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2017年8月22日 (火)

「電子シャッターへの変化」がやってくる α9に飛びついた理由

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(α9 SEL100-400GM F5.6 1/800 ISO6400)
 カメラマンとして私の世代は、プロになってから「MFからAFへの変化」「アナログからデジタルへの変化」という二つの大きな変化を経験してきましたが、その変化の度に、何人かの先輩フリーランスが業界から消えていきました。ちなみにこういう感じです。
●MFにこだわったカメラマンが、横でAFで撮ってきた記者の写真よりピントが甘くて記者の写真が使われた。
●速報性が求められる現場では、デジタルでネット入稿できないカメラマンは不要とされた。
 ここしばらくα9という革新的な性能のカメラを使って思うのは、このカメラが出てからの写真界では、同じようなことが起こる可能性を考えます。
●プロのバリバリのスポーツカメラマンが、プロ用一眼レフで撮った写真よりも、横で新人の記者がα9で撮った写真の方が良かった。
●プロの動物カメラマンが、小動物や鳥の撮影でちっとも撮れなくて四苦八苦している横で、初めてカメラを買ってもってきた観光客が次々撮っていってしまう。
 私はAFもデジタルも人より早く始めたおかげで、なんとか時代に取り残されずにこの歳までプロでやってこれましたが、次の大きな変化は、「電子シャッター」だと思っています。
 電子シャッターに淘汰され、一眼レフや機械シャッターはどんどん消えていくでしょう。カメラメーカーの業界構図も激変するでしょうが、同じくカメラマンの世界も激変していくと思います。残念ながら、きっと淘汰されてしまう方々が出て来ます。
 私が電子シャッターのカメラに真っ先に飛びついた理由はここにあります。淘汰される側になりたくないからです。

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コメント

☆ A=『ローリング式電子シャッターの先幕/後幕のセンサー上辺から下辺までの走行時間』、
B=『機械シャッターの先幕/後幕のセンサー上辺から下辺までの走行時間』、
とするとき、 A ≦ B となれば、機械シャッターはカメラの実装からなくなるでしょう。 シャッターショックやシャッター音もなくなり、連写枚数/秒も上がり、FP発光に必要な発光持続も短くなるでしょう。
☆ 2016年9月、キヤノンはグローバル電子シャッターを開発した、との新聞報道がありました。 数年後製品化され出てくるでしょう。 このときも、上と同じことが言えるでしょう。
☆ α9 の A=20ms(ミリ秒)、B=3ms、ぐらいと推定します。 α9 の電子シャッターはまだまだ遅いと思います。 α9 の電子シャッターの『アンチデストーションシャッター』の表現は誇大表示であると思います。

投稿: (ノンプロ) 田中 | 2017年9月 4日 (月) 21時01分

小原さんの述べられている事を実感しました。
小原さんのブログでα7RⅢに注目し、
退職金をはたいて購入しました。

瞳AFのすごいこと!
さらに電子シャッター(サイレントシャッター)!
取説とにらめっこで、
ミニライブを撮影しましたが、
生まれ初めて一回の撮影で、千カット越えを経験し、
約九割の確率で、目にピントが来ていました。
しかも70-200を手持ちで、手ぶれはほとんど無し!

「僕らの入門百科 少年カメラマン」(秋田書店)で育ってきた人間から見ると、奇跡のような出来事です。

これからは少しの知識と熱意さえがあれば、
あとは感性の勝負になると思わざるを得ない時代に来ているのだと感じました。


投稿: 還暦過ぎのおじさん | 2018年6月10日 (日) 08時23分

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