2015年7月 4日 (土)

おおた農場のヘイケボタルを見に行く前に

 先日の「マツコ&有吉 怒り新党」を見て、石川県のおおた農場にホタルを見に行かれる方は、ぜひこの動画をみてください。
 ヘイケボタルが光だした時間帯に、このようにおおた農場を探して、ホタルの生息地で車のハイビームを点けたままUターンする車のヘッドライトが、ホタルたちに悪影響を与えています。
 ヘイケボタルが日本から減った理由は主に3つあります。
1)農薬
2)水路のコンクリート化
3)光害(明るくなりすぎた)
です。1)2)に関しては理解している方は多いのですが、3)の光害に関しては無頓着な人が非常に多いのです。光があたって明るくなりすぎると、ホタルはその生息地を捨てます。
 
○ホタルの生息地には暗くなる(7時半まで)前に着くようにし、ホタルが光り出した時間帯に車のヘッドライトをまき散らすことがないようにしてください。
 このようなことは公道なので、制約を設けるわけにはいかないので、皆さんのご配慮次第なのです。
 せっかく太田さんが長年無農薬農業を続けて、やっと復活したヘイケボタルです。この努力を、「ホタルが見たい」という街の人々が台無しにしないよう配慮してください。

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2015年7月 1日 (水)

ホタルが好きな食べ物

 私は18年間「日本のホタルの原風景」を追い続けて撮影してきましたが、その取材を通して知ったのは、「安全で美味しい食べ物は、ホタルが知っている」ということです。ホタルが美しく輝く地には、必ず美味しい食べ物があり、そしてそれらは無農薬で安全な食べ物でもあります。今日はそれらをご紹介します。

1)蛍米  
 私はホタルが舞った田んぼのお米以外は食べたくありません。ヘイケボタルは農薬でどんどん姿を消してきた生きものです。そのヘイケボタルがしっかり残っていて、稲の成長を祝うかのように共生している。そういう田んぼのお米が食べたいです。
 石川県白山市のおおた農場さんのお米はまさにそういうお米です。残念ながら昨年収穫の蛍米の在庫はすでに尽きてしまったそうです。しかし、今年の新米をご予約されておかれるといいと思います。FAXでの注文になります。このようなお米が買えるだけでも貴重なのですから。 
   他にお薦めできる生産地は山形県高畠町、宮城県七ヶ宿町です。これらの地も有機農業が盛んで、ヘイケボタルが多い水田が残っていて、真摯に米作りをされている方々がいます。
2)ホタルが好きなパン屋さん
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 ホタルが素晴らしく美しく舞う、大分県の豊後大野市に、「日本中のパン屋さんでホタルがもっとも好きなパン屋さん」があります。キッチンウスダさんで、yama-cafeというカフェも併設されています。
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 このお二人は東京の有名なパン屋さんのパン職人とパティシェだったのですが、「田舎で子育てをしたい」という目的のために、この地に移住して、九州産無農薬の小麦とオーガニック素材とわき水を丁寧に濾過した水でパン作りをされています。もちろん天然酵母です。ハード系のパンが特に得意で、同レベルのパンは都会でも入手困難かと思います。
 この方たちの住む地はホタルに囲まれています。そしてホタルと共生するかのようにご家族が暮らしています。住み出してしばらくしたら、町の方が勝手に電信柱を生やして街灯を点けようとしていたそうですが、「私たちは街灯がないからこの地を選んだのに」と奥さんが怒って、生えかけた電信柱を4本ぐらい引っこ抜かせて持って帰らせたそうです。おかげでこの地はホタルが日本でも一番綺麗に舞う地の一つとして残りました。そんな方々が作るパンをホタルが好まないわけがありません。
3)ホタルと共生している人が作った酵素シロップ
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  大分県の白山川からはもう一つ、タオ・オーガニック・キッチンさんもご紹介させてください。ここの代表の米澤陽子さんもこの地に移住して、18年間自給自足を続けてきた本物のナチュラリストです。白山川のホタルが舞う景色を見てこの地を選んだということです。移住してきた当時は時節柄から「オウム?」と呼ばれたそうで、そんなこんなを乗り越えてお子さんたちを育てて来ました。
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 このタオ・オーガニック・キッチンの酵素シロップはとても素晴らしいです。なんでかと言うと素材が天然の植物そのものだからです。自生している野草の酵素で発酵したシロップですのでパワーが違います。すぐに売り切れてしまう大人気のシロップなのであまり教えたくないのですが、ホタルと食べ物といったら、この店を欠かすことはできないでしょうから。
(7/1現在酵素シロップは売り切れ中ですが、来週には新しいのが入荷されるそうです)
 ホタルが美しく舞う日本の原風景はこのような、ホタルと共生している人達のおかげで残っています。その風景を次世代に伝え残したいと私は写真を撮っています。
そしてその方々が作られている食べ物は、まさしく次世代に伝え残したい食べ物であると思っています。このような食べ物を作られている方々に感謝です。

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2015年6月30日 (火)

明日7月1日(水)の夜11:15からのマツコ有吉の怒り新党

明日7月1日の夜11時15分から放送のテレビ朝日系列
「マツコ&有吉の怒り新党」にて小原が紹介されます。
http://www.tv-asahi.co.jp/ikari/
バラエティ番組なので小原もしっかりいじられますので、どうぞご期待ください。
娘に「なんてことするのこの親父、学校で笑われるじゃないの!」と怒られるのが今から目に浮かびます。でも大方の小学生はこの時間までは起きていないでしょう。
よろしくお願いします。

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2015年6月28日 (日)

ホタル撮影に向くカメラ、向かないカメラ

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実はホタル撮影に向かないカメラの典型的なのが一眼レフカメラです。その理由はこんなところです。
1)ピンぼけを作りやすい。明るいうちはフォーカススクリーンでピントを合わせられるが、暗くなってくると合わせにくくなり、薄暮の時間にピントを再調節しようとして、かえってピンぼけを作る。
2)暗い中で背面液晶を点けないと画像確認できないため、周囲に人がいる時には液晶の光が迷惑になるため画像確認ができなくなる。
3)バルブ秒数が判りにくい。露光時間がEVFや背面液晶に現れるミラーレスに比べて不便。
4)シャッター音がうるさい。比較(明)撮影で連続シャッターを切っている方のシャッターが静かな環境にうるさく響きます。
そしてメーカーごとにこのような欠点があります。
○ニコンの一眼レフは長秒露光をするとグリーンかぶりが強くでてくる機種があります。これを後処理で抜こうとするとホタルの光の色も抜けてしまうため、非常に困る色かぶりです。
○キヤノンの一眼レフは長秒露光で出て来る、赤い点、青い点、白い点のノイズが困りものです。これを一つ一つ消すのが面倒です。
○ソニーのカメラも長秒ノイズがとても多いです。ISO3200ぐらいでも長秒露光をすると、非常に多くのノイズが出て来るので、困ります。動画でもセンサー熱の影響と思われる紫かぶりが画面左側に顕著に現れます。
 現在ホタル撮影に一番向くのはX-T10です。
 EVFの暗さが5段階で暗くできるため、暗所でEVFを見ても適切な明るさで見る事ができます。そしてレリーズが3種類使えるのも強いです。そしてなんと言っても長秒ノイズが非常に少なく、ISO6400でも30秒ぐらいならノイズリダクションなしで使えます。ISO400なら5分ぐらいまでの長秒撮影をノイズリダクションを使用して使えます。なのでもう比較(明)を使わなくてもホタルが撮れます。
  長秒ノイズは全社の中でXシリーズが飛び抜けて少なく高性能です。
 そして目測での距離合わせがEVF内でできるのも助かります。バルブ撮影時に露光秒数が出るのも便利で、これがないと困ります。そして単体レンズの開放性能が素晴らしいのも特筆できます。一眼レフの単体レンズの開放だと薄暮の時間になると、ホタルが見えなくなってしまうようなコントラストの低いレンズもざらにあります。そんなレンズが10万円以上します。
 

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2015年6月25日 (木)

7月1日の「マツコ有吉の怒り新党」の予告

Yokoku

来週の「マツコ有吉の怒り新党」の予告です。
「とっておきの光が見られる、○秘スポットを、名動物カメラマンが紹介」って、いったい誰でしょう・・・・?
7月1日の夜11:15からテレビ朝日系列です。

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2015年6月 7日 (日)

車内で炊く蛍米の玄米

11424461_942129992489622_4146760524 ホタル取材真っ盛りです。

 例年このホタル取材期間中の食生活がコンビニ食ばかりで、体重増加の原因になっていました。
 なので食生活の質の向上のために圧力IH炊飯器を買いました。使用するのは家ではなく、出先のホテルか車中です。エスティマハイブリッドにはAC電源があるのでワット数が高い炊飯器も使えます。
 さっそく名古屋から大阪のフェリーターミナルに向かう道中で玄米を炊きました。石川県のおおた農場でヘイケボタルが舞う田んぼで育った、完全無農薬の玄米です。昨年の全国の米評議会でも金賞を受賞しているものです。  
 蛍米の玄米を出先でも食べられるのは何よりです。これならコンビニで納豆とキムチさえ手に入れれば生きていけます。
 そうそうケフィアヨーグルトも車内で作っています。今は気温が25度以上あるのでヨーグルトメーカーがなくても種菌を牛乳パックに入れるだけで作れます。
 なので今日の夕食は、玄米、納豆キムチ、ケフィアヨーグルト+バナナ、ローソンのやみつきチキン一つと、コンビニ中心の食事なのに、とても健康的なものになりました。

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2015年1月18日 (日)

淵の森の清掃に参加してきました

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 埼玉県と東京都の境にある淵の森の清掃活動に参加してきました。
 どこかのおじさんと森の下草刈りをする琴子です。
 実はこのおじさん誰もが知っている有名人です。
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 はい、そうです。映画監督の宮崎駿さんです。宮崎さんはここの森の保全団体の代表なのです。
 この淵の森の清掃活動には、過去(2009年8月)に河村たかし名古屋市市長も参加したことがあります。市長就任直後に里山の保全についてアドバイスを聞きがてら夏の清掃活動に参加されたのです。
 実は私はその時の清掃活動の場で、河村たかし市長に相生山緑地の保全を直訴したのが、河村市長との接触の始めだったのです。なのでこの淵の森はある意味で原点でした。
 「半径300mの緑は、そこに暮らす人々が守る責任がある」という宮崎さんの持論が私を動かしました。その半径300mが繋がれば、日本中の里山が守られるという考えです。
 昨年末の市長の道路計画中止の決定を、宮崎駿さんに報告しましたら、「それは良かった」と嬉しそうに喜んでいただき、「まだ都市計画審議会や議会などの課題はありますが、時々報告に来ます」と伝えましたら、「頑張って下さい」と手を出していただき、力強く握手してくださいました。
 宮崎駿さんが中心になって開発から守った淵の森に、相生山緑地が都市公園になって、車イスの方々や障がい者の方々もホタルを見に行けるようになったと、報告に行きたいものです。
(X30にて撮影)

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2015年1月10日 (土)

相生山の道路建設廃止についての中日新聞の記事がおかしい

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 1月10日(土)の中日新聞名古屋市民版の記事です。
 相生山の道路建設を都市公園に変えるという河村市長の決定を受けて、名古屋市政キャップの署名入りで書かれています。
 この記事に私は大きく不満です。紙面に書かれている意見受付先にメールしました。
 読者センター TEL:052-221-0800  FAX :052-221-0819
 e-mail: center@chunichi.co.jp 
ーーーーー
 それはこの記事は市役所に向かって書かれているのであって、市民の方を向いてはいないからです。これでは市役所のための名古屋市政です。
●道路建設推進の元締めは名古屋市役所であり、それに地域住民が対立している構図である。
●河村市長はこの対立を住民投票(意識調査)で決めると公約し、それを実施し決めたという、公にされた流れに沿っている決定である。
●中日新聞はむしろ独自の住民意識調査をするべきであり、それが報道機関の本来のあり方。
ーーー
 相生山の道路建設はそもそも地域住民の要望で始まったものではなく、大昔(昭和32年)の都市計画が一度は頓挫していたものを、市役所が地主の高年齢化が始まって相続の問題が出始めた頃に、ひっそりと用地買収を進め、いきなり地域住民に計画復活を知らせたような経緯があります。なので道路推進派の元締めは地域住民ではなくて名古屋市役所です。なのに市役所の役員とだけ、もっと話し合えというのはおかしな話です。そう書くのでしたら、もっと反対派の地域住民とも話せと書くのがニュートラルです。
 そして河村市長は選挙公約で「住民投票」で相生山の問題を解決すると公約に掲げ当選しました。その住民投票が道路建設推進派の要請で、住民意識調査に変更になったのですが、その結果を元に市長が判断するということは、すでに公にされていました。
 なので私から見れば、市役所の方針と地域住民が対立している問題を、住民の意識を調査して、市長が決めたという事実に対して、市役所の役人ともっと相談しないのかというこの記者の主張は、過去の経緯を無視している考えだと思います。
 中日新聞にはこんな役所よりの記事ではなく、地域住民がどのような意識をもっているかを調べて欲しいと思います。これだけ長い間対立した問題ですが、中日新聞がこの問題の意識調査を行ったことは過去にありません。
 すでに2度地域住民が行った、大掛かりな市民意識調査がありますが、どちらも道路建設反対派が多数という結果が出ています。しかし、本来このような調査こそ報道機関がするべきものです。
 そして政治記者であっても立ち位置は、あくまでも市民、住民としての立ち位置であって欲しいと思います。

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2014年12月26日 (金)

速報:名古屋市長会見

速報:名古屋市長記者会見で「弥富相生山線の道路事業は廃止の方針で都市計画審議会に諮問」との発表。「ユニバーサルデザインの都市公園へ、ただし一車線の園路を通す。」

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2014年10月12日 (日)

昨日の河村市長ヒヤリングの記事です

 昨日の河村たかし市長と道路建設推進派、反対派とのヒヤリングの記事です。

参加者は反対派100名、推進派73名。
 反対派(公園代替案)との会合の中で市長は最後に、「まあ皆さんが払った税金を無駄にするような使いかたはしない」と発言。どちらとも取れる発言ですが、反対派の方に言っているところがポイントです。
 推進派の後の記者のかこみ取材の中で、「(推進派があげた諸問題は)他の方法で解決できないかも考える」と発言しています。
 私は市長は道路建設を止めたいのだろう、と感じました
 しかし、市役所は完全に推進派ばかりなので、市長はこの後、市役所からの強烈な攻勢を受けると思われます。そんな時に必要なのが、多くの市民の声、また市民に限らず多くの支援の声です。もう一歩のところまで来ています。
 よろしく御願いします。
 市民経済局市民生活部広聴課企画係 
 電話番号:052-972-3139   FAX番号: 052-972-3164

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