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2014年5月21日 (水)

置きピン

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 昨年にも書いた話題ですが、運動会シーズンなのでもう一度。 
 昨日の「目測」に続き、もう一つ覚えておいた方が有効な技術が「置きピン」です。 Xシリーズがまだ一眼レフに追いつかないのがAF追随だと思います。これはAF関係ではキヤノンとニコンのクロス特許の制約の問題もあるでしょうし、ピント合わせを優先したレンズ設計と、富士フイルムのような、AF速度よりも画質を優先したレンズ設計との考えの違いもあります。
 X-T1で少しだけAF追随ができるようになりましたが、駅のホームに入ってくる電車のようなものは得意なのですが、不規則な動きをする動体とか、斜めに走る動体とか、速度の早いものは苦手です。
 なので現状Xユーザーは、動体を撮る時にAFが合わない場合にどうするかということを知っておく必要があるかと思います。
 で、具体的な被写体として、小学校の運動会を想定してみます。最近は5月に運動会を行う学校も多いですね。
 運動会を例えばX-A1とXC50-230mmズームで撮ろうとした場合に、お遊戯や体操はAFでそのまま撮れると思いますが、徒競走で向かってくる子どもを撮るのは難しいと思います。
 この場合に私が使う方法は「置きピン」です。これはAF-Sで前もってコースの途中の地面にピントを合わせておき、そこに子どもがさしかかった時に、C(連続)H(ハイスピード)で連写します。
 別の子どもで何回が練習しておけば、ゴール手前とゴールと2回撮ることも可能になりますが、どちらか片方に狙いを絞った方が確実で安心です。
 1位で入って来そうな子どもならゴールに置きピンしますが、1位の可能性がない子どもならゴール手前の横並びのところに置きピンします。この作例の場合がそうです。
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実は私はAF一眼レフであっても運動会は置きピンで撮ると思います。なぜなら前のレースの子どもとか、先生とかが画面を横切ることが多く、AFだとピントがそっちに取られてしまう失敗がかなり多いからです。3人子どもがいて幼稚園から中学までそれぞれ運動会を撮ってきた経験からです。
 慣れると置きピンはカメラまかせのAFよりも、失敗が少なかったりします。なにより狙った瞬間に集中できますので、写真にもそれが反映されます。
 動きが複雑なサッカーなどでは、アップをやめて少し広めに撮ることで被写界深度をかせぐことができ、置きピンでの対応範囲も広がります。広めに撮ってトリミングするのは、絶対失敗できない通信社カメラマンなども良く使う方法です。(雑誌>新聞>通信社のように使うレンズの長さが変わります)
 ゆくゆくはXシリーズでもAF追尾が高速になって、オリンピックが撮れるようなカメラが登場することを願っていますが、現在はまだそこまではいっていません。でも撮影をあきらめるのではなく「置きピン」をぜひ身につけてください。
X-Pro1 XF55-200mm

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コメント

xシリーズ使ってやっと一年ぐらいになりますが、このシリーズのカメラはフィルムのカメラを経験したほうがより良く使えるカメラという印象がありますね。

投稿: ライ | 2014年5月21日 (水) 21時15分

ライさん
 そうですね。開発者が銀塩カメラ好きな人ですので、それも影響しているかも。

投稿: 小原玲 | 2014年5月22日 (木) 00時25分

こんばんは。お久しぶりです。
デジタルなら気軽に置きピンでの連写の練習もできて、とっても良いですよね。フィルムではもったいなくて、置きピンでも連写撮影はほとんどしませんでしたが、デジタルになってシャッターを押す機会も増えて上達も早い!枝や葦が群生するような自然の中ではAFにはあまり頼りませんので、画質優先の設計はとても重宝してます。X−T1はせっかくの高性能のEVFですので、せめて10倍程度の拡大ができるとMFでのピント精度もあがって本当に嬉しいのですが。。

投稿: もやし | 2014年5月22日 (木) 23時48分

もやしさん
 たしかに置きピンってデジタルになってやりやすくなりましたね。たしかにピント拡大ももうちょっと倍率欲しかったりする時ありますね。

投稿: 小原玲 | 2014年5月24日 (土) 20時56分

プロ写真家がわざわざ置きピンについて語ることから、デジタル時代から写真を始めた人口層がそれなりにあるんだなあ、ということを感じます。
私も子どもの運動会は置きピン派です。置きピン運動広めましょう(笑)。

投稿: 4351 | 2014年5月28日 (水) 18時58分

4351さん
 はい。子どもの運動会は置きピンがとても有効かと思っています。AF追随で失敗した時には子どもに申し訳たちませんし。

投稿: 小原玲 | 2014年5月30日 (金) 15時02分

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