですが、ブラックの「X-E2」ロゴはテープ貼って隠してますね。(笑)なんとなく気になります。(笑)

投稿: kou | 2014年2月 2日 (日) 18時47分

X-E1からX-E2に変えましたが快適ですねえ。23mmがとても使いやすくなりました。

投稿: こうき | 2014年2月 2日 (日) 23時22分

まさどんさん
 実はそんな予感がしているんです。ファームアップでOVFの性能が良くなったX-Pro1と56mm/1.2の組み合わせが、なんだかんだ一番「好き」が写るんじゃないかという予感です。
 色々な好きがあるので、色々なカメラが必要ですが、アザラシの寝顔には秒8コマは不要なんです。

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 2日 (日) 23時34分

kouさん
 まったく同感です。手前に大きなロゴや名称が入るのは好きではありません。たとえライカであっても私は隠していました。
 被写体の人物にそれを読んだり、意識して欲しくないからです。
 今はアザラシくんは字が読めないので隠していませんが。

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 2日 (日) 23時35分

こうきさん
 X-E1からX-E2は見た目は変わらないですが、中身はガラッと変わったので、大きな変化でした。未だにここは上げた方がいいと思います。
 X-E2はほとんどの撮影は可能ですので、ここからX-T1に上げるかどうかは撮影者次第ですね。

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 2日 (日) 23時44分

こんばんは。M型のようなレンジファインダー型の優れた点をデジタルで実現して下さったXシリーズは本当に涙ものです。で更にファインダーが光軸上に無いだけで、ビゾフレックス不要で望遠もカバーできる、絵が綺麗、高感度に優れる、現在のフォトジャーナリストの方はもっとX-E2に注目しても良いのにって素人ながらで恐縮ですが感じます。ですがX-E2からX−T1へ乗り換えを考える方も意外と多そうで、なんだか残念ですね。原因は家族でしょうか?撮影対象で一長一短ですので、私は両方持つべき!!と予約した言い訳を考え中。妻は理解してくれないのでしょうね。。。

投稿: もやし | 2014年2月 3日 (月) 00時00分

僕はX100のリミテッドブラックを購入したのですが、X100Sのリミテッドブラックが出ると聞いて早速注文入れました。
本来だったらFUJIFILMには、初めからX100Sはシルバーとブラックの2色展開で販売して欲しかったですし、こういう『限定版』を売るような姿勢は好きでは有りません。
ただX100のブラックは好きなカメラですし、それをブラッシュアップしたX100Sのそれもブラックが出るということで購入することに決めました。
届くのが楽しみです。

投稿: zizili | 2014年2月 3日 (月) 00時11分

あえてXQ1.
こちらのブログのおかげでたくさん勉強させていただいています。小原さんがどうしてXを常に選ばれるのか、その理由が撮影目的に対して合理的な選択であること。それがとっても勉強になります。感謝感謝です。
一般のアマチュアである私には、カメラは家族の日常や仕事での記録をちゃんと残すことが何にもまして大切。趣味というより必須の道具。
ほかの荷物といっしょにカメラを持ち運べるか、頑丈かなども画質や色のよさと同様に大きな大きな要素です。いわゆるトレードオフもいつも考えて迫られて決めざるを得ないです。
そのため、小原さんが以前かいておられた、取材用にはX20やXQ1でいいのではないでしょうか、ということに実感同感するものです。20の出っ張りはあわないのでQ1にしました。
X-T1もすごく魅力的でつい手が出そうなのですが、私の場合買っても多分使わなくなるでしょう。
もう一人の先駆者であるO社がラインアップしている2機種(1と10)の数々の特長の方が私にはありがたいです。
私は、XとO社の両方を使って写真を楽しみたいです。
ただそうはいいつつも、他社のカメラをもって現場で写してみたらやっぱりもっといい絵が出てくるXの上位機種を欲しいなあ、と思うのかもしれません。その可能性は高いです。それはそのときに自分の選択を呪い地団太踏んでまた考えます(笑)。
日本のカメラ技術が継承され競い合うそのあり方がいつまでも続くことを願ってやみません。

3がつの現場からのご報告を楽しみにしてます。

投稿: ちゃわん | 2014年2月 3日 (月) 09時05分

もやしさん
 現在のフォトジャーナリストの若い世代は、銀塩ライカをしらない世代でもあります。カメラマンになった時にはすでにEOS1DやニコンD3などがあった世代です。このあたりの世代は、連写で撮る以外の撮り方を知りません。ライカ型のカメラの必要性も知りません。
 するとX-T1がいいと思うでしょうね。

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 3日 (月) 15時20分

zizili さん
 そうですよね、確かに最初から黒も欲しいです。
 もしかしたら最初に2つ作れる予算が無かったのかもしれませんね。そのあたりは判りません。
 でもあの黒はとってもいいです。大人の黒ですね。

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 3日 (月) 15時22分

ちゃわんさん
 はいXQ1は今年の取材に絶対欠かせません。
 それはウォータープルーフケースがあるからです。
 今日そのあたりのことブログ記事にしますね。

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 3日 (月) 15時24分

すみません、一言だけ。X−T1のカタログを頂いて見たのですが、作例が。。もっとスピード感のあるスポーツや過酷なシーンでの冒険や探検をテーマにした方がこのカメラには似合うように感じました。確かに芸術的でこのセンサーの良さを引き出す点では素晴らしいのかもしれませんが。。。

投稿: もやし | 2014年2月 3日 (月) 23時02分

レンジファインダー風の容姿にあこがれたのと35㎜ F1.4が使いたくてE-M5からX-E2に変え替えたカメラデビュー半年足らずの今春から社会人となるものです。

私がこのカメラで一番気に入っている点は『カメラであることを主張しすぎない点』と『四角いからすんなりかばんに入る点』と『JPEG撮ってだしOKな点』です。

特に一番初めの理由は街歩きスナップが主な用途私にぴったりであると感じています。初心者なので説得力に欠けますが(笑) RAW加工とかちんぷんかんぷんなので三番目も意外と重要。加工しないからこそ露出が±3あるのは心強いですね。

ただ先生のお話を聞いているとシルバーではなくブラックにすればよかったという変な後悔がわきそうになりました。
なのでもっとX-E2とX-E2のシルバーもほめてください。

これからのお活躍を楽しみにしております。

投稿: ミラーレスでカメラデビュー | 2014年2月 3日 (月) 23時16分

小原さん

まずはご報告を。
先週末、一時帰国して早々にX-T1をBattely Glipとセットで予約しました。
ただし発売前に上海へ戻らねばならず、
実際手にするのは次の帰国(4月末)になりそうです(泣)

また不要な機材を処分してX-Pro1と14mm、23mm、35mm、60mmを新品でゲット!
これからはドキュメンタリー風はM型ライカ、
スナップやポートレートはX-Pro1、望遠系や風景はX-T1で行きます!

投稿: hironeko | 2014年2月 3日 (月) 23時21分

もやしさん
 私まだX-T1のカタログ見ていないんです。なんかこのカメラはカタログとか、カメラ雑誌の情報とか、そういうのよりも使って判断してみたくて。
 カタログ厚そうなカメラですよね。

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 3日 (月) 23時24分

ミラーレスでカメラデビュー さん
 私のX-E2はシルバーですよ〜。
 だからお揃いですね。
 もう私の被写体は動物、しかもアザラシのようなのんびりものなので、
黒でなくていいんです。

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 3日 (月) 23時26分

hironekoさん
 おおっ、いい組み合わせが揃いますね。なんだかんだXは単玉が魅力あります。フルサイズ一眼レフよりもいい写真を撮ってこそのXなので、それにはやっぱり単玉ですね。

投稿: 小原玲/Rei Ohara | 2014年2月 3日 (月) 23時27分

小原さん、hironekoさん

こんばんは。
hironekoさん、カメラとレンズ、もの凄く羨ましいラインナップですね。
でも、56mmが夢にまで出て来ませんか(^O^)?

小原さんのおっしゃる通り、Xは単玉付けてなんぼですね。
便利ズームももちろん良いのですが、それならXじゃなくても、小型で2.8通しの高倍率ズームで
賄えますもんね。(あっそういう機種、O社でありましたね。)
X-T1はその辺のシマまで荒らしちゃうんですね。

真夜中の飛行機の中から見た満天の星空が、XF23mmで撮れた時は本当に感動しました。。。

投稿: りゅうパパ | 2014年2月 4日 (火) 01時18分

小原さん りゅうパパさん

10数年慣れ親しんだライカは携帯性・速写性そして描写を考えると、
日本と中国を行き来する海外駐在員にとって最高の相棒です。
ライカが苦手な望遠や接写はニコンで補っていましたが、
ニコンはデジタルになって巨大化! 描写も色再現も気に入らず半年でサヨナラ。
いつかX-T1のようなカメラが出ることを期待して貯金していました。

56/1.2は確かに魅力的ですが、少ない装備で様々な被写体に対応するには
60/2.4の方が有利と考えました。

X-Pro1は思っていた以上に使いやすく、とても気に入りました(=^・^=)
X-T1が来たら、以前のライカ+ニコンみたいに使いたいと思います。

(長文ですみません)

投稿: hironeko | 2014年2月 5日 (水) 13時31分

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