今回の2泊3日の旅では、合計13のお店に入り、そのうちマンゴープリンがないのが2店。結局11店で13個のマンゴープリンを食べてきました。実動1日半しかない行程では、よく頑張ったほうだと思います。
一番美味しかったのは、旺角にある新創作点心の店の「老點」のものでした(85点)。しかもこの店のマンゴープリンが一番安かった。
満足の行くマンゴープリンがあったことは嬉しかったのですが、同時にあの80年代の最高に美味しかったマンゴープリンが、ほぼ香港から消えていることも実感しました。
なので嬉しさ半分、悲しさ半分で、香港を出ようとしています。
そしてこのあと空港のレストランで食べたワンタン麺が最高に不味かった。ミシュラン一つ星の「何供記」のワンタン麺の思い出を踏みにじむ不味さでがっかりしたまま出国のための手荷物検査に向かおうとしたら・・・・・。
なんと「翠園」がありました。「美心」は経営しているマキシムのことです。
私が1989年の6月に最後に食べたマンゴープリンが翠園でした。香港の雑誌編集部のカメラマンと一緒に尋ね、メニューを見ながら、「えーここマンゴープリンないの?」とがっかりした顔をしたら、店員さんが「ちょっと待って」と離れ、「普段のメニューにはないが、今から作ればデザートに間に合うと思うので、シェフが作るといっています」とのこと。
その場にいた全員が一人で2個ずつ注文しました。その時に食べたマンゴープリンが私の生涯のベストマンゴープリン(これを100点として基準に)です。
この旅でも翠園には行こうと思って、予約の電話をかけつつマンゴープリンがメニューにあるかどうかも調べたのですが、普段はあるのですが、ちょうど中秋節で私がいる二日間だけマンゴープリンがないとのことでした。それで行けなかったのですが、今日ならあるかも。
美味しかったです。
おかわり2回、つまり3個食べました。1店で3個食べたのは私のマンゴープリン道で初めての体験です。
80年代香港の思い出のマンゴープリンには、ちょっと足りませんが、それはマンゴーシーズンどんぴしゃの6月だったのと、シーズンオフの9月との違いではないかと思います。そしてこのマンゴープリンが素晴らしいのが、古き良きマンゴープリンの伝統そのものなのです。最近は乳製品の味が強いマンゴープリンが多くなっていて、それがうまく言っているものもあるのですが、この翠園のものは伝統ドンピシャのものです。
そして間違いなく上クラスのマンゴープリンです。上の上で92点ぐらいかなと思います。そして6月にくればもっと点数があがるかなと思っています。
まさか、出国審査の直前にこれ(上の上)に出会うとは、とても劇的な旅でした。
香港到着時に直行した許留山のマンゴープリン(中の中)から始まって、2泊3日で12軒16個のマンゴープリンを食べてきました。一度は「香港にもう80年代のマンゴープリンはない」と断定しようかと思ったのですが、まさか空港にあったとは。
しばらくはここのマンゴープリンの写真を見ることで、80年代香港の思い出にも浸れます。
あー、行ってよかった。
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