2014年4月 4日 (金)

X-Pro1の光学ファインダーはやはりいいなあ

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 先日の琴子の空手の大会の撮影で、久しぶりにX-Pro1を使ってみました。やはり素早い動きの空手のような被写体には、光学ファインダーでしかも、撮影範囲の周囲を見ることができる、X-Pro1やライカのような型のものが使いやすいです。
 特に今回は新しいXF56mmF1.2RとX-Pro1を使ったのですが、ちょうど空手の撮影で、コート周辺に近づける時には一番使いやすい焦点距離でした。
 またX-Pro1は手にした感触がやはりいいですね。しばらkX-E2やX-T1を使うことが多かったのですが、久しぶりに使ったX-Pro1は、手にした時の安心感がやはり違います。
(X-Pro1 XF56mmF1.2R)

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2013年10月25日 (金)

X-A1もX-M1もどちらもノイズレス

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 X-A1のテスト機が届きました。11/2の名古屋でのトークに向けて、色々テストしてみます。まずは早速高感度ノイズテストをしてみました。
 海外のレビューでX-M1の方がノイズが少ないという報告があって、それを富士の開発のも疑問に思っていたらからです。
 ボディキャップをつけて、ISO6400で30秒、長秒ノイズリダクションなし、これが私のテストの基準です。ちなみに一眼レフの最高峰のキヤノン1DxとかニコンD4でもこれをやるとノイズは明確に出ます。
 結果はX-M1もX-A1もどちらもノイズらしいノイズが見当たらず、比較対象になりませんでした。綺麗なもんです。ここまでノイズレスなのに比べてもしょうがないというレベルでした。だって1DxとかD4よりもノイズレスなのに、それを6万円とか7万円のカメラの、どっちがノイズの点が1つ多いとか比べてもしょうがないじゃないですか。
 よくもまあこんな価格でこんなカメラが作れるもんです。ホタル撮影にも、オーロラ撮影にもまったく問題なく使えます。

追記:デジタル画像の専門家から黒以外の中間調では?
との指摘があったので確認しました。X-A1がまだテスト機なので画質判断のための画像をここに出せないことはご理解ください。
 結果ですが、どちらも色ノイズや白いキズは黒カットと同様に見当たりません。中間調ですが、見ようによってはX-A1の方が綺麗に見えるかも知れません。ベイヤー特有のノイズをなめたような感じで滑らかに表現されています。これに比べてX-M1の方は画素が切り立った感じで、よりシャープで質感がでています。ただその分ざらつきも目立つようになります。これが先の海外のレビューに通じたのでしょう。
 私から見たらX-M1のざらつきが、この感度と秒数の写真としては、汚いとはまったく思えないので、より質感が出るX-M1の絵を選びます。とにかく滑らかさがいいと思う方にはX-A1の絵もいいかと思います。 
 ただしどちらもISO6400 30秒という真っ暗闇で肉眼ではほとんど見えていないものの撮影です。どちらでもいいや、というようなレベルの話です。非常に高レベルで両機ともにノイズレスです。

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2013年10月23日 (水)

X-E2にミラーをつけてみました「ミラーです!」カメラ

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 京都にエリオット・アーウィト写真展を見に行き、先輩写真家の笠井享さんの事務所を訪ねてカメラ談義。未来のミラーレスカメラ像を語り合っていたら、こんなカメラも話題になってしまいました。笠井さんも私も一眼レフに未来はないと早々に語っていた仲です。
 最新型ミラーレスの富士のX-E2にわざわざ光学ミラーボックスのライカのビゾフレックスを付けた図です。笠井さん曰くこれぞ「ミラーです!」カメラ、だそうです。
 冗談半分で取り付けたのですが、驚くなかれ、これが結構使えます。さすがライカですね。案外あってもいい発想だったりして。ちょっと考えただけで、これからすごく色々な可能性が発展していきますね。
 一眼レフは不要だけれど、ミラーレスカメラにミラーボックスはあってもいいのでは、という考えです。えっ、それってミラーはあるの、ないの?とこんがらがってきますね。
 でも考えてみてください。オリンピックを撮影するようなカメラにはミラーは、今の技術では必要です。でもそんな撮影が必要な人はカメラ購入者のごく一部です。ならば必要な人だけ後でミラーを付ければそれでいいわけです。つまりこの発想ならX-E2でもオリンピックが撮れるようになる可能性があるわけです。東京オリンピックでXシリーズを使うカメラマンがいたら素晴らしいです。
 そんなこんなを考えるのって楽しいですね。ミラーレスには未来があります。
(笠井さんのライカM ズミクロン35/2で撮影)

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2013年10月22日 (火)

オーロラの色はXシリーズが一番綺麗! 田中雅美さん撮影動画

2013 Autumn Aurora Borealis from Masami Tanaka on Vimeo.

 私が360°パノラマの撮影技法を教わっているオーロラ写真家の田中雅美さんの新作動画です。まずは動画を見てください。できればVIMEOに飛んで大画面にして見てください。
 過去に公開されたオーロラの動画映像では、テレビ番組やCMも含めて、これがダントツの美しさだと思います。
 この撮影に用いられているのが富士のX-E1とX-M1です。田中雅美さんは私と同様に、高感度で本当に美しい絵を求めてカメラを探しているうちに、富士のXシリーズに行き着きました。ホタルの専門家の私とオーロラの専門家の田中雅美さんが、共にXを使っているというのが面白いです。
 私たちの夜間撮影はとても過酷な自然環境で、なんだかんだベストチャンスは一晩に1回、いやワンシーズンに1回しかなかったりします。メーカーから頼まれたからとかの理由で、このカメラを使うような甘い撮影条件ではありません。マイナス40°の中ででも、このカメラを一番最初に使いたいというカメラでないと選ばないのです。

 私たちがこのXシリーズを選ぶ一番の理由は、本当の高感度が美しいからです。サッカーやフィギュアスケートを撮るのに必要な高感度ではなく、暗いところを撮るのに必要な高感度性能。それはすべての現行のカメラの中で富士のXシリーズが一番なのです。

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 こちらは田中雅美さんの指導を受けて私がカナダのユーコン準州で撮影したオーロラのパノラマ写真です。元は360°VRパノラマから一部を切り出したカットです。X-E1とシグマの8mm/3.5で撮影しています。ISOは6400です。
 この部分だけで劣化のないオリジナルのカットの画素数は1億画素になります。私なら高画素が必要なときはこうやって、3,600万画素のフルサイズセンサーではなくパノラマスティッチで対応して、1億画素以上で撮ります。

 この写真もオーロラの赤い色が良く出ています。実はこの赤い色は肉眼ではうっすらしか判りません。銀塩のころから写真に撮ると出てくる色でした。しかもXシリーズはこの赤い色が他社のカメラより、とても綺麗に出てくれます。ただこれらの部分ってカタログデーターでは区別つかないんですよね。

 オーロラ撮影では数台のカメラマンが並ぶことが良くありますが、レリーズして背面液晶に出た絵を見せ合って、「なんでお前のカメラだけ、こんなにオーロラの赤い色が出ているんだ」と言われることが度々あります。しかも三脚の上に乗っているカメラは私のが一番小さいのにです。
 オーロラの色は富士のXシリーズで撮らないと、せっかくの撮影が勿体ないと私は思っています。他社のカメラで撮った作品がカメラ雑誌の広告ページに載っていたりしますが、寒い中我慢して撮った作品が「そんな色と、ノイズをヌメッとごまかした画質でいいの?」 と本気で思います。

 一眼レフには「広角の明るいズームや24mm/1.4があるから」というプロもいますが、私や田中雅美さんも当然それらのレンズも持っています。でも1年に1回しかないチャンスのために、それを使わないだけです。

 だって、美しく写っていなかったら意味も何もないですから。

 それにしてもこの田中雅美さんの動画映像は素晴らしい!!

 

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2013年10月20日 (日)

X-A1ってお母さんカメラに最適に思えます

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 発表会で見せていただいたX-A1です。X-TransCMOSが入っていないので、私たちプロカメラマンの使用には向かないですが、普通の人は何も畳3畳プリントを作ったり、B全ポスターを作ったりするわけではありません。   そもそもX-TransCMOSは普通の家庭でのスナップ写真には、オーバースペックですから、こんなカメラがあっていいと思います。
 ベイヤーセンサーであっても富士がチューンした色が出ますので、色は上位機種と比べて遜色ないものがでてくれるはずです。ベイヤーなのでうんと暗いところでの高感度画質はX-TransCMOSに劣るのは仕方ないでしょう。
(海外でのレビューでX-M1より高感度画質がいいというのがあったのですが、私のような本当に高感度が必要な撮影を続けてきたものから見たら、それはありえないと思います。高感度画質の評価の基準に問題があるのでしょう。また発表会であった開発の方も、「そんなことはありません」とおしゃっていました。)
 お母さんが赤ちゃんを撮ったり、女性が大好きなペットを撮ったり、旅行先で気に入った食事を撮ったりするのに、このカメラいいのではないかなと思いました。
 そしてこの赤い色はオシャレですよね。wifiもボタン一つで動作してくれます。
 こういうカメラで自分の「好き」なものに、そっと向けて写真を撮る。そんな写真文化がもっともっと広がっていって欲しいですね。
 ところが・・・。
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 今日は石の湯ロッジの「もみじコンサート」が昨晩あったので、志賀高原にいたのですが、雨がかなり強く降っていました。そんな中、どこに行っても高齢のおじいさん、おばあちゃんカメラマンが、大型一眼レフにズームレンズをつけて、大きな三脚で紅葉の写真を撮っていました。重たそうな機材で大変そうです。でも皆が競うように大きく重たい機材を使っています。
 「そこまでして撮って畳3畳にでも引き伸ばすのですか?」と思ったりします。「お歳なのだから、もっと身軽に気持よく写真を撮られてはいかが?」とか思ったりします。そんな横で小さなXシリーズでパチパチ撮っていると、「このド素人が」見たいな感じで見られます。
 でも小さなボディとレンズで撮ったとは思えない、綺麗な写真が出来上がってきます。XF35mm/1.4レンズを開放にして撮ると、風景でも自分の「好き」が浮かび上がります。せっかくいい雰囲気に写ったので、Photoshopで「ゆるかわ調」にしてみました。こんなのもX-A1があれば撮れてしまうわけです。プロの真似して、大きな機材でヒイヒイいいながら、だれもが並んで似たような写真を撮るのと、どっちが楽しいでしょう。
 ちなみに、ダイエットでゆるんだお腹の皮の「ゆる皮」ではないですよ。最近女性カメラマンに流行っている、「ゆるかわ」です。
    

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2013年10月18日 (金)

X-E2, XQ1が発表になりますね

 富士フイルムのX-E2とXQ1が今日発表になりますね。私も今日の発表イベントで販売店さん向けにトークをさせていただきます。
 X-E2の特徴はカタログスペックからは判りにくいかもしれません。でも触って撮って見たら、すぐにこのカメラが好きになると思います。「キビキビ、サクサク、ランランラン♫」といった感じの操作感です。
 また小型デジカメのXQ1もとてもいい感じです。私が小型デジカメに欲しかった新機能と、昔からあるカメラの操作性が両立しています。
 ともに詳しくは今日の発表後に書きますね。

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2013年10月11日 (金)

XF23mm/1.4Rは文句無しに銘レンズ

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明日発売の富士のXF23mm/1.4Rがちょっとだけ早く届きました。まずはいつもお試しの海斗で。EVFを覗いているだけで、このレンズの解像力の高さが判ります。
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上の写真の目の部分を等倍相当にトリミングしたものです。開放なのにとてもシャープです。「開放から仕事で使えるレンズ」ですね。

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こちらも開放です。逆光なのにコントラストが高く、コマ収差の補正も良好なのが判ります。ホタルの撮影や星空、オーロラなどの撮影でも活躍してくれそうです。
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 人物ポートレートに使うと面白いかなと思います。 今まではなんだかんだこれが撮れるレンズがありませんでした。フルサイズ一眼レフの35mm/1.4で開放で仕事で使えるものは、最新のものを除けば少なく、またミラーショックもあって、スローシャッタ−が多い室内の取材ものに使うには向いていません。シャッタ−音もうるさく雰囲気を壊します。
 で、それではライカM+ズミルックス35mm/1.4ではどうかというと、あのレンズは開放ではフニャとしていて、とても仕事では使えません。
 なのでXシリーズと23mm/1.4は人物写真を変える可能性があるレンズかなと思っています。近接もかなりできます。素晴らしいレンズです。
(4点とも XF23mm/1.4 F1.4開放)

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2013年8月27日 (火)

海外取材のカメラ機材をミニマム(最少)に

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 月末から短期のカナダ取材に行ってきます。行き先はユーコン、オーロラとツンドラの紅葉が目的です。
 今回はいつもと違って移動が多い旅なので、荷物を極限まで減らすことにしました。カメラ機材はDONKE F2一つで運べるだけにします。
X-M1, X-E1, X-Pro1  の計3ボディ
シグマ8mm/3.4, サムヤン8mm/2.8(パノラマ用)
XF14/2.8, 16/2, 27/2.8, 35/1.4, 60/2.4
XC15-50/3.5-5.6, XF55-200/3.5-4.8
イリジウム衛星電話、録音機、パノラマ雲台、小型ストロボ、iPadmini, MacbookAir11inchが入ります。
 チェックイン荷物には、三脚2本(ジッツオエクスプローラー、同トラベラー)、一脚2本(パノラマ用)、Patagonia DAS Paker (化繊ダウン)、同ダウンスェーター(インナーダウン)、同R4フリース(厚手フリース)、同ウール長袖3枚、同ウールTシャツ2枚、同レインスーツ上下、モンベルダウンパンツ下、カヤック用のオーバーパンツ+ゴアソックス、冬用トレッキングシューズ、毛厚手靴下2セット、その他下着類、手袋はPatogoniaで3セット、充電器各種、レンズ用結露防止ヒーター、サイクリング用ヘルメットなどなど。ぴったり22kgに納めました。
 
 こんな旅にXシリーズは大助かりです。特に新製品のX-M1+27mmはいざとなったらポケットに入れても運べます。
 エアカナダがチェックイン荷物が1つまでで、2個目からは100カナダドルのエクセスが必要になりました。少しでも身軽にして、そういう時勢に対応していかないといけませんね。
 それはそうと、なぜ極限まで荷物を減らしているのにサイクリング用ヘルメットを? それは私の頭が大きすぎて、普通のサイクリングヘルメットが入らないからです。今回旅程にマウンテンバイクツアーが入っていて、カナダならまずヘルメットを渡されるだろうから、その時に入らないことが予想されるので。入らなくて一人だけ残されたらカッコわるいもんね。

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X-M1のwifi転送は使えますね

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 月末からのカナダ取材のためにフジフイルムのX-M1投入です。
 やっぱり海外取材では、少しでも小さいことは魅力あります。今回は移動が多い取材なので、少しでも機材を軽くしようと思い、X-M1, X-E1, X-Pro1の3台でいこうと思っています。
 サンプル撮影の時に試用した時には、まだソフトがなくて使えなかったのですが、ようやくwifi機能を試してみました。カメラ内の画像をiPhoneで閲覧し、転送できます。当然そこからメールやFacebookにアップできるわけで、これはなかなかいいですね。Eye-fiカードも3枚持っているのですが、あれだと全撮影カットを送らないといけないのだけれど、それだと転送に時間がかかりすぎます。X-M1なら画像を選択して送れるのがいいですね。
 旅行カメラとしては大きさから機能から、最高なのではないでしょうか。もちろんセンサーがいいから、旅取材のプロ仕事にもバッチリです。

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2013年7月18日 (木)

EBCフジノン50mm/1.4

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 オーロラ写真家の田中雅美さんから、EBCフジノン50mm/1.4を譲ってもらった。田中さんも私と同様にフジのXシリーズの愛用者。X-E1を10台使ってオーロラ写真を撮られている。もちろん他の一眼レフも持っているが、高感度と長秒露光のノイズの少なさと、発色の良さで行き着いたそうだ。
 オーロラとホタルの写真の専門家がそれぞれ、フジのXシリーズに行き着くというのが面白いですね。
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 上の写真の部分トリミングです。
 さてこのEBCフジノンレンズ、1970年代のレンズですが、フジがニコンF2を超えようと作ったカメラST801用の標準レンズです。田中さんに薦められて使ってみて、びっくりです。なんというボケ味の美しさ。
 開放ではかなり甘い描写なのですが、ソフトフォーカス調の美しい柔らかさ、そして絞るとF2.8ぐらいから、ぐっとシャープになっていきます。そのあたり、ちょうどプラナー50mm/1.4に似ていますが、より個性がはっきりしている感じです。
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 開放の甘さも、デジタルではPhotoshopでアンシャープマスクをかければ、グッとよくなります。決して解像していないわけではなく、フレアや収差で滲んでいるだけなので、シャープの効果が絶大なのです。
 すぐにお気に入りのレンズになってしまいました。
 フジはこの頃からいいレンズを作っていたのですね。
(X-E1 EBCフジノン50mm/1.4+Speed Booster F1.0開放)

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