2015年2月17日 (火)

4Kモニターの写真展:山田久美夫さん作品展

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山田久美夫 作品展「Flowers - Colors of Light -」
2015.1.30 [金] - 2.19 [木] ※11:00-19:00
ソニーイメージングギャラリー 銀座(ソニービル6階)
 を見て来ました。4Kモニターを並べた展示はとても新鮮でした。同じ写真を紙焼きの展示でも見ていますが、モニタの方が「柔らかさ」「優しさ」が出るようで、山田さんの作風にマッチしていると思いました。
今年のCP+ではソニーとキヤノンが超大型の4Kモニターによる写真展示をしていて、それは確かに迫力がありました。デジタル写真の展示としては、今後モニターが主流になる可能性もあると思う写真展でした。
(X-T1 XF35mmF1.4R)

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2014年2月16日 (日)

デジタルーデジタルのインクジェットプリントはつまらない

先ほど書いた

どんなに高画素、大きいセンサーのカメラでも、仕上げのプリントがインクジェットだと、こんなにつまらないプリントになるのか、というのもよく判ります。

 という文章を批判された方がいますので、こちらに私の反論を書きますね。インクジェット全盛の写真文化ですが、こういう見方もあるのだなあと思っていただければと思っています。

 CP+のような会場に行くと、ありとあらゆる写真のプリントがあります。今年はまだ見ていないけれど、昨年見た限りでの私の印象をいうと。

 デジタルカメラで撮ってインクジェットでプリントしたものは「つまらない」と私は思っています。「つまらない」という言葉は、「私の心を打つものではない」ということです。実際に心が打たれないのだから、こればっかりはいたし方ない。

 それでも心を打たれるインクジェットプリントはあります。それは往々にして、銀塩フィルムをスキャンしたものを、インクジェットでプリントしたものです。銀塩時代のプリント以上に色や諧調が整っていて伝わる力が強く感じます。

 またはプリントの過程でデジタルネガを間に挟んで アナログプリントしているものは「つまらなく」ありません。

 あとはデジタルカメラで撮ったものでも、本当にプリントのうまい名手が丁寧に銀塩プリントしたものは良いですね。これは富士フイルムさんのブースがそうです。

 つまり私は「デジタルーデジタル」を嫌うんですね

 プリントか撮影のどちらかがデジタルなのは好きなのに、デジタルーデジタルだと「つまらなく」感じます。それは撮影者の意図が入りすぎてしまうからです

 アナログーアナログ時代には、撮影者の意図や感性を最終のプリントにつなげるのはとても困難でした。だからこそ私はインクジェットプリントによって写真家が見ながらプリントすることが以前は嬉しかった。ただ、最近になってインクジェットやPhotoshopの性能が向上し、撮影者の意図が強く出すぎるようになってしまったと思うわけなのです。

 「これを撮って、こう伝えたい」という部分は、できれば感性的なあいまいなものであってほしいのです。そこにアナログが入ることによって、そのあいまいさが出てくれるのでしょう。あいまいだからこそ、人に伝えて共有し、それが何なのか求めていきたいわけです伝えるものは数値で置き換えられるようなものではあってほしくないわけです

 だからこれを計測器で測ってもなんで「つまらない」かなんて判るわけありません。そもそも計測器で感性を測るという発想が間違っています。

 このような私の考えでCP+のような展示会を見るととても面白いです。

 「そんなことはない、デジタルーデジタルでも面白いプリントはある」と思う方もいるでしょうし、私に共感される方もいるかと思います。それはさまざまな感性があることです。

 ただこれは私が常々書いている「好き!」を伝えるにつながる部分でもあります。その私の感性はデジタルーデジタルを「つまらない」と思うだけです。

 

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2013年12月23日 (月)

ミラーレスカメラと小型化

 富士フイルム以外のカメラの欠点を書くと、往々にしてブログのコメント欄が荒れたり、批判も増えるのだが、これはミラーレスカメラの将来に大事なことだと思うので書いておきたい。
 カメラのコンセプト自体はとても良いのに、実際の使用感で今年ちょっと残念だったのがソニーのα7Rだ
 このカメラは最初のAFレンズ交換式フルサイズミラーレスということで、私も期待をしていたカメラだった。ただ私から見たらカメラを小さくし過ぎたことが、撮る写真に影響を出してしまっている。小型化が仇となっているのだ。
 先にBORGの方の報告を見て、ミラーレスなのにぶれるのかという記事を書いたが、同様に知人の写真家が「ソニーα7Rは手ぶれしやすいのか」というブログ記事を書いている。この方の愛用機はニコンD800E、ライカRレンズを初めとして色々な銘レンズをD800Eに付けて写真を撮られる方だ。私もこの方のHPを見てエルマー65mm/3.5を入手した。この方もα7Rをテストして手ブレが多かったと実写テストの結果で語っている。
 このカメラは小さなボディにフルサイズセンサーを積み、さらに高速1/8000秒が切れるシャッターを搭載している。高速が切れるシャッターは幕速が速いわけで、その分シャッタ−ショックも大きくなり、またシャッタ−音も悪くなる。
 このカメラが仮にライカM3とか富士のX-Pro1ぐらいのサイズで、1/4000秒のシャッタ−で、マウント内径がもうちょっと大きかったら、どんなに撮りやすくていい写真が撮れるカメラになっただろうかと思ってしまうのだ。レンズ設計ももっとしやすく高性能で明るく小さなレンズが作れただろう。
 ただ間違いなく私が今いったサイズのカメラより、今のα7Rのサイズのままの方が売れるだろう。それがこの会社がカメラを小さくした理由に他ならない。
 ただこれによって今後他社が作るミラーレスカメラが小型化を追求していくとしたら残念でならない。小型化はカメラの販売には貢献するだろうが、ある程度を超えると写真の質に影響してしまうからだ。
 一番の目標はあくまでもいい写真が撮れるところであって欲しい。
 RX1の時もそうだった。あのカメラがもう一回り大きく、その分レンズ設計を無理しないで樽型の歪曲収差を無くし、電子補正がなくても使えるレンズにしてくれれば、どんなにいいカメラになっただろうと思っている。シャッタ−ダイヤルは無かったが絞りリングが付いていたので、絞り優先AEで使う分にはとても使い易そうなデザインでもあった。α7Rで絞りリングが消えたのはかなり残念だった。これも小型化が理由だったらなおさらだ。
 ミラーレスカメラのメリットは小型軽量だけではない、それ以上に大切なのが、一眼レフでは撮れない写真が撮れるようになることだと思っている。静かなシャッタ−音とミラーショックの無さはその点ではとても大事だと思う。フルサイズ一眼レフよりも、こっちのカメラの方がいい写真が撮れるんですよ、そういうミラーレスカメラを各社に作って欲しい。
 くれぐれも、α7Rのことを貶しているつもりではないです。あれがもう二周り大きければどんなに素晴らしいカメラになるかと思っているという話です。もし小型化とマウントが譲れないのであれば、いっそのことRX1のようなレンズシャッタ−だったらどんなに良かっただろうと思います。その点ではR無しのα7の方が近いかなあ。ただ電子先幕シャッタ−って、他社製レンズだと幕ムラが高速シャッタ−で写ってしまうんですよね。その問題があります。
 あくまでもミラーレスカメラの方向性への話として理解していただけたらと思います。

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2013年2月 7日 (木)

メタボーンズ・スピード・ブースター超望遠ではケラレがでます

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 メタボブースターですが、超望遠では残念ながれケラレが出ます。 
 試したのはEF500mm/F4.5L(古い!)、EF100-400ISL、EFに変換したライカテリート400/6.8, 560/6.8です。ズームは300mmあたりからケラレ始まります。
 ただしケラレない範囲での画質はとてもいいので、これはもう使い方次第ですね。トリミングして使う手もありかと思います。色々と相性を見つける必要があるかなと思います。
 それにしても素晴らしい製品です。常用範囲のレンズでは問題ありません。
(NEX-5n,  EF500mm/F4.5L スピードブースター)

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2013年2月 5日 (火)

メタボな私がメタボーンズ・スピード・ブースターを使う

 到着しましたメタボーン・スピード・ブースター。今年のカメラ関係の製品で一番画期的なものになると思います。1眼レフのレンズをX0.7してAPS-Cのミラーレスカメラで使用できるアダプターです。富士のXF用はまだライカRとALPA用しかないので、EF-NEXの物をまず購入しました。

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コンタックスのプラナー50mm/1.4をC/Y-EF変換して使用してみました。以前入手したレデューサーなしのアダプターではC/Y変換したものが付かなかったのに、こちらは付きます。35mm/1.0相当のレンズになり、開放でもボケ味はトロッとした感じです。再近接は本来の0.45mよりももう少し寄れるようです。
(NEX-5n プラナー50/1.4 + スピードブースターX0.7 開放)
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 こちらはコンタックスの銘レンズプラナー85mm/F1.4をスピードブースター使ったものです。50mm/1.0相当になり、さすがに開放でのピント合わせは大変ですが、ミラーレスなら拡大して合わせられますので、一眼レフより使いやすいです。そもそもこのレンズは開放ではそれほどシャープではないので、このカットだけPhotoshopでシャープを加えて、こんな感じかなと思います。
 それにしてもAPS-Cミラーレスで撮ったとは思えないボケ味ですね。
(NEX-5n プラナー85mm/1.4 スピードブースターX0.7 開放)
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 スピードブースターの性能は元のレンズによるところが大きいです。開放では甘いプラナーはそれなりに写り、開放でもシャープなアポゾナーならこんな風に写ります。さすがです。135mm/1.4相当になります。
(NEX-5n アポゾナー200mm/F2.0 スピードブースターx0.7 開放)
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こちらはEF24mm/F1.4LⅡをスピードブースターで使ったものです。16.8mm/1.0相当になります。超広角レンズでのこのボケはたまりませんね。
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EF24mm/1.4LⅡで開放のままAFでスナップした学校帰りの琴子です。広角ならAFも十分実用になるぐらいです。これだけ深度の浅いレンズでAFスナップできるのは嬉しいですね。
(NEX-5n EF24mm/F1.4LⅡ スピードブースターx0.7 開放)
はやく予告されているC/Yレンズを富士のXシリーズで使えるアダプターが出て欲しいです。C/Y-EF変換したものが使えているので、レンズピンの接触も大丈夫だと思われますから、後は作る順番だけですね。楽しみです。そしてEFレンズがAFで富士で使えたら、もう文句無しになっちゃいますね。
このスピードブースターですが、周辺は少し流れます。特に広角で流れる範囲が大きくなります。でも大口径レンズにしてボカして撮る時は周辺なんてどうせボケていますから、表現上は問題になりません。中央部はこれらの写真でお分かりのように十分実用になっています。すばらしい新製品だと思います。

それはそうとして、久しぶりに使ったけれどほんとNEX-5nは使いにくい。小さすぎでボタンの誤作動が多く、感度や色温度などの変更にはとても手間取る。もうちょっと大きく作れば使いやすいカメラになったのに。Xシリーズほどではないが、そこそこ良く写るだけにほんと残念。

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2012年11月 4日 (日)

新聞カメラマンはなんでニコン1を使わないのだろう?

  先日現役の新聞カメラマン2名と飲んだ時に話題にしたのが、「なんで新聞カメラマンはニコン1を仕事で使わないのだろう?」ということ。
  ニコンD4やEOS1Dxの画質は相当なオーバースペックではないのかなという疑問だった。「会社が導入していないからなあ」というのが答えだが、「言われてみれば確かに」の面はあったようだ。
 1インチフォーマットはフルサイズに比べれば確かに小さいが、ソニーのRX100とかの撮影画像を見ていると、十分に仕事でも使えるように思えてしまう。昨年までのニコン1の画像は今ひとつのところがあったが、今年のV2あたりはいけるかもしれない。
●ピント固定なら1秒間に60コマの高速撮影ができる
  → 野球のセンターからのバッターのインパクトなんて簡単に撮れそう。しかももっと寄った絵で。
●無音撮影ができる
  → 静粛がもとめられるゴルフの撮影に使えそう。同時に動画や分解写真も撮れる。
●動画を撮影しながらも高画素静止画を撮影できる。
  → 警察での容疑者護送のときなど動画を同時に撮影していれば他社のストロボで写ってそう。動画の切り出しでも予備には使えるでしょう。
●「ワイヤレスモバイルアダプター WU-1b」で手元のスマートフォンで画像を見ながら、リモート撮影ができる。
  → インタビューの時に相手の右左を移動しないで撮れる。ピントも顔認識でいけるのでは。
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●あの大きさなら、望遠と広角を一緒に撮れるような上下に2台連結したカメラとか改造できるかもしれない(ケーブルレリーズの問題があるが、指でも2つ押せるだろう)。下手なズームなんかよりはるかに良かったりして。
 (追記:X-Pro1で試してみたけれど、シンプルに横並べの方が実用的かも)
 などなどとても凄い可能性を秘めているカメラに思える。
 
 新聞に限らず、高画質を求められるときにはX-Pro1やシグマのDPシリーズを使い、高速AFを求められるときにはニコン1を使えば、十分一眼レフなしで写真の仕事ができるように思える。しかも、一眼レフの人が撮れないような写真で。

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2012年9月25日 (火)

トヨフィールド4x5デジタル

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 スピグラデジタルの記事にあおりを使えるビューカメラでは?とのコメントがあったので、昨年作ったトヨフィールドにNEX5nをつけたものをアップします。
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 レンズはフランジバックが112mmと長いマミヤRB67の50mm広角レンズを使っています。マミヤプレス用のビューファインダーを付けて使用します。前板をライズしている状態です。
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 eBayで売っているEFマウント用の4x5スライドアダプターをNEX用に改造して使っています。この部分を利用して、横にシフトがササッとできます。前板のライズ、フォールと併用して、高画素多重分解カットを撮ったりすることができます。
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 シフト機能を利用してこんな写真が撮れたりします。
 
 でもこのカメラ重いんです。出来る限り軽くしようとトヨフィールドを選んでいるのですが、それでも十分に重い。お遊びで持ち運べる重量ではありません。そこでミニチュア・スピグラに目をつけた訳です。
 こういう時にもレリーズは必須なのですが、NEXはリモコンしかなくて困ってしまう訳です。

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ミラーレスカメラの不満(有線レリーズがない)

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 私が各社のミラーレスカメラに対して一番の不満は有線レリーズが使えないことである。ソニーのNEXなどは機能はとても素晴らしいのに、レリーズが使えないということでダメ出ししている。同様にEOS Mもそう。この点では機械式だがレリーズが使えるペケプロちゃんを高く評価している。
 赤外リモコンが使えるからいいでは?という人が多いのだが、実は赤外リモコンは有線レリーズの代わりにはならない。なぜかというと、レリーズで頻繁に使う「シャッタ−の押しっぱなし」ができないからだ。これができないと、ホタル撮影や星空撮影で使う比較(明)連続写真や、微速度動画のための連続撮影ができない。よく勘違いされているが、微速度動画で最も使うのはインターバルタイマーではなく、コマ間が最小になる「押しっぱなし」である。
 またミラーレスカメラの一番の利点は「ミラーショックがない」ことであって、ミラーショックが気になる超望遠撮影や、マクロ撮影に有利なのだが、その際に有線レリーズは必須である。これがリモコンだと肝心な時にポケットを探しまわったりすることになる。
 リモコンしかないNEXのようなミラーレスカメラでなんとか有線レリーズのようなものが作れないか?そう考えてやっと辿りついたのが、写真のセットだ。iPhoneとL5 remoteという赤外線発光部とエレコムが出しているiPhoneドックの延長ケーブルだ。赤外発光部を有線で延長して、カメラ近くで発光させて使うことができる。Freeze Frameというアプリでインターバル撮影もできる(ただし押しっぱなしにくらべ、コマ間が1秒開いてしまう)。
 しかし、残念ながらこの方法にも大きな欠点が。タイムラグが長いのである。L5remoteではおおよそ0.6secぐらいのタイムラグがあり、瞬間を追う撮影にはちょっと使えない。同様にNEX純正リモコンでも0.3secぐらいのタイムラグがある。
 結局のところ赤外線リモコンはやはり有線レリーズの代わりにはなれないということか。

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2012年9月21日 (金)

スピグラ・デジタル

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 すっかりお気に入りになったスピグラ・デジタルでの撮影です。
 元にしたミニチュア・スピードグラフィックはほぼ60年ぐらい前のカメラです。それなりに可動部はどれもしっかりしていて素晴らしい。そんなカメラにレンズをつけ、最新のセンサーを付けたらこれだけ色も出ます。
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 レンズはミノルタのベローズロッコールTC135mm/F4です。結構古いレンズですが3枚玉で抜けが良く色もいいです。ピントも古いレンズと思えないくらいシャープ。
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 ベローズに付けるためのレンズなのでスピグラとの相性もばっちり。このまま2倍ぐらいの拡大撮影まで可能です。

 中古カメラ市に行くと、昔のMFカメラやレンズがいっぱいジャンクとして、500円とか1,000円で売られているのを見て悲しくなります。また昔憧れた名機が2、3万円で売られています。すべてのカメラとはいいませんが、少しぐらいはこうやってリフォームしてリユースしてあげたいものです。
 ちまたにあふれている二眼レフなんてデジカメ化して、上から覗けたらとってもオシャレなのに。
 このスピグラの改造は元の部品を外して、新しい部品を付けただけなので、復元再製も可能です。

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2012年9月20日 (木)

ミニチュア・スピードグラフィック・デジタル

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 昨日から始まった名古屋のデパート丸栄の「中古カメラ・用品市」で7,000円で購入したミニチュア・スピードグラフィックをデジタル仕様に改造しました。
 レンズボードをアクリル板で自作してELニッコール105mm/5.6を附属していたフランジで取り付けました。とてもカッコいいカメラになりました。
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 ついていたのが2x3のグラフィックバックなので、ほぼフィルムの入手が困難です。米国で売られていたクロアチア製のフィルムも製造中止が決まったそうです。
 なのでシャッターより後を外し、アクリル板にKIPONのライカM/NEXマウントアダプターをネジ止めしたものを取り付けました。光漏れを防ぐために張り巡らせたパーマセルテープはご愛嬌です。
 蛇腹カメラでミラーレスを使うとセンサーにゴミが付き易いので、愛用のペケプロちゃんではなく、サブのNEX-5nにしました。
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 105mmでは無限遠は出ていませんが50mぐらい先まではピントがあうのでほぼ実用は十分かなと。135mmにするのもいいですね。
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 EL105mmならレンズをつけたまま収納ができます。結構コンパクトで軽いのでお遊びカメラとしてはとても楽しいです。
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 この組み合わせで撮った写真です。内面反射の処理をまだ行っていないのと、レンズフードをつけていないためにちょっとフレアっぽいですが、十分しっかり写ります。
 ほんと私たちが欲しいのはこういう遊び心があるカメラなのですが、最近のデジタルカメラは小さくすることばかり考えて、使い易さや遊び心を忘れていますね。
 この改造は平面のアクリル板に穴を開けるだけなので、とても簡単です。アルミで内面反射の処理をしたものをどこかキットで販売すればいいのにと思います。2x3のスピグラでグラフィックバックのカメラはだいたい1万円しないで入手できますので。

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